時間感覚の鈍りは視覚でフォローする【持続可能なブログ更新のために】

2022年12月15日日々雑感

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実は大人は忙しい。

大人になると、一年があっという間に感じられるというのが
ジャネーの法則ですが、

これは、一日のほとんどが、
特別意識しなくてもこなせてしまう習慣やルーティンで占められているため、

わざわざ記憶しておくような刺激がなく、
所要時間を計る体内のストップウォッチのボタンも押されないからではないかと考えています。

このストップウォッチのボタンは、習慣やルーティンとなってしまったことについては、
いくら意識しても押されることはないため、

たとえ10分かかっても、ノーカウントになってしまいます。
いくらタスクをこなしても、体感時間に加算されることはないので、
自然と時間の見積もりが甘くなってしまい、
むちゃなスケジュールを組むことにつながると考えられます。

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Lukia

大人は、ノーカウントのタスクをいくつもこなしていて、実は忙しいんですね。

体内ストップウォッチが動かないなら

崩れにくいスケジュールを組みたいなら、
習慣やルーティンとなっているタスクの所要時間なども正確に把握する必要がありますが、
体内ストップウォッチでは計測できないので、
バーティカルカレンダーなどを使って、視覚的にフォローする必要があります。

実際にバーティカルカレンダーを使って、一日のスケジュールをあらためて把握してみました。
すると、実はもうすでにスケジュールがパンパンで、
やりたいことやそれにかけたい時間と、実際にそれに割ける日中の時間がまったく見合っていないことがわかりました。

この事実から、私が、自分がすでにやっていること、あまり意識せずにできることについて過小評価していると気がつきました。

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Lukia

いつのまにか「たいしたことじゃない」と考えるようになっていたのですが、
実は、時間をかけて、効率よくスムーズにこなせるように洗練させるという「たいそうなこと」をやっていたんですね。

謙虚であることは大切なことですが、
日々こなしているタスクを過小評価することは、そのままスケジュール管理の破綻につながりますので、
そこだけは戒めたほうがいいなぁと思いました。

脳内ブラック上司に振り回されるな

スケジュール管理と実践の間にギャップがあることがわかると、
こんなたとえが頭の中に浮かんできました。

私の日常を「会社」、
スケジュール管理する私を「上司」、
タスクを実行する私を「部下」とします。

スケジュール管理するのも、タスクを実行するのも私なのですが、
この「二人の私」には、時間のとらえかたに大きなギャップがあります。

スケジュール管理をする私が、
タスクにかかる時間や、タスクそのものを過小評価し、
どこか他人事(たにんごと)のようにとらえているので、

タスクを実行する段階でいろいろな不都合が生じて、
実行する私がパンクしてしまうのです。

これって、自分はやらないが、ホイホイ仕事を安請け合いしてくる「上司」と、
上司に振り回されてへろへろになりながら仕事をこなす「部下」のようではありませんか。

上司は、言います。
「これぐらいちゃちゃっとできるだろ?」
「若いうちは少々の苦労をいとうなよ。」
「今のこの苦労が、将来のお前のためになる。」
「時間は作るもんだ!(やりくりして)ひねり出せ!」

それでいて、自分は一切手を出さない。
なんなら、部下をおいてさっさと定時で切り上げちゃう。

申し訳なさそうに帰ればいいのに、
「あれっ、まだ帰れないの?効率よく仕事をしなきゃだめだぞ?」
なんて余計な一言をドヤ顔で言ったりするんですよね。(笑)

こんな日常が続けば、へろへろだった部下もだんだん目が据わってきて、
ある日とうとう爆発してしまうのです。
窮鼠猫を噛む
背水之陣

追い詰められた者の逆襲は、それはそれは恐ろしいものです。

ダムの決壊、ビッグバンにも匹敵する脅威的なエネルギーを一瞬で放出します。

これまで積み重ねた上司の「悪行」は白日の下に晒され、
見る影もないほどにとっちめられるのです。

因果応報
情けは人のためならず

やったことはすべて自分に返ってきます。

だから、よいことはもちろん、悪いこと、ネガティブなことも、返ってくることを覚悟してやるべきなんですよね。

情けは、立場の強いときに、弱い人に対してかけるものですが、
この弱い人は目の前の他者だけではなく、将来立場が弱くなったときの自分でもあります。

私は、立場が強いときほど、弱い人に対して謙虚にあたたかく接することが、後の弱くなった自分を助けるのだと考えています。

脳内ブラック上司にスケジュール帳を持たせろ

さて、話が少し脱線してしまいました。

脳内ブラック上司は、自ら望んでブラック上司になったわけではありません。

体内ストップウォッチのボタンが押せた年若い頃は、
時間見積もりができていたのですが、

年を追うごとに、日々行うタスクが習慣やルーティンと化した結果、
時間見積もりの感覚を鈍らせていったのです。

そう考えると、脳内ブラック上司を一概に責めることはできませんね。

しかし、脳内ブラック上司を無策のままのさばらせるのはよくありません。

そこで、彼(彼女)にスケジュール帳をもたせることにしました。
バーティカルカレンダーや時計の文字盤スタンプなどで、
タスクをこなせる時間を視覚的にとらえさせ、
時間割(タイムスケジュール)や工程管理、効率よくタスクをこなすためのバッチ化などを任せて、
その上で、新しいプロジェクトに取り組めるかどうかを彼(彼女)自身に判断させるのです。

「上司」も「部下」も私ですので、フィードバックは随時行えますし、
タイムスケジュールを視覚化したことで、日中はタスクに集中できるようになりました。

現段階では、「上司」はスケジュール管理者としてはひよっこですので、タイムスケジュールの視覚化ぐらいしかやらせていないのですが、そのうち、プロジェクトに含まれるタスクの洗い出しや、効率を考えた作業のバッチ化などもやらせたいなと考えています。

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Lukia

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プロフィール

Author Profile
Lukia_74

元・再受験生、元塾講師、元高校非常勤講師。広島育ち。
中・高国語の教員免許を取得するも、塾講師時代は英語や数学ばかり教えていた。
思うところあって大学再受験を決意。理転し、数学Ⅲ、化学、生物を独習する。国立大学へ合格するも、2018年3月に再受験生生活にピリオドを打つ。
モットーは「自分の予定はキャンセルできても、生徒の予定はキャンセルできない」と「主婦(夫)こそ理系たれ」。
広島のお好み焼きとグレープフルーツが大好き。どっちかというと左党。楽しみはひとりカラオケ。
高校で教鞭を取った経験から、現在は「現代文」と「小論文」の指導力アップを目指し、自己研鑽中。最近は趣味として高校数学を解く。

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Posted by Lukia_74