改めてテーマと指示を具体的に書き出す【「弊害」を400字で論じる】
小論文で「『○○の弊害』について400字で」という指示が出たとき、
「○○」というキーワードに注目したり、
400字の小論文を書かねばならない。と考えたりはしますが、
「弊害」という言葉にはあんまり留意しないように思います。
「○○」にあたるキーワード集や、小論文の書き方に関する本はたくさん出版されていますが、
「弊害」のような、小論文でよく使われそうなサブキーワードに注目することで、
戦略的に小論文が書けるようになるのではないかと思います。
この記事を読んで、あなたがサブキーワードに着目し、
出題者の狙いやニーズに肉迫するような小論文が書けるようになってくだされば嬉しいです。
指示文のレベル補正をしろ
サブキーワード「弊害」の辞書的な意味を調べ、
「弊害」が示すものや、出題者が何を望んでいるのかを自分なりに解釈したところで、
「改めてテーマと指示を具体的に書き出し」てみましょう。
これは、「小論文に慣れるまで」など時限的な扱いでかまいません。
しかし、時間をたっぷり取れる練習の段階では、なるべく丁寧にやってもらいたいと思います。
というのも、指示文というのは、出題者の言葉であり、
当然ですが、あなたの言葉ではないからです。
出題者が持ち合わせているレベルとあなたのレベルが合致している、
またはあなたのほうが上回っているならば、この指示文もバッチリ読み取れるでしょうが、
試験する側、試される側という関係性がある以上、
あなたが上回っているということは考えにくいですよね。
ということは、指示文はあなたよりもレベルが上回っている人の言葉なので、
難しいところ、すんなり理解できないところがあるかもしれないのです。
指示文を読み違えたり、読めたとしても不足があったりして、
ズレた小論文を書いてしまったら、結果もかけた労力も残念なものとなってしまいます。
レベル補正をして、新たなあなただけの指示文を作成することで、
元の指示文すら自分の味方につけてしまえるのです。
レベル補正例
元の指示文が
「○○の弊害について400字で述べよ」
であったとします。
私のレベル補正例は以下のとおりです。
「〇〇が発展したことで他のものに与えた悪い影響を400字で述べよ」
サブキーワード「弊害」を「弊害」にとどめておかず、
詳しく書き換えることで、小論文で書くべき内容とか、どういう方針で書き進めていけばいいかがわかってきますね。
そして、指定文字数があれば、それも書き込んでおいてください。
とにかく、やらねばならぬことを、「モレなく・ダブりなく」一文にまとめ直すことが重要です。
補正に時間がかかるのはマズイの?
「サブキーワードを調べるだけでも大変なのに、
新たにレベル補正した指示文を作成してたら、時間がかかってしまいそう。」
とか、
「自分は、文章作成が苦手だし、まとめる力もないから、レベル補正した指示文を作成するなんて、できる気がしない」
などと、不安に思われる方もいらっしゃるかと思います。
これは私の持論なのですが、
どんなことも2週間ぐらいやれば、脳が受容してくれるようになるものです。
脳が新しいことを覚えるとき、最初のうちは人見知りというか、こと見知りを起こして、
「えっ、やったことないよ?こんなのやるの?できるかなッ?」と軽い抵抗を示します。
でも、2週間ぐらいやり続けていれば、脳も慣れてきます。
2週間やっても初日程度しかできなかったら、あきらめたほうがいいかもしれませんが、
ほとんどの場合、2週間やって慣れも微々たる上達もないということはないと思います。
指示文のレベル補正についても、
最初のうちは、思いがけず時間がかかってしまい、
(こんなに時間がかかっていたら、本番で文章を書く時間がなくなっちゃうよ!)と焦るかもしれません。
でも、この焦りがあることが肝心。
どうすればショートカットできるか、効率よくレベル補正ができるようになるかを
脳が高速で考えるようになります。
むしろ怖いのは、レベル補正をかけず、軸の定まらないまま、やっつけで小論文を書いてしまうこと。
指示に従っていない小論文は書いても評価してもらえません。
この記事を読んでくださった以上、そういうことはないようにしてくださいね。
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