高校数学の絶対値の問題は、グラフでイメージしよう。(その8)
読了時間: 約5分44秒
[mathjax]
自宅のパソコンでブログ記事を書いていたはずが、
突然不思議な世界に迷い込み、
高校生?恐竜、ディノさんと出会ってしまった私。
ディノさんは、絶対値の問題の解き方を教えてくれたら、ひらけた場所までの案内をしてくれると言いますが・・・
さて、今回の問題の「解法」で、ディノさんは私を「解放」してくれるのでしょうか。
ディノさん、また食べすぎました・・・
ええ~、あれっぽっちでか?
ディノさんには、「あれっぽっち」でしょうが、
私には多すぎるんですよ~。
ディナさんが、せっせと焼いてくれるし。
私には多すぎるんですよ~。
ディナさんが、せっせと焼いてくれるし。
かーちゃんは、世話を焼くのが好きだからな。
肉を焼くのなんて、なんてこたないんだろ。
肉を焼くのなんて、なんてこたないんだろ。
ぐふぅ・・・苦しいです。
でも、みなさん、楽しそうでしたね。
でも、みなさん、楽しそうでしたね。
そうだなぁ。かーちゃんがあの調子なんで、
なんだかんだで、いっつも誰か来てるよなぁ。
つか、オマエもチビたちに人気あったじゃん。
なんだかんだで、いっつも誰か来てるよなぁ。
つか、オマエもチビたちに人気あったじゃん。
人気があるというか、珍しくてつつかれてた。って感じですけどね。
あのまま一緒にいたら、もみくちゃにされていたかもしれないので、
ディノさんが、「あっ、そういえば、まだわかんない問題があったんだった!」って言ってくれたのは助かりましたよ。
あのまま一緒にいたら、もみくちゃにされていたかもしれないので、
ディノさんが、「あっ、そういえば、まだわかんない問題があったんだった!」って言ってくれたのは助かりましたよ。
ま、実際あるしな。
じゃ、腹ごなしにやってみましょう。
問題
$$\Large \color{blue}{\vert x+1 \vert}+\color{red}{\vert x-2 \vert}\leq 5$$
簡単な図を描こう。
今回も、図を使って解いていきましょう。
おう。
範囲を設定しよう。
今回は不等式ですが、やることは同じです。
範囲を決める段階では、不等式の記号は全く関係ないので、
左辺をやっつけちゃえばいいですね。
範囲を決める段階では、不等式の記号は全く関係ないので、
左辺をやっつけちゃえばいいですね。
そうか。じゃ、オレがやる。
\( \ \color{blue}{\vert x+1 \vert=0} \ \)となるのは、
\( \ x=\color{blue}{-1} \ \)のときで、
\( \ \color{red}{\vert x-2 \vert=0} \ \)となるのは、
\( \ x=\color{red}{2} \ \)のときだな。
\( \ \color{blue}{\vert x+1 \vert=0} \ \)となるのは、
\( \ x=\color{blue}{-1} \ \)のときで、
\( \ \color{red}{\vert x-2 \vert=0} \ \)となるのは、
\( \ x=\color{red}{2} \ \)のときだな。
はい。というわけで、図には、範囲が書き込めますね。
範囲ごとに式を書き込んでいく。
じゃ、次は、範囲ごとに式を書き込んでいきましょう。
もう慣れてきたから、ちゃっちゃとやっちゃうぞ。
\( \ \color{blue}{y=\vert x+1 \vert} \ \)は、
\( \ y=\color{blue}{-x-1} \ \) \( \ \left( \color{blue}{x \leq -1} のとき\right ) \ \)
\( \ y=\color{blue}{x+2} \ \) \( \ \left( \color{blue}{-1 \leq x} のとき\right) \ \)となり、
\( \ \color{blue}{y=\vert x+1 \vert} \ \)は、
\( \ y=\color{blue}{-x-1} \ \) \( \ \left( \color{blue}{x \leq -1} のとき\right ) \ \)
\( \ y=\color{blue}{x+2} \ \) \( \ \left( \color{blue}{-1 \leq x} のとき\right) \ \)となり、
\( \ \color{red}{y=\vert x-2 \vert} \ \)は、
\( \ y=\color{red}{-x+2} \ \) \( \ \left( \color{red}{x \leq 2} のとき\right) \ \)
\( \ y=\color{red}{x-2} \ \) \( \ \left( \color{red}{2 \leq x} のとき\right) \ \)となるな。
\( \ y=\color{red}{-x+2} \ \) \( \ \left( \color{red}{x \leq 2} のとき\right) \ \)
\( \ y=\color{red}{x-2} \ \) \( \ \left( \color{red}{2 \leq x} のとき\right) \ \)となるな。
さすが、早いですね~。
ディノさんは、以下の図のように書き込んでいます。
ディノさんは、以下の図のように書き込んでいます。
筆算する。
筆算は、簡単だ。
今回も、ふたつの絶対値が+(プラス)でつながっているから、
たし算の筆算をすればいいよな。
今回も、ふたつの絶対値が+(プラス)でつながっているから、
たし算の筆算をすればいいよな。
左が、\( \ -2x+1 \ \)
真ん中が、\( \ 3 \ \)
右が \( \ 2x-1 \ \)になるな。
真ん中が、\( \ 3 \ \)
右が \( \ 2x-1 \ \)になるな。
グラフを描くとこうなる。
ちなみに、グラフを描くとこうなりますね。
なんか、さかさまになったプリンみたいだな。
ああ、プリン・・・。
きれいな台形を保ってるところをみると、結構固めのプリンですね~。
柔らかいプリンもいいけど、スプーンを跳ね返しそうな弾力のあるプリンもおいしいですよねぇ・・・。
きれいな台形を保ってるところをみると、結構固めのプリンですね~。
柔らかいプリンもいいけど、スプーンを跳ね返しそうな弾力のあるプリンもおいしいですよねぇ・・・。
そのとき、勉強部屋のドアが、そぉっと閉まりました。
不等式を解く。
ここまでは、左辺の式を変形してきました。
いよいよ、\( \ \leq 5 \ \) をつけて、不等式を解いてみましょう。
いよいよ、\( \ \leq 5 \ \) をつけて、不等式を解いてみましょう。
よし、じゃ、オレに任せろ。
左の範囲は、\( \ -2x+1\leq 5 \ \)
\( \ -2 \leq x \ \) だ。
左の範囲は、\( \ -2x+1\leq 5 \ \)
\( \ -2 \leq x \ \) だ。
真ん中の範囲は、\( \ 3\leq 5 \ \)
まぁ、あたりまえっちゃあたりまえだな。
まぁ、あたりまえっちゃあたりまえだな。
右の範囲は、\( \ 2x-1\leq 5 \ \)を解いて、
\( \ x \leq 3 \ \)となるな。
\( \ x \leq 3 \ \)となるな。
そうですね。
ちなみに、図は以下のようになりますね。
ちなみに、図は以下のようになりますね。
範囲を比較して答えを出す。
不等式の解を、実際に\( \ x \ \)軸上に置いてみましょう。
左の範囲の解は、青い四角で囲み、\( \ x \ \)軸には、青い矢印で、だいたいの位置を示します。
右の範囲の解は、赤い四角で囲み、\( \ x \ \)軸には、赤い矢印で、だいたいの位置を示します。
今回は、わかりやすいように、\( \ x \ \)軸の下に青い線と赤い線で範囲を示しています。
左の範囲の解は、青い四角で囲み、\( \ x \ \)軸には、青い矢印で、だいたいの位置を示します。
右の範囲の解は、赤い四角で囲み、\( \ x \ \)軸には、赤い矢印で、だいたいの位置を示します。
今回は、わかりやすいように、\( \ x \ \)軸の下に青い線と赤い線で範囲を示しています。
青い矢印、赤い矢印は、それぞれの範囲に収まっていますし、
真ん中の範囲は、\( \ 3 \leq 5 \ \)と満たしているので、
実は、\( \ -1 \leq x \leq 2 \ \)の範囲で、紫の線が引けることになるんですね。
真ん中の範囲は、\( \ 3 \leq 5 \ \)と満たしているので、
実は、\( \ -1 \leq x \leq 2 \ \)の範囲で、紫の線が引けることになるんですね。
ということは、答えとしては、
\( \ -2 \leq x \leq 3 \ \)ということか?
\( \ -2 \leq x \leq 3 \ \)ということか?
そうですね。
こたえ
$$\Large \vert x+1 \vert+\vert x-2 \vert\leq 5$$
$$\Large -2 \leq x \leq 3$$
ディナさん、再び。
ディノちゃ~ん、おやつよぉ~~~♪
げっ、かぁちゃん!
親に向かって、「げっ」とはなによ。
「げっ」とは。(怒)
「げっ」とは。(怒)
ディナさんは、恐竜なので、ちょっと怒ってもこわいです。
しかし、私のほうに向きなおると、
センセ~♪
不出来な息子に教えて、お疲れになったでしょぉ?
おやつにしましょ。おやつ。
甘いもの食べたら、ストレスも疲れもふっとんじゃいますからっ♪
不出来な息子に教えて、お疲れになったでしょぉ?
おやつにしましょ。おやつ。
甘いもの食べたら、ストレスも疲れもふっとんじゃいますからっ♪
いや、そんな、疲れたりストレスなんてたまってませんから。
それに、朝からいっぱいごちそうになってしまってますし・・・
それに、朝からいっぱいごちそうになってしまってますし・・・
オホホ、いいんですのよ、そんなこと。オホホ・・・
ちなみに、どうザマスか?宅のディノは。
ちなみに、どうザマスか?宅のディノは。
(小さな声で)ディノさん、お母さんのキャラ、変わってませんか?
(やっぱり小声で)そうだな、ネコ型ロボットのアニメに出てくるお金持ちの子の母親モードが入ったみたいだな。
そのうち、「ディノちゃま」なんておっしゃるかもしれませんね。(笑)
ええ~、やめろよ。そんな恐ろしい想像はよぉ。
センッセ?
あっ、あはっ、ディノさんは、とっても飲み込みが早くて、
素晴らしいと思います。
もう、私の助けも必要ないかと・・・
それに、お母さん、私は「先生」では・・・。
素晴らしいと思います。
もう、私の助けも必要ないかと・・・
それに、お母さん、私は「先生」では・・・。
んまぁ~~~っ、おっそれいりますぅ~!
宅のディノをそんなに褒めていただいてッ。
ディノ~、いい先生が見つかってよかったわねぇ~。
さっ、センッセ、おやつにいたしましょッ。
先ほど、プリンのお話が出てましたでしょ?
作りましたのよッ♪
宅のディノをそんなに褒めていただいてッ。
ディノ~、いい先生が見つかってよかったわねぇ~。
さっ、センッセ、おやつにいたしましょッ。
先ほど、プリンのお話が出てましたでしょ?
作りましたのよッ♪
うおぉ、かーちゃん、プリンかよ~!
かーちゃんのは、うめぇんだぞ!
かーちゃんのは、うめぇんだぞ!
ディノさんまで、テンションが上がってしまい、私は、帰りたいと言い出せなくなってしまいました。
ダイニングに行くと、先ほど一緒にバーベキューをした近所のお母さん恐竜や、チビ恐竜たちが、
嬉しそうにプリンを食べていました。
みんな、ディナさんの姉御肌気質が大好きで、居心地がいいのか、
楽しそうにおしゃべりをしています。
なんだか、それを見ていると、帰ることばかり考えていた私の気持ちも少し変わってきました。
ディノさんは、一応「ひらけた場所」に案内してくれるつもりではいるようですから、
ディノさんの問題が解決するまでは、お世話になろうと思いました。
そして、出てきたプリンのおいしいこと!
ディナさん、プリン、おいしいです。
そう?うれしいですわッ、ホホホッ・・・
たくさんあるから、遠慮なく召し上がってねッ。
たくさんあるから、遠慮なく召し上がってねッ。
恐竜サイズですから、ひとつで十分です・・・
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