白紙を使って数学を解いてごらんなさい、すごく気持ちがいいから。
[mathjax]
数学を勉強するときに、コピー用紙(白紙)を使うのが私の高校以来の習慣です。
コピー用紙のサイズや書く方向などの試行錯誤を経て、今は、A4二つ折りのA5縦長づかいに落ち着いています。
これから回数を分けて、このノートづかいの遍歴をご紹介してみます。
やっぱり数学にはコピー用紙がいい。
勉強道具としての「ノート」というと、罫線の入ったものが思い浮かぶと思いますが、
私はおおかた30年近く、ほとんどの勉強をコピー用紙などの白紙で行っています。
きっかけは、私が高校2年生のとき、塾の数学の先生がぽろっとおっしゃった一言から。
「オレの友達は、数学を白紙にやってたよ。
なんか、方眼紙や罫線に考えが邪魔されるから嫌なんだって。」と。
何十年経っても、そのお友達の域には到達していないかもしれませんが、
書く文字が大きい私には、罫線の幅に文字をおさめなきゃ。という考えから解放されたのは大きかったです。
タガがはずれた私は、ガリガリ数学を解きまくりました。
そのおかげか、定期テストの数学で98点をたたき出したのは、我ながら強烈な思い出です。
結局、白紙は、他教科・科目にもおよび、
大学、社会人になっても白紙を持ち歩き、
とにかく、コピー用紙さえあれば。という状態で何年もやってきました。
数学によい用紙のサイズを求めて。
白紙を使うことは決まっていたものの、
コピー用紙のサイズや書く方向については、いまだにあれこれ試しています。
B5サイズ(182×257mm)を縦長に使う。
ノートがB5サイズだったことを踏襲して、B5サイズのコピー用紙を縦長に使ってきました。
しかし、問題が。
数学は、かなりの頻度で式が横に長くなるので、
文字が大きい私は、一行に書ききれないことがありました。
思わず、「あ"あ"ッ!」と吠えてしまうのです。(笑)
大学入試センター試験の数列の問題の後半、
$$S_{n}=\sum_{k=1}^{n}{\left( dk+a_{1}-d\right)\left( {b}_{1}\cdot r^{k-1}\right)}$$
のような、等差数列と等比数列の積の和を求めるなんて地獄の所業ですよ。
概して理数系の科目は、式が長くなることが多いので、
B5を横長で使ってみることにしました。
B5サイズ(182×257mm)を横長に使う。
長い式でも一息に書けたのはよかったのですが、ノートや科目によって、文字方向が違ってしまうという難点がありました。
当時、200枚ぐらい挟める26穴のバインダーを使っていたのですが、
たとえ数学でも単元によっては、B5縦長でもいいことがあります。
また、科目が違えば、B5縦長のほうがよいこともありました。
バインダーが大容量だったため、あらゆる教科や科目が一冊におさまったのはよかったのですが、
文字方向が違うノートが一緒に保存されていることになるので、
読み返すたび、バインダーの方向を変えなければならないのがめんどうでした。
さらに、大容量なのがあだとなりました。
方向を変えるたびに、大量の紙の束を持ち上げねばならず、これまたプチストレスがたまりました。
いわゆる大学の二次試験などの数学の解答用紙は、B4サイズ(またはA3サイズ)の縦長使いなので、
日常的にB5を横長に使うというのはいい方法なのは間違いないのですが、
無駄に余白を作ってしまうケースもあったので、結局B5横長づかいもやめました。
文字を小さく書けたほうが有利です。白紙で横長なんて自分を甘やかしていると、こういうとき困る!と思ったのも、
B5横長づかいをやめた理由のひとつです。ここ2年ぐらいは、ゆったりした問題の配置となっていますが、
焦ったりパニくったりしても、文字がさほど大きくならないような平常心を保つ訓練をしておくとよいと思います。
A4サイズ(210×297mm)を縦長に使う。
お役所の書類サイズがA4ですよね。
適度に大きく、使いやすいサイズだと思います。
一時(今も?)コーネル大学式ノートというのが流行りましたが、
それをアレンジして、名付けて「8cmノート」というのを作っていました。
私の場合、コーネル大学式ノートの「復習・まとめ」スペースが不要でした。
ノート・メモ部分のスペースに対して、「まとめ・復習」スペースが大きすぎると感じたからです。
計算量の多い問題を解いている途中に、まとめも復習のへったくれもないので、バッサリ削除してしまいました。
とはいえ、見出しやキーワードがノートに埋もれてしまうと、ノートを見返したときの検索のスピードが落ち、勉強の効率が悪くなるので、
8cmの部分に抽出することにしました。
一時、化学の勉強をしているときに、「玄武サン」という脳内先生を生み出していたのですが、
玄武サンのひとこととか、喝などをここに書き込んでいました。
私の場合、自分を甘やかしていると、文字がどんどん大きくなってしまうので、
私にとってA4縦長づかいは、スペースに余裕はあるけれど、文字を小さくすることを心がけるために適度な制限がかけられる。ということで、
ベストな使い方のひとつでした。
しかし、これはこれでデメリットもありました。
ある年の二次試験対策をこの8㎝ノートで行ったのですが、ものすごい難点が。
「A430穴ファイルは、持ち運びに向かない」のです。
と、今でも自分で自分を笑ってしまいますが、試験会場への道中、見直ししにくいのなんのって。(笑)
実際、誰も気に留めていないのでしょうが、アラフォー女性が、突如カバンからでっかいA4ファイルを取り出し、
しかもその内容が、数学だの化学だのって。
「アナタ、なにやってるヒト?」とぎょっとするに違いありません。(私なら間違いなくぎょっとします)
日常的な勉強に使うなら、8cmノートは有用なのですが、
試験会場までのお供としての「見直しノート」には全く向いていません。
長年の心がけというか、訓練のたまもので、自分にしてはまぁまぁ小さいサイズの文字が書けるようになってきたため、
A4縦長づかいや、8㎝ノートはやめることにしました。
ダイソーのB5サイズ白紙ノート「W」にハマる。
コピー用紙は、一枚一枚がばらばらになっているので、持ち歩く枚数を自分でコントロールできるのがいい点なのですが、
ナンバリングもせずに使っていると、書いた内容の順番がわからなくなったり、綴じるためのバインダーが必要になったりします。
バインダーは、用紙のサイズよりも少し大きく作ってあるので、小さいカバンなどに入れると窮屈になったりすることがありますよね。
と思っていたら、ダイソーにありました。
灰色の表紙で、ツバメノートに似ている感じのノートです。
ノートの枚数も60枚と大容量ですし、
紙の質もいいので、書いていて気持ちがいいです。
この「W」ノートは、数学Ⅲの計算練習の本、『カルキュール』用に使っていました。
ノートとして綴じてあるので、なりふり構わず問題を解きまくった後で、散らかした紙を整える必要もありませんし、
時系列に並んでいるので、見直しもしやすかったです。
式をひといきに書きたかったため、ノートを見開き縦長づかいにしたのですが、
消費量がハンパなく、2週間程度で使い切ってしまいました。
勉強に「もったいない」なんていうべきではありませんが、
それでも経済的じゃないな。ということで、買うペースは落ちていきました。
とはいえ、持ち運べる白紙としては、品質・量・値段と非の打ち所がないノートだと思います。
定番商品・ロングセラー商品として扱ってくださいますように。(ダイソーさま、お願いします!)
ダイソーのB5サイズノート「U」もオススメです。
白紙の「Wタイプ」もいいですが、
8mm幅の罫線がひいてある「Uタイプ」もお気に入りです。
現在のところ、国語関連の勉強や、ブログ記事(国語関連)の下書きに使っています。
理数系の科目は、白紙を使っていますが、
英語や国語、HTMLやCSSなどのマークアップ言語など、
文字をたくさん書くようなものを勉強する際は、やっぱり罫線があったほうが便利だなと思い直しています。
また、B5サイズノートは、8cm幅のメモやふせんが2枚並べて貼れるので、
今後は、この「U」タイプノートをブログに関連することや資格取得の勉強などに使いたいと思っています。
ちなみにこのノートづかいのアイディアは、別の記事であらためたいと思います。
ノート遍歴はまだまだ続きます。
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