P-RE-P法のRE(理由と例示)で述べること【「弊害」を400字で論じる】
小論文で「『○○の弊害』について400字で」という指示が出たとき、
「○○」というキーワードに注目したり、
400字の小論文を書かねばならない。と考えたりはしますが、
「弊害」という言葉にはあんまり留意しないように思います。
「○○」にあたるキーワード集や、小論文の書き方に関する本はたくさん出版されていますが、
「弊害」のような、小論文でよく使われそうなサブキーワードに注目することで、
戦略的に小論文が書けるようになるのではないかと思います。
この記事を読んで、あなたがサブキーワードに着目し、
出題者の狙いやニーズに肉迫するような小論文が書けるようになってくだされば嬉しいです。
RE(理由と例示)
R(理由)とE(例示)をまとめたREでは、
見解を述べてください。
ちなみに、「見解」とは以下のとおりです。
見解【けんかい】
あるものごとについての、その人の見かたや考えかた。
『例解新国語辞典 第九版』(2016年 三省堂)
今回だと、「○○の弊害」として、「☆☆」を挙げていますが、
何を弊害と感じるかは、人それぞれで、複数あったはずです。
それなのに、なぜ あなたは「☆☆」を弊害と考えたのか、
その根拠となる例は何があるかを挙げることで、
あなたの人柄や論理的思考力を示すことになります。
400字で具体的は危険!
ただし、注意事項もあります。
指定文字数が400字の場合、「具体例」を示すのは危険です。
「具体的」というのは、多くの場合、「よいこと」とされます。
そして、なぜ「よいこと」とされるかというと、
「わかりやすいから」です。
なぜ「わかりやすい」のかというと、
個別・特定の事象を示し、そのようすを細かく描写するからですね。
しかし、細かく描写するには、文字数が必要です。
つまり、
今回の指定文字数400字の場合、
「☆☆」を「〇〇の弊害」とした根拠となる事例を細かく描写していたら、
文字数が足りなくなり、最後のPが書けなくなるおそれがあるのです。
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