サブキーワードを掘り下げろ!【「弊害」を400字で論じる】
テーマと文字数の指示が出たら?
小論文で「『○○の弊害』について400字で」という指示が出たとします。
このとき、あなたはどんなことに注目しますか?
あるいは、小論文対策としてどんなことを行いますか?
おそらくほとんどの人は、
「○○」というキーワードに注目したり、
400字の小論文を書かねばならないのだから、どんな構成にするかなどと考えたりするだろうと思います。
「○○」というキーワードに着目する
「○○」というキーワードに着目する。
これは、たしかに重要です。
実際、「○○」にあてはめられそうなキーワードを集めた用語集も発売されていますよね。
最近は、小論文を課す大学も増えつつあるからか、
ジャンルごととか、志望学部によっても作り分けられていたりします。
逆に、「〇〇」にあてはまる言葉は、網羅するのが大変なほどたくさんあるわけです。
「○○」にあてはまるキーワードは、
志望学部に進学後、よく使うとか、明るくなければやっていけないような基礎知識であることが多いですから、それらの知識を蓄えぬまま小論文に挑もうとするのは、かなり無謀といえますので、もちろん用語集を入手してたくわえておくべきです。
文字数や構成を意識する
「400字の小論文を書く」ことが求められているわけですから、
400字なら何文ぐらい書けばいいのか、どういう構成にすればよいかなどを考える必要があります。
小論文と感想文との違いとか、原稿用紙の使い方などの注意、どういうことを書くべきか、
小論文を通じて、志願者の何を見極めようとしているのかなど、
小論文そのものに関する本も、これまたたくさん出版されています。
そもそも、「小論文」の体をなしていなければ、読んでもらえない、評価してもらえないわけですから、キーワードを集めた用語集同様、こういう本も読んでおくべきでしょう。
サブキーワードがノーマークだった
受験や採用試験などに小論文を使おうという人は、
このような用語集や小論文の書き方に関する本はすでに入手済みだろうと思います。
そして、この2冊があれば、基礎知識は得られるわけですから、
サクサク書けそうな気がしますよね。
でも、実際書こうとすると、まだザルの目が粗いことに気がつきます。
想定していたよりも筆が進まないのがその証拠ですね。
情報や知識はじゅうぶんなはずなのに、なぜ書けないのか。
2023年の私は、こう思います。
サブキーワードごとの書き方(論述パターン)をもっていないからです。
サブキーワードというのは、「『○○の弊害』について400字で」という指示における、
「弊害」を指すことにします。
みなさんは、「弊害」ってどういう意味か、わかりますか?
「弊害」について説明できますか?
(「害」という字が使ってあるから、よくないこと。というニュアンスが含まれているんだろうな)
とは思うでしょうし、
(なにか行動を起こしたら、その行動によって悪いことも起きるみたいな使われ方することが多いよね)
というように、「弊害」という言葉が使われるシチュエーションから意味を推定する人もいるでしょう。
このように、漢字の意味やその言葉が使われるシチュエーションから、
その言葉の意味を推定する人が多いと思いますが、
小論文をスラスラ書けるようになるには、
このサブキーワードの定義をいくつ知っているか、どれだけ正確に理解できるかということにかかっているのではないかと思います。
これまでは、私も、
「○○」のようなキーワードに関する知識やそのストックが小論文の質に影響すると思っていましたが、
それよりもまず行うべきは、「弊害」のようなサブキーワードに関する知識やそのストックを増やすことだと考えるようになりました。
サブキーワードで小論文の海を渡れ!
ちなみに、「弊害」のようなサブキーワードは、あたりまえすぎて用語集にはなりません。
だからノーマークだったんですよね。
でも、どんな志望学部であろうと、「弊害」について論じさせることはできますし、
サブキーワードの知識をしっかりもっておけば、どういう構成で論じればいいのかもわかってくるように思います。
極端な話、志望学部が、経済学部から工学部に変わったとしても、
「○○」に関する用語集を買い替えて、知識をたくわえればいいだけで、
「弊害」に関する論じ方は、どちらの学部も変わらないのです。
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