中学数学の食塩水の融合問題(その1)
読了時間: 約3分24秒
これまでは、ある濃度の食塩水に、「別の濃度の食塩水」や「食塩」、「水」がそれぞれ加えられる問題を解いてきました。
しかし、今回は、さらにもう一つ別のものを加えるという、融合問題です。
現在は、縦と横3本ずつの線を引いて、表を描いていますが、
今回は、どちらかにもう1本線を加えれば、いつもどおり式が立てられます。
それでは、以下に問題を示しますので、上のヒントをもとに表を作成し、解いてみてください。
しかし、今回は、さらにもう一つ別のものを加えるという、融合問題です。
現在は、縦と横3本ずつの線を引いて、表を描いていますが、
今回は、どちらかにもう1本線を加えれば、いつもどおり式が立てられます。
それでは、以下に問題を示しますので、上のヒントをもとに表を作成し、解いてみてください。
問題
ある濃度の食塩水500gに水100gを加え、さらに質量パーセント濃度が6%の食塩水200gを加えたところ、4%の食塩水になった。
はじめの食塩水の濃度は何%であったか。
はじめの食塩水の濃度は何%であったか。
表に書き込む。
表を描きたいけれど、Lukia先生のヒントによると、縦か横のどっちかに1本線が増えるんですよね。
そうですね。どっちでしょう♪
問題文から、「どんな操作をしたのか。」ということだけを抜き出してみると、
食塩水に水を加えて、さらに別の食塩水を加えた。とわかります。
食塩水に水を加えて、さらに別の食塩水を加えた。とわかります。
数式みたいに表すと、
食塩水 + 水 + 食塩水 =食塩水 となるから・・・
増やすのは縦線です!
食塩水 + 水 + 食塩水 =食塩水 となるから・・・
増やすのは縦線です!
その通りです。
よくわかりましたね。
というわけで、今回は、横長の線を3本を引き、
それを5等分するように、4本の縦の線を引いて、表を描きます。
以下のような表になりますね。
よくわかりましたね。
というわけで、今回は、横長の線を3本を引き、
それを5等分するように、4本の縦の線を引いて、表を描きます。
以下のような表になりますね。
いつもは6つのマスを埋めますが、今回は、8つありますので、注意してくださいね。
とはいえ、やることはいっしょだからなぁ。
さっそくですが、①は、「ある濃度」とあるし、問題文の最後にも、
「はじめの食塩水の濃度は何%か」とあるので、
①を \(\Large x\) とします。
さっそくですが、①は、「ある濃度」とあるし、問題文の最後にも、
「はじめの食塩水の濃度は何%か」とあるので、
①を \(\Large x\) とします。
問題文全体に目がやれるようになっているんですね。
たいしたものです。
たいしたものです。
てへっ。
①は \(\Large x\) で、その重さが500gだから、
②は500です。
①は \(\Large x\) で、その重さが500gだから、
②は500です。
次に水、つまり「0%食塩水」を加えているので、
③は0、
④は100です。
③は0、
④は100です。
質量パーセント濃度とは、これまで扱ってきた「濃度」のことです。
実は、この問題、高校化学の問題なんですね。
実は、この問題、高校化学の問題なんですね。
そうなんだ。
じゃ、⑤は6で、
⑥は200となります。
じゃ、⑤は6で、
⑥は200となります。
いつもと同じように、「全体の重さの段」は「横はたし算」ができますから、
②+④+⑥=⑧となりますので、
\(\Large 500+100+200=800\) となり、
⑧は800 とあらわせます。
②+④+⑥=⑧となりますので、
\(\Large 500+100+200=800\) となり、
⑧は800 とあらわせます。
%を百分率に直しておく。
では、%を百分率に直してください。
はい。
左から、
\(\Large \frac{x}{100}\) ・ \(\Large \frac{0}{100}\) ・ \(\Large \frac{6}{100}\) ・ \(\Large \frac{4}{100}\) です。
左から、
\(\Large \frac{x}{100}\) ・ \(\Large \frac{0}{100}\) ・ \(\Large \frac{6}{100}\) ・ \(\Large \frac{4}{100}\) です。
縦はかけ算・横はたし算
それでは、表の一番下の段のマスをうめるために、
縦の列について、「縦はかけ算」をしていきましょう。
縦の列について、「縦はかけ算」をしていきましょう。
はい。
まず、①の列は、
\(\Large \frac{x}{100}\times 500\) となります。
まず、①の列は、
\(\Large \frac{x}{100}\times 500\) となります。
次に、③の列ですが、水の列ですから、
計算するまでもなく、\(\Large 0\) となりますね。
計算するまでもなく、\(\Large 0\) となりますね。
はい。
さらに加えた⑤の食塩水の列は、
\(\Large \frac{6}{100}\times 200\) となります。
さらに加えた⑤の食塩水の列は、
\(\Large \frac{6}{100}\times 200\) となります。
そしてできあがりの食塩水を表す⑦の列は、
\(\Large \frac{4}{100}\times 800\) となります。
\(\Large \frac{4}{100}\times 800\) となります。
一番下の段の「たし算」をする。
表の一番下の段のマスがすべて埋まりましたので、
式が立てられますね。
式が立てられますね。
はい。
\(\Large \frac{x}{100}\times 500+\frac{6}{100}\times 200=\frac{4}{100}\times 800\) となります。
\(\Large \frac{x}{100}\times 500+\frac{6}{100}\times 200=\frac{4}{100}\times 800\) となります。
では、計算をしていきましょう。
$$\Large \frac{x}{100}\times 500+\frac{6}{100}\times 200=\frac{4}{100}\times 800$$
両辺の分母の100をはらって、両辺を100でわると、
$$\Large 5x+6\times 2=4\times 8$$
$$\Large 5x=32-12=20$$
$$\Large x=4$$
はじめの食塩水の濃度は、4% でした。
こたえ
いかがでしたか。
操作が増えても、縦の線を増やせば、いつもどおり式が立てられるのがおわかりいただけましたか。
操作が増えても、縦の線を増やせば、いつもどおり式が立てられるのがおわかりいただけましたか。
4%
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