高校数学の「分数関数の逆関数」に関する問題を解いてみる。(Yahoo!知恵袋より)
式を変形して、シンプルな形にしよう。
まずは、その操作をやってみましょう。
$$\begin{align}y=&f\left( x\right)\quad とする. \\\\ f\left( x\right)=&\frac{2-x}{x-1} \\\\ =&\frac{-\left( x-1\right)+1}{x-1} \\\\ =&\frac{1}{x-1}-1 \end{align}$$
漸近線がわかってきます。
漸近線は、曲線が限りなく近づくんだけど、交わることはないギリッギリの線のことです。
(数学的にはもっときっちりした表現があるのだろうと思いますが、イメージしてもらいやすいように話し言葉で書いています)
漸近線は、それぞれ\( \ x=\color{#0004fc}{1} \ , \ y=\color{#f700ca}{-1} \ \)とわかります。
以下が\( \ f\left( x\right) \ \)のグラフです。
$$\begin{align}f\left( x\right)=&\frac{1}{x-1}-1\quad \left( x \lt 1\right) \\\\ グラフより&値域は \ y \lt -1 \end{align}$$
逆関数はy=xに関して対称であることを利用する
それを利用して解いていきます。
$$\begin{align}f\left( x\right)の&逆関数を \ g\left( x\right) \ とする. \\\\ &\left( f\left( x\right)^{-1}=g\left( x\right)\right) \\\\ f\left( g\left( x\right)\right)=&x\\\\ \frac{1}{g\left( x\right)-1}-1=&x\quad \left( ただし,g\left( x\right) \neq 1\right)\\\\ \frac{1}{g\left( x\right)-1}=&x+1\\\\ g\left( x\right)-1=&\frac{1}{x+1}\\\\ g\left( x\right)=&\frac{1}{x+1}+1\quad 定義域は \ x \lt -1 \ \\\\ 以上より&求める逆関数は\\\\ y=&\frac{1}{x+1}+1\quad \left( x \lt -1\right) \end{align}$$
\( \ y=\frac{x+2}{x+1} \ \)と書き直しても問題ありません。
逆関数の関係性をグラフで確かめる
ちなみに、青い曲線が\( \ \color{#0004fc}{y=f\left( x\right)} \ \)で、
ピンクの曲線が\( \ \color{#f700ca}{y=g\left( x\right)} \ \)です。
こたえ
$$y=\frac{x+2}{x+1}\quad \left( x \lt -1\right)$$
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