板書に困った。(その3)【高校非常勤講師奮闘記】
日々雑感

高校で国語の授業をすることとなったものの、
塾講師の授業スタイルとは勝手が違うので、
高校国語の板書や授業進行の本はないかと書店で探してみることに。
結果は、残念ながら見つからず、小学校向けの板書の本を買ったのでした。
その四苦八苦の体験からも2年経った2023年。
今さらですが、なぜ高校むけの板書術・授業進行に関する本がないのかを考えてみました。

Lukia
小学校の先生たちのため
私が小学生の頃は、担任の先生が、国語・算数・理科・社会を担当されていました。
昨今は、これに英語が加わる場合もあるようですね。
また、2022年度からは、小学校高学年で本格的に教科担任制がスタートしたそうです。

Lukia
こうして考えてみると、小学校向けの板書や授業の本が多いのは、
児童がマルチタスクに対応できない発達段階にあるというのもありますが、
複数の教科をいっぺんに担当しなければならない小学校の先生のためなのかもしれません。
本が出版されているのは、
反応がよく、授業展開もスムーズで、教育的効果が上がるとわかっている
あきらかに当たりの授業になる板書や授業展開を紹介するためですから、
経験の浅い先生や、国語を教えるのが苦手な先生が、
それを読んで再現すれば、イチから考えたものよりもいい授業になる可能性は高いわけです。
本に助けてもらいながら、成功体験を得て、自信をつけ、意欲的に教材研究や授業展開に取り組めば、
先生の授業力も遠からず身についてくることでしょう。

Lukia
と私見をもったところで、中学校・高校を考えてみると、
板書や授業進行の本が出ていないことに、納得がいきました。
中学以降は教科担任制なんだし。
生徒の発達段階にかなり幅が生じてくることと、
中学校以降は、完全に教科担任制なので、
ざっくりいうと、「臨機応変に板書・授業展開をしろ」ってことなんですよね。
中学校や高校って研究授業みたいなのは、ほとんどないですし、
中学校や高校の名授業を記録した本って見かけませんもんね。
生徒の発達段階の幅は、児童のそれよりもかなり広いので、
どういう生徒で構成されたクラスで授業をするのか。という想定が難しいのに加えて、
思春期の生徒は、内省的になりがちなので、活発なやりとりがある授業にはならないことも容易に想像できます。
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