板書に困った。(その4)【高校非常勤講師奮闘記】

2023年4月6日日々雑感

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高校で国語の授業をすることとなったものの、
塾講師の授業スタイルとは勝手が違うので、

高校国語の板書や授業進行の本はないかと書店で探してみることに。

結果は、残念ながら見つからず、小学校向けの板書の本を買ったのでした。

その四苦八苦の体験からも2年経った2023年。
今さらですが、なぜ高校むけの板書術・授業進行に関する本がないのかを考えてみました。

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これ以降は、私独自の意見・考えとしてお読みください。

はたと気づく。

記事を書き始めた頃は、児童・生徒の発達段階に差があるから。という理由だけが思い浮かんでいたのですが、
書いていると、いろいろと理由が浮かんできました。

そして、はたと気づきました。

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考えてみると、小学校までは対話型(インタラクティブ・双方向性)の授業だったけど、
中学校以降は、ほぼどの教科も、講義型(ノンインタラクティブ・一方向性)の授業だったよね…。

小学校は対話型授業

小学校の授業は、対話型(インタラクティブ・双方向性)の授業でした。

先生がヒントを含めた発問をし、
児童は手を挙げてこれが答えだろ!と自信満々の顔で答えていたものです。

ある意味、板書はファシリテーションの道具であり、
まさしく、対話の結果だったわけです。

授業というよりも、先生やクラスのみんなと対話をくり広げることを楽しみ、
結果的に、学習も進む。という学びを楽しめるスタイルだったように思いますね。

中学校以降は講義型授業

それに対して、中学校以降は、講義型の授業になっていきます。
これは、マルチタスクの訓練を進める上で必要な授業スタイルではあるのですが、
あんまりうまくいっているとはいえないですよね。

中学生になってからも、対話型授業のほうがいいのでしょうが、
実際には、対話型授業も難しくなっていきます。

生徒は思春期に入るので、一時的に意思や考えを表出することに消極的になっていくからです。

高等教育機関で、講義型授業ばかりを行うのは教育後進国だ。という批判があるようですが、
かつての激しさはないものの、日本のティーンネイジャーは、大人との関わりを拒絶するという反抗形式を継承していますので、どうしようもないところはあるんですよね。

(思春期のない文化圏だったら、講義型授業でもガンガン効果は出ると思います)

ICTを利用した折衷型ができないか。

講義型一辺倒では、受け身タイプの生徒を量産してしまうし、授業の効果がどの程度あるのかもはかりにくい。
かといって、発達段階からして対話型授業は難しい。

当分、教壇に立つことはないと思いますが、
いつか再び立つことがあったら。と思って、少し考えています。

ティーンネイジャーたちは、授業中にフェイス・トゥ・フェイスの対話をすることには抵抗を感じるのでしょうが、
(当てられて、立ってなにかを言うって、あの年頃の子はいやなんでしょうね)
非対面型とか、匿名型や仲介型なら、まだ対話をしてくれるかもしれません。

学校で、Chromebookやタブレットの利用が始まっているようですので、
それを使って、対話というか、つぶやき型の授業展開なんてのもアリではないかと思います。

番組公式ツイッターに向けて、ハッシュタグで発言するとか、
ニコ生動画で、視聴者が白い文字でコメントを寄せるようなイメージです。

教師は、この場合、ファシリテーターを務めます。
授業の展開につながるコメントを拾い、それをヒントにして、さらなるコメントにつなげる。
など。

もう一つは、プリントに書き込むタイプの授業ですね。
考えてほしい(発表はしなくてもいいから)ポイントと、考えた内容を書き留める余白を作っておいて、
穴埋め式の板書と併用しながら、進めていきます。

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私が担当していた生徒たちは、板書を書き写すスピードがどちらかというと遅い方だったので、
板書を作っておいて、そこからポイントやキーワードになる部分を虫食いにしておき、
授業中は、穴埋めをしていく。という方式を取っていました。

これも、パワーポイントで板書を作っておけば、
黒板に向かう(生徒から目を離す)ことがなくなるので、
生徒は「内職」することも難しくなりますね。

2020年代ならではの授業をしよう

思えば、明治から2020年代になるまで150年以上も、
学校の授業は、紙とえんぴつ、黒板とチョークを用いて行われてきました。

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令和まで続くオールドスタイル!

デジタル化や通信技術の日進月歩があるのに、
よどみ、滞留していた現状を打ち破ったのが、新型コロナウイルスです。

新型コロナウィルスは、いろんな分野やいろんな人に試練を与えると同時に、
さまざまな前提やあたりまえを懐疑的に見直すきっかけも与えました。

それは、教育業界についても例外ではなく、
学びを止めないために、なんでも利用するとか、次々と策を打つ・仕組みを作ることが求められました。

新型コロナウイルスとの闘いも3年以上となり、
極端な人流制限も解除されつつあります。

新型コロナウイルスの影響は収束しつつあるといえますが、
このような非常事態が二度と起こらないとはいえません。

ひとところに集まって学ぶというオールドスタイルは、
人肌が感じられるというよさがあり、それはオンライン授業では得にくいものです。
しかし、授業方法が一種類しかないというのは、危機管理意識に欠けています。

ひとところに集まって、デジタルもアナログもフル活用した授業方法を模索することで、
来る非常時にも対応できるのではないでしょうか。
レモンのライン 以下の記事一覧に他のボリュームのブログカードを載せています。
途中のボリュームからお読みになった方はこちらからどうぞ。


 

プロフィール

Author Profile
Lukia_74

元・再受験生、元塾講師、元高校非常勤講師。広島育ち。
中・高国語の教員免許を取得するも、塾講師時代は英語や数学ばかり教えていた。
思うところあって大学再受験を決意。理転し、数学Ⅲ、化学、生物を独習する。国立大学へ合格するも、2018年3月に再受験生生活にピリオドを打つ。
モットーは「自分の予定はキャンセルできても、生徒の予定はキャンセルできない」と「主婦(夫)こそ理系たれ」。
広島のお好み焼きとグレープフルーツが大好き。どっちかというと左党。楽しみはひとりカラオケ。
高校で教鞭を取った経験から、現在は「現代文」と「小論文」の指導力アップを目指し、自己研鑽中。最近は趣味として高校数学を解く。

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Posted by Lukia_74