中学数学の食塩水に塩を混ぜる問題(その1)
読了時間: 約3分49秒
[mathjax]
これまでは、2種類の食塩水を混ぜ合わせる問題を解いてきましたが、
今回からは、食塩水と食塩を混ぜ合わせる問題を解いていきたいと思います。
これまでどおり表を使っていきますので、気楽にとりくんでくださいね。
今回からは、食塩水と食塩を混ぜ合わせる問題を解いていきたいと思います。
これまでどおり表を使っていきますので、気楽にとりくんでくださいね。
問題
4%の食塩水600gに食塩を加えて20%の食塩水を作った。
加えた食塩は何gか。
加えた食塩は何gか。
表に書き込む。
これまでどおり、横長の線を3本、それを4等分できるように縦の線を3本描いて、表を作成していいですか?
そうですね。お願いします。
ももちゃんは、以下のような表を描いています。
ももちゃんは、以下のような表を描いています。
ということは、わかっている数字を書き込んでいくのも、手順としては同じですね。
じゃ、書き込んでみようっと。
①が4、
②が600・・・
じゃ、書き込んでみようっと。
①が4、
②が600・・・
③は?
ここで、さっそくなのですが、「食塩水に『塩』を混ぜ合わせる」問題のポイントをおさえていきます。
ももちゃん。たとえば。なのですが、
100gの食塩には、何gの食塩が含まれていますか?
100gの食塩には、何gの食塩が含まれていますか?
100gの食塩に、何gの食塩?
・・・100gです。
・・・100gです。
そのとおり。
では、もう少し変なことを聞きます。
では、もう少し変なことを聞きます。
その場合、食塩は、全体の何%をしめていますか?
全体の重さが100gで、そのうち食塩は100gなんだから・・・
100%です!
そう。つまり、食塩水に「食塩」を混ぜ合わせるとき、
「食塩」の濃度は、100%と考えていいんですね。
だから、③には、100が入ります。
ポイントはここだけで、あとはこれまでと変わりません。
「食塩」の濃度は、100%と考えていいんですね。
だから、③には、100が入ります。
ポイントはここだけで、あとはこれまでと変わりません。
そうなんだ~!
じゃ、③は100、
④は、問題文からするとわからない(ここを求める)ようだから、ほっておこう。
いや、もう \(\Large x\) を入れておこうかな。
そして、⑤が20ですね。
じゃ、③は100、
④は、問題文からするとわからない(ここを求める)ようだから、ほっておこう。
いや、もう \(\Large x\) を入れておこうかな。
そして、⑤が20ですね。
「食塩」の濃度を100とおく以外は、特に目新しいものはないので、
ももちゃんはどんどん手を動かせているようです。
ももちゃんはどんどん手を動かせているようです。
はい。
②と④がわかっているので、「横はたし算」ができますね。
②+④=⑥だから、
⑥は \(\Large \left( 600+x\right)\) です。
②と④がわかっているので、「横はたし算」ができますね。
②+④=⑥だから、
⑥は \(\Large \left( 600+x\right)\) です。
%を百分率に直しておく。
いつもの手順だから、もうやっちゃいますね。
左から、\(\Large \frac{4}{100}\) ・ \(\Large \frac{100}{100}\) ・ \(\Large \frac{20}{100}\) です。
左から、\(\Large \frac{4}{100}\) ・ \(\Large \frac{100}{100}\) ・ \(\Large \frac{20}{100}\) です。
縦はかけ算・横はたし算
はやッ!
少しはしゃべる余地を残しておいてほしいですよ。(ブツブツ・・・)
まぁ、たくさん問題解いてきているから、慣れた証拠ですね。
それでは、「縦はかけ算」をして、一番下の段に書き込むのをお願いします。
少しはしゃべる余地を残しておいてほしいですよ。(ブツブツ・・・)
まぁ、たくさん問題解いてきているから、慣れた証拠ですね。
それでは、「縦はかけ算」をして、一番下の段に書き込むのをお願いします。
は~い。
じゃ、食塩水の列の「縦はかけ算」をします。
\(\Large \frac{4}{100}\times 600\) となります。
じゃ、食塩水の列の「縦はかけ算」をします。
\(\Large \frac{4}{100}\times 600\) となります。
次に、食塩の列。
\(\Large \frac{100}{100}\times x\) となります。
\(\Large \frac{100}{100}\times x\) となります。
\(\Large \frac{100}{100}\) のところは、約分して1としたくなるでしょうが、
式を立ててから一気に消すため、このままにしておいてください。
式を立ててから一気に消すため、このままにしておいてください。
は~い。
じゃ、最後に、できあがりの食塩水の列。
\(\Large \frac{20}{100}\times \left( 600+x\right)\) となります。
じゃ、最後に、できあがりの食塩水の列。
\(\Large \frac{20}{100}\times \left( 600+x\right)\) となります。
一番下の段の「たし算」をする。
「縦はかけ算」をしたことによって、一番下の段のマスがすべて埋まりました。
では、「横はたし算」をして、式を立ててください。
では、「横はたし算」をして、式を立ててください。
は~い。
式は、
\(\Large \frac{4}{100}\times 600+\frac{100}{100}\times x=\frac{20}{100}\times \left( 600+x\right)\) となります。
式は、
\(\Large \frac{4}{100}\times 600+\frac{100}{100}\times x=\frac{20}{100}\times \left( 600+x\right)\) となります。
はい。それでは、計算をしていきましょうね。
以下は、ふきだしを外します。
以下は、ふきだしを外します。
$$\Large \frac{4}{100}\times 600+\frac{100}{100}\times x=\frac{20}{100}\times \left( 600+x\right)$$
両辺の分母をはらい、展開します。
$$\Large 4\times 600+100x=20\times 600+20x$$
左辺にx、右辺に600でまとめます。
$$\Large \left( 100-20\right)x=\left( 20-4\right)\times 600$$
$$\Large 80x=16\times 600$$
$$\Large 80x=160\times 60$$
$$\Large x=2\times 60$$
$$\Large x=120$$
つまり、混ぜ合わせた「食塩」は120gということになりますね。
正解です。
こたえ
いかがですか。
「食塩」そのものの濃度をどう考えるか。というポイントをおさえれば、
難しい問題ではなかったと思います。
いまのところ、見つけている問題は、あと一問ぐらいなので、
「食塩水に『食塩』を混ぜ合わせる」問題は、次が最終回となる予定です。
「食塩」そのものの濃度をどう考えるか。というポイントをおさえれば、
難しい問題ではなかったと思います。
いまのところ、見つけている問題は、あと一問ぐらいなので、
「食塩水に『食塩』を混ぜ合わせる」問題は、次が最終回となる予定です。
120g
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