PowerPointがもたらした効果・変化【高校非常勤講師奮闘記】
ワード使える?なら、大丈夫。
みだしのとおり、
PowerPointはワードが使える or 使ったことがある人ならば問題なく使い始められるソフトでした。
スライドは、文字を入力し、画像やグラフ、表などを挿入することで作られるので、
スライド作成自体は、さほどつまずく点はないと思います。
ワードを使ったことがある人ならば、感覚的に使えるソフトです。
ただし、スライドを使ってプレゼンテーションをする方法は、
ワードにはない機能なので、ここは学んでおく必要がありますね。
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PowerPointを使ってからの変化
板書の手間が省けた
45分授業なのに、小テスト関連で10〜15分が割かれるため、
授業時間は実質30分を切るという状況でした。
小テストを返したら、正解を板書して、書き写させ、
何回か書いたものを再提出させるということになっていたので、
まずは、この小テストの正解をPowerPointで作成し、マグネットスクリーンに投影することにしました。
生徒の統制を取るには、生徒に背中を向ける時間は少ないほうがいい。
私は、板書する必要がないので、そのぶん生徒の反応やペースなどをじっくり観察することができました。
また、古典は、ノートに本文を書き写させて、そこに文法事項や訳を書き込む方式を取っていましたが、
本文をPowerPointで書き、訳もレイヤーにしておいて都度重ねて表示することで、
板書する時間を省き、生徒を観察することができるようになりました。
小さいフォントのテキストボックスを作って、そこに書くしかないようですね。
マイクロソフトは米国の会社ですから、日本語ならではの機能がすべてついているわけではないんですね。
視覚効果が得られる
「百聞は一見にしかず」なんていいますが、
いくら口で説明しても、正しいイメージが伝わるとは限りません。
PowerPointで図や写真などを挿入したスライドを作ることで、
これらの問題が解決できたのは大きかったです。
(正しいイメージがばしっと伝わりますからね)
奥の細道の授業をしたのですが、芭蕉がどんな距離を歩いたのか。とか、どんな姿で旅をしたのか。というのは、
これまでなら国語便覧などを生徒に買わせておき、そのページを開かせて確認するしかありませんでした。
生徒は持っている様子がありませんでした。
そして、私は、小学生時代漫画家志望だったのが恥ずかしいほど、絵が下手なのです。(笑)
言葉がおかしいですが、「絶対に伝わらない自信がある」くらいの下手さだったので、
この問題を一挙に解決してくれるPowerPointの存在はありがたいものでした。
実際、手持ちの資料集などから地図や芭蕉の旅姿をスキャンしてスライドに取り込み、
お灸の会社のホームページから、脚にある三里というツボの位置を示した写真などを使うことで、
生徒は視覚的に正しい知識を定着させることができます。
私はその補助的な説明をすればいいので、視覚・聴覚を使った学びが提供できるわけですね。
荷物が増えた
いざ、使ってみるとなかなか便利なPowerPointでしたが、
教室へ持っていく荷物が増えたのは、ちょっと困ったことでした。
トートバッグには、教科書や生徒に返す答案用紙などでいっぱいですから、ノートパソコンを入れる余裕はなく、
腕で抱えることになりました。
電池を持ち歩け?
また、マグネットスクリーンのホワイトボード機能を使うときに用いる電子ペン?がないと授業にならないのですが、これが電池切れを起こしたりするんですよね。
突如反応しなくなると、そこから授業が滞り、焦ってしまいますので、電池の容量は意識しておくとよいと思います。ICT教育が隆盛してくるこのご時世、教員はマイチョークの管理に加え、マイ電子ペンの管理も必要になりそうです。
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