ふせん勉強法で検索性の高いノートを作る
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私の教材研究は、語句や漢字、作品や作者を調べるところから始まります。それは、指導するときに、語句や漢字と「ニュアンス」をできるだけ切り離したいからです。
「ニュアンスを放置すれば、ニュアンスに泣かされる。」
これは、生徒を教えてみて、改めて強く感じたことでした。
哲学者が、自身の著書において難しい熟語や独自の用語を用いる(なんなら乱発する)のは、
自分の考えや意図をできるだけ正確に伝えたいからです。
よく使われている語句や用語には、そのぶん多くの意味やニュアンスが含まれます。
しかし、難しくて日常会話では用いられないような語句は、ニュアンスの入り込む余地がありません。
語句の意味や用語の定義を厳しく限定・制限するからこそ、内容の正確な伝達が保障されるわけです。
とはいえ、私がやるのは哲学書の執筆ではなく、生徒への国語指導なので、
まずは私自身が辞書レベルの意味を正確に把握して、レベルに応じた言い換えができるようにしておく必要があります。
この調べ物に関して、以前から気になっていた「ふせん勉強法」を試してみることにしました。
B5サイズの白紙ルーズリーフに、7.5センチ四方のカラーふせんを貼っていきます。
B5サイズ1枚につき、縦3枚×横2枚の計6枚貼ることができます。
カラーふせんは、100円ショップのものを使ったので、のりが剥がれやすいでしょうから、
トンボのPiT タックで、ふせんの裏側にもう1か所、新たにのりをつけて、めくれないようにしました。
自分なりの色分けルールを作れば、授業中にふと気になったことがあっても、その色のふせんを探せばよく、
検索性が上がります。
とっさの疑問に対応できる、検索性の高いノート作りというのが重要だと思い、
語句や漢字などを目立たせるとともに、筆文字の上達も目論んで、
ぺんてるのデュアルメタリックブラッシュを買いました。
(現在、紫・赤・銀・青の4本を持っています)
筆ペンならではの太く大きな文字が、検索性を著しく向上させていますし、
きれいな色とキラキラが、毛筆に対する苦手意識を軽減させてくれたように思います。
このカラフルなノートは、生徒に直接ぶつけることはできません。
(情報量が多すぎるので、彼らはパンクします)
ブレない授業をするために、私が正確な知識をストックするためだけのノートです。
しかし、そのぶん、作業そのものは楽しくなければいけないとも思いました。
いざやってみると、「ふせん勉強法」は、応用性・将来性のある勉強法だと思いました。
用いるアイテムの数が多いので、勉強する場所を選びそうですが、
(私の場合、家でしかできません)
ルールを定め、じっくりと作業することで、自分のためだけにカスタマイズされた検索性の高いノートを持ち歩けるようになります。
いつになるかわかりませんが、登録販売者の資格を取りたいと思っているので、その勉強のときにはまた試してみたいと思います。
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