平面ベクトル三角形の内分比を統一する(その3)【たすきがけで比を統一せよ!!】
(1) \(\mathrm{AP:PD}=s:\left( 1-s\right)\) 、 \(\mathrm{BP:PC}=t:\left( 1-t\right)\)とするとき、\(s \ , \ t\)の値を求めよ。
(2) また、\(\mathrm{OP}\)の延長と辺\(\mathrm{AB}\)との交点を\(\mathrm{Q}\)とするとき、\(\mathrm{OQ}\)は\(\mathrm{OP}\)の何倍であるか。
(1) 図を描いて、内分比を「統一」する。
すると、赤で示した内分比と、青で示した内分比は統一できそうですね。
しかも、今回は、青を5倍するだけなので、楽ができそうです。
$$\begin{align}点\mathrm{P}は線分&\mathrm{AD}を \ 10:3 \ に内分するから,\\\\ \mathrm{AP:PD}=&\displaystyle\frac{10}{13}:\displaystyle\frac{3}{13}\\\\ \\\\ゆえに\quad s=&\displaystyle\frac{10}{13}\end{align}$$
$$\begin{align}点\mathrm{P}は線分&\mathrm{BC}を \ 8:5 \ に内分するから,\\\\ \mathrm{BP:PC}=&\displaystyle\frac{8}{13}:\displaystyle\frac{5}{13}\\\\ \\\\ゆえに\quad t=&\displaystyle\frac{8}{13}\end{align}$$
$$s=\displaystyle\frac{10}{13} \ , \ t=\displaystyle\frac{8}{13}$$
(2) を解く。
これによって、点\(\mathrm{P}\)が線分\(\mathrm{OQ}\)を\(8:5\)に内分することがわかりました。
$$\begin{align}\overrightarrow{\mathrm{OP}}=&\displaystyle\frac{8}{13}\overrightarrow{\mathrm{OQ}} \ より, \\\\ \overrightarrow{\mathrm{OQ}}=&\displaystyle\frac{13}{8}\overrightarrow{\mathrm{OP}}\end{align}$$
こたえ
$$\begin{align}\left( 1\right)\quad& s=\displaystyle\frac{10}{13} \ , \ t=\displaystyle\frac{8}{13} \\\\ \\\\\left( 2\right) \quad& \overrightarrow{\mathrm{OQ}}=\displaystyle\frac{13}{8}\overrightarrow{\mathrm{OP}}\end{align}$$
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