高校数学の「絶対値がらみの三角関数の合成」に関する問題を解いてみる。(Yahoo!知恵袋より)

読了時間: 約2分58秒
[mathjax]
問題
解法
三角関数の合成

まずは、絶対値の中にある三角関数を合成してしまいましょう。


三角関数の合成の方法はいろいろあるのですが、
私の場合は、 の係数 を横に、
の係数 を縦とする直角三角形を作成し、
斜辺と横の半直線がなす角を求めています。
私の場合は、
斜辺と横の半直線がなす角を求めています。
定義域から絶対値を考えずに値域を求める

定義域 を変形して、
ひとまず絶対値を考えずに値域を求めてみます。
ひとまず絶対値を考えずに値域を求めてみます。


定義域は、上の図の赤い弧が示すところとなります。
この場合、最も大きい(高い)値をとるのは、 のとき。
最も小さい(低い)値をとるのは、 のときですね。
この場合、最も大きい(高い)値をとるのは、
最も小さい(低い)値をとるのは、
ようやく絶対値を考える

絶対値とは、「 からの距離」ですから、 距離(大きさ)に負はありませんね。
(負は、方向を表していると考えるとよいでしょう)
絶対値を考えない場合は、 でよいのですが、
絶対値を考えるなら、 を に直す必要がありますね。
(負は、方向を表していると考えるとよいでしょう)
絶対値を考えない場合は、
絶対値を考えるなら、

本来、上記のような絶対値の大小比較をする必要はありません。
(暗算してもらえばいいだけです)
しかし、絶対値がない値域の最小値と最大値の大小関係がそのまま、絶対値の大小関係になるとは限りませんので、頭の中で大小比較をしてください。
最小値がめちゃくちゃ小さい場合、最小値と0との距離(絶対値)が、最大値と0との距離(絶対値)よりも大きい場合がありますからね。
(暗算してもらえばいいだけです)
しかし、絶対値がない値域の最小値と最大値の大小関係がそのまま、絶対値の大小関係になるとは限りませんので、頭の中で大小比較をしてください。
最小値がめちゃくちゃ小さい場合、最小値と0との距離(絶対値)が、最大値と0との距離(絶対値)よりも大きい場合がありますからね。
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