2019年大学入試センター試験 数学2B「第1問 指数・対数」を解いてみる。

2019年1月24日大学入試センター試験,指数と対数実用数学技能検定(数学検定 数検),数検2級,数検準1級

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問題
連立方程式
\( \ \log_{2}\left( x+2\right)-2\log_{4}\left( y+3\right)=-1 \quad \cdots\cdots \ ② \ \)

\( \ \left( \frac{1}{3}\right)^y-11\left( \frac{1}{3}\right)^{x+1}+6=0\quad \cdots\cdots \ ③ \ \)
を満たす実数\( \ x \ , \ y \ \)を求めよう。

真数の条件により,\( \ x \ , \ y \ \)のとり得る値の範囲は\( \ \color{#0004fc}{タ} \ \)である。(中略)
ただし,対数\( \ \log_{a}b \ \)に対し,\( \ a \ \)を底といい,\( \ b \ \)を真数という。

真数は常に正であるので,
$$\begin{align}x+2 \gt 0& \ \ かつ \ \ y+3 \gt 0 \\\ \color{#0004fc}{x \gt -2}& \ \ かつ \ \ \color{#0004fc}{y \gt -3}\end{align}$$\

問題
底の変換公式により
\( \ \log_{4}\left( y+3\right)=\frac{\log_{2}\left( y+3\right)}{\color{#0004fc}{チ}} \ \)  である。
よって, ②から
\( \ y=\color{#0004fc}{ツ}x+\color{#0004fc}{テ}\quad \cdots\cdots \ ④ \ \)  が得られる。

$$\begin{align}\log_{4}\left( y+3\right)=&\frac{\log_{2}\left( y+3\right)}{\log_{2}2^2}=\frac{\log_{2}\left( y+3\right)}{\color{#0004fc}{2}}\end{align}$$
これを②に代入する。
$$\begin{align}\log_{2}\left( x+2\right)-2\log_{4}\left( y+3\right)=&-1 \\\\ \log_{2}\left( x+2\right)-2\cdot \frac{\log_{2}\left( y+3\right)}{2}=&-\log_{2}2 \\\\ \log_{2}\left( y+3\right)=&\log_{2}\left( x+2\right)+\log_{2}2=\log_{2}2\left( x+2\right)\\\\ \ y+3=&2\left( x+2\right)\\\\ y=&\color{#0004fc}{2}x+\color{#0004fc}{1}\quad \cdots\cdots \ ④ \end{align}$$

問題
次に,\( \ t=\left( \frac{1}{3}\right)^x \ \)とおき, ④ を用いて ③ を\( \ t \ \)の方程式に書き直すと
\( \ t^2-\color{#0004fc}{トナ}t+\color{#0004fc}{ニヌ}=0\quad \cdots\cdots \ ⑤ \ \) が得られる。
また,\( \ x \ \)が\( \ x \gt -2 \ , \ y \gt -3 \ \)における\( \ x \ \)の範囲を動くとき,\( \ t \ \)のとり得る値の範囲は
\( \ \color{#0004fc}{ネ} \lt t \lt \color{#0004fc}{ノ}\quad \cdots\cdots \ ⑥ \ \) である。

$$\begin{align}\left( \frac{1}{3}\right)^y-11\left( \frac{1}{3}\right)^{x+1}+6=&0\quad \cdots\cdots \ ③ \\\\ \left( \frac{1}{3}\right)^{2x+1}-\frac{11}{3}\left( \frac{1}{3}\right)^x+6=&0 \\\\ \frac{1}{3}\left( \frac{1}{3}\right)^{2x}-\frac{11}{3}\left( \frac{1}{3}\right)^x+6=&0\\\\ \left( \frac{1}{3}\right)^{2x}-11\left( \frac{1}{3}\right)^x+18=&0\\\\ \ t^2-\color{#0004fc}{11}t+\color{#0004fc}{18}=&0\quad \cdots\cdots \ ⑤ \end{align}$$
$$t=\left( \frac{1}{3}\right)^x\quad \left( -2 \lt x\right)\quad のグラフは以下の通り。$$

$$ゆえに\quad \color{#0004fc}{0} \lt t \lt \color{#0004fc}{9}\quad \cdots\cdots \ ⑥$$

問題
⑥ の範囲で方程式 ⑤ を解くと,\( \ t=\color{#0004fc}{ハ} \ \)となる。
したがって,連立方程式 ② , ③ を満たす実数\( \ x \ , \ y \ \)の値は
\( \ x=\log_{3}\color{#0004fc}{\frac{ヒ}{フ}} \ , \ y=\log_{3}\color{#0004fc}{\frac{ヘ}{ホ}} \ \) であることがわかる。

$$\begin{align}t^2-11t+18=0 \ & \ \left( 0 \lt t \lt 9\right) \\\\ \left( t-2\right)\left( t-9\right)=0 \\\\ & \\\\ t=&2 \ , \ 9\\\\ 範囲より&\quad t=\color{#0004fc}{2}\end{align}$$

$$\begin{align}t=2=&\left( \frac{1}{3}\right)^x=\left( 3^{-1}\right)^x \\\\ 2=&3^{-x} \\\\ -x=&\log_{3}2\\\\ x=&-\log_{3}2\\\\ x=&\log_{3}\color{#0004fc}{\frac{1}{2}} \end{align}$$

$$\begin{align}y=&2x+1 \\\\ =&2\log_{3}\frac{1}{2}+\log_{3}3 \\\\ =&\log_{3}\left( \frac{1}{4}\times 3\right)\\\\ =&\log_{3}\color{#0004fc}{\frac{3}{4}} \end{align}$$

Lukia_74

Lukia

\( \ t \ \)の値の範囲を出すため、グラフを描きましたが、試験中には、そんな時間はないかもしれません。
そこで、ふだんの勉強では、雰囲気がわかる程度のグラフを描くようにしておくとよいと思います。
何度かやっておくと、脳内にグラフが描けるようになります。

2019年大学入試センター試験の数学の問題の一覧です。


 

プロフィール

Author Profile
Lukia_74

元・再受験生、元塾講師、元高校非常勤講師。広島育ち。
中・高国語の教員免許を取得するも、塾講師時代は英語や数学ばかり教えていた。
思うところあって大学再受験を決意。理転し、数学Ⅲ、化学、生物を独習する。国立大学へ合格するも、2018年3月に再受験生生活にピリオドを打つ。
モットーは「自分の予定はキャンセルできても、生徒の予定はキャンセルできない」と「主婦(夫)こそ理系たれ」。
広島のお好み焼きとグレープフルーツが大好き。どっちかというと左党。楽しみはひとりカラオケ。
高校で教鞭を取った経験から、現在は「現代文」と「小論文」の指導力アップを目指し、自己研鑽中。最近は趣味として高校数学を解く。

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