数学検定2級の思い出すことなど。
今回は、2005年というかなり古い話になりますが、数検2級を受けたときの話をしてみようと思います。
きっかけはゾロ目。
簡単に言うと、英検2級・漢検2級ときて、数検2級と「2」でそろえたかったのです。(笑)
英検2級は、ギリギリ受験英語の感覚が残っていたのか、大学2年生のときに取りました。
漢検2級は、当時お世話になっていた塾で、国語科担当者は漢検2級以上を取りましょうということだったので、取りました。
ちなみに、その後、漢検準一級にも2、3回チャレンジしたのですが、私には難しすぎてやめました。
というのも、実生活で見たことないような漢字が読めたり書けたりすることに、意義を感じなかったからです。(ま、一種の防衛機制ですね。)
こうして2つの検定に合格していた私は、ひょんなことから「数検」の存在を知りました。
塾の教え子が、学校で数検準2級を受けることになった~~!と大騒ぎしていたからです。
家に帰って、さっそくネット検索です。
教え子が受ける準2級は、高校一年レベルとのことでした。
当時の私は、文系教科を教えていましましたが、理系科目は不出来ながらも好きだったので、
いつか理系科目を勉強し直したいと思っていました。
受検級は、彼らと同じ準2級も考えましたが、勉強期間を少し長めにとって、2級を取ろうと決めました。
深夜、ディスプレイに向かって不敵に笑う不気味なアラサーでした。
問題集を買って勉強を始めた。
2級を受けるぞ。と決めてからほどなく、以下の問題集を買いました。
当時も、それなりの数の数検対策本が店頭に並んでいたと思いますが、
私の思考パターンなら、この問題集にした理由はこんなところでしょう。
- 教え子が持っていたのが、このシリーズの準2級だったから。
- 値段も1000円(税別)でお手頃だったから。
- A5判で薄いから。
今は、なんともかわいくない表紙になっています。(笑)
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今後は、大学の文系学科でも、入試科目に数学が復活するところがあるそうなので、
文系が多い女子高校生も数学を勉強する必要が出てくるということになります。
数検も、入試優遇制度や単位認定制度に用いられているのですから、受検する女子も増えるはず。
久々の数学は楽しかった。
薄いコンパクトな問題集を選んだのは、当時、別に数学ⅠA・ⅡBの問題集を持っていたからだろうと思います。
どこの出版社だったか、なんという名前だったか、今も後継本はあるのか、まったくわからないのですが、
例題によって、手順を確認し、類題を解く。という、チャート式のような形式の問題集でした。
おさえるべき基礎事項は、その問題集で勉強できたので、
買い足した問題集は、「出題傾向がわかれ」ばそれでよかったのだろうと思います。
目標を立ててからの勉強は、楽しかったです。
寝食忘れて。というのは、おおげさかもしれませんが、それに近いことは何度もありました。
私は教えながら、シャーペンや鉛筆を持って、カリカリ文字を書くこどもたちに嫉妬するような先生だったので、(笑)
(なんで、私は、チョークなのッ!と思っていました。)
自分も、シャーペンを持って、カリカリと数学を解く時間が持てたのがうれしかったのです。
およそ半年間、そんな感じで数学を勉強しました。
検定会場に強制送致。
勉強そのものは楽しくこなしていたし、1次の計算技能検定のほうは満点を取る自信はありました。
しかし、2次内容は、完璧というレベルには達していなかったと思います。
そのためか、検定当日は、緊張しまくっていました。
数学の試験を受けるなんて、センター試験以来だったし、
そもそも、数学は好きだが、解けるとか、得意とかいうレベルではありませんでした。
およそ半年の勉強では、そこらへんの自信はつかなかったらしく、
夫に検定会場まで送ってもらう車中でも、私はべそをかいていました。(笑)
あんなにガリガリ数学を解いていて、なんで当日こうなるのか、夫にはさっぱり理解できなかったらしいです。
その日ばかりは、走り去る車が無情に映りました。(笑)
Thank you!3級島の大人たち♪
会場は、机の列が級ごとに定められていました。
1級と準1級は受ける人数が少ないので、1列でほとんどまかなわれ、
2級は、2列ぶんぐらいあったと思います。
また、その会場は広かったので、3級受検者までが収容されていたと思います。
3級の列は複数あったので、ちょっとした島状態になっていましましたが、「島」には30代・40代とおぼしき人もたくさんいました。
以前、ヤフー知恵袋でも、「30代で、数検3級を受けるのは恥ずかしいでしょうか。」なんて質問が寄せられていましたが、
まったくもって恥ずかしくありません。
大人になっても数学を勉強しようなんて、見上げた心意気だと思うし、
たしか、3級(高校受験レベル)からは、履歴書などにも書けるはずです。
「3級島」の大人たちは、それぞれの目的をもって、検定に臨んでいたのだと思います。
ま、実際、私も会場に着くまでは、大人が自分だけだったらどうしよう・・・なんて思っていたのですが、「3級島」の大人たちに、安心させてもらい、勇気をもらいました。
10分固まる。
1次の計算技能検定は、早く解けたし、全問正解の自信もありました。
2次もこの調子でがんばろう。と思ったのもつかの間、検定開始直後、固まったのです。
実際は、傾向に変更などないと思いますが、久々の数学の試験ということで、軽くパニックを起こしていたらしいのです。
試験会場で泣きそうになったのは、あとにもさきにもこのときだけです。(笑)
今は、べそをかいた自分を笑って振り返れますが、その時は本当に頭が真っ白になりました。
しかし、大人には、体裁や見栄もあります。
このまま何もしないで終わるわけにはいかない!と思い直して、とにかく泥臭いやりかたでもいいから、解ききることにしました。
そんなの知ったこっちゃねぇッ!
泣きべそから一転、「怒ってんの?」というような表情になって解いたように思います。
実際、軽く怒りながら解いていました。
結局、なんとか全問解ききったものの、
開始直後のホワイトアウトによるタイムロスが響き、答えを書ききる数秒前に検定が終了してしまいました。
なんとも、アップダウンの激しい一日でした。(笑)
結果
結果は、およそひと月後に届きました。
1次は予想通り満点合格でした。
2次は、タイムロスがあって、怒りながら解いたのに、5点満点の4.9点で無事合格していました。
軽く怒りながら数学って、まんざらでもないんだな。(笑)
いまだに思い出す、ちょっと激しいエピソードでした。
さて、今度の7月の準1級は、どうなるんでしょう。
空想しようとしたら、「ブログ記事書いてないで、さっさと勉強しろ!」とミニーミー(オースティンパワーズかよッ)が怒り出したので、このへんで。(笑)
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