八代集をおさらいする【雛人形と変体仮名と私】
アラフィフにして八代集にふれる
次に国語便覧にて、千載和歌集と金葉和歌集について調べました。
「花ざかり…」が千載和歌集、
「この春は…」が金葉和歌集とわかった瞬間、
うぉお!八代集(はちだいしゅう)じゃん!と思ったのですが、
勅撰集(ちょくせんしゅう)として有名なもののうち、
八つを八代集というという知識しかなく、
八代集のゴロとその正式な名前ぐらいしか知りませんでした。
いくつかの和歌集の正式な名前を忘れていたことも判明しました。
いや〜、いいタイミングでした。
お雛さまが私にチェックさせてくれたのでしょう。
高校時代、ゴロと正式名称を覚えただけの八代集が、
たった二首ではあるものの、30年以上経って、和歌そのものにふれることになるとは。
お雛さまに感謝することしきりです。
勅撰集 とは
勅撰集(ちょくせんしゅう)とは、天皇・上皇の命令によって作られた歌集です。
「勅」というのは、「天皇が遣わした」という意味でとらえるとよいでしょう。
ですから、「勅使」というのは、「天皇が御自身の名代として遣わしたお使いの人」という意味ですし、
「勅令」というのは、「天皇が遣わした御命令」ということになります。
ですから、「勅撰集」というのも、「天皇が撰者を指名して、その人が歌を撰び集めた 和歌集」ということになりますね。
三つの時代の勅撰集
勅撰集は平安・鎌倉・室町時代という三つの時代にわたり、
二十一の勅撰集がつくられました。
平安時代に作られた、古今(こきん)・後撰(ごせん)・拾遺(しゅうい)和歌集を
「三代集(さんだいしゅう)」といいます。
さらに、その三代集と、
後拾遺(ごしゅうい)・金葉(きんよう)・詞花(しか)・千載(せんざい)和歌集(ここまでが平安時代)に、
鎌倉時代の新古今(しんこきん)和歌集を加えた八つの勅撰集を
「八代集(はちだいしゅう)」といいます。
そして、平安時代から室町時代という三つの時代にまたがって作られた二十一の勅撰集を
「二十一代集(にじゅういちだいしゅう)」といいます。
八代集のゴロ
高校時代に教わった八代集のゴロを御紹介します。
後撰和歌集と詞花和歌集でした。
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