体の平衡状態を乱さないダイエットがベスト!【指数・対数を使ってダイエット】

2022年1月30日指数と対数

『体の平衡状態を乱さないダイエットがベスト!』のアイキャッチ画像
読了時間: 約350

勝手に計算してみる。

1年で123kgから-50kgのダイエットを成功させた「ダイエット整体師藤田さん」。
前回の記事で、1年間の減量率を計算してみたら、リバウンドや減量スピードが落ちるかもしれない4.1%でした。
しかし、その後もリバウンドすることなく、減量し続けたようです。

今回は、2年目以降の減量率と、トータルの減量率を計算してみようと思います。
(藤田さん、勝手に計算しちゃってごめんなさい)

2年目以降の579日間の減量率

2020年2月27日から2021年9月28日までの579日間における減量率を算出してみます。
2020年2月27日は、73kg(BMI 25.25;肥満1度)
2021年9月28日は、62.7kg(BMI 21.69;普通体重)です。

減量率を\( \ y \ \)とし、
減量比を\( \ x \ \)とする。
特に、\( \ x=\displaystyle\frac{100-y}{100} \ \) とする。

また、\( \ 579\div28 \fallingdotseq 20.7 \ \)クールとする。
$$\begin{align}\frac{62.7}{73}=&x^{20.7} \\\\ 0.86=&x^{20.7} \\\\ 両辺の&対数をとる\\\\ \log_{10}\left( 0.86\right)=&20.7\log_{10}x\\\\ \log_{10}x=&\frac{\log_{10}\left( 0.86\right)}{20.7}\\\\ =&-0.003\\\\ \\\\ x=&10^{-0.003}\\\\ =&0.993\\\\ \\\\ x=\frac{100-y}{100}=&0.993\\\\ 100-y=&99.3\\\\ y=&0.7 \end{align}$$

藤田さんは「真の意識高い系」だ。

減量率は、ダイエット期間が長くなればなるほど下がっていきます。
今回計算したのは、ダイエット初年度の2倍弱の期間にあたる1年8ヶ月なので、単純に比較していい数字ではありません。

しかし、1%未満とはいえ、0やマイナスではないことから、ゆる〜くダイエットが続いているのがわかりますね。

痩せよう!というよりかは、生活習慣やちょっとした運動を取り入れるといったような気づきを大事になさっているような印象を受けます。毎日の積み重ねが一生であるように、ダイエットも一生涯続けるものだから、多少の増減に一喜一憂せず、毎日をていねいに暮らすようになさっているのではないかと思います。

Lukia_74

Lukia

こういう人を「真の意識高い系」と呼びたい。

蛇足ながら全期間の減量率を計算してみる

それでは、ダイエット開始時から2021年9月28日時点までの減量率を計算してみたいと思います。
ダイエット期間は944日、33.7クールとします。
$$\begin{align}x^{33.7}=&\frac{62.7}{123} \\\\ x^{33.7}=&0.51 \\\\ 両辺の&対数をとる\\\\ \log_{10}x^{33.7}=&\log_{10}\left( 0.51\right)\\\\ \log_{10}x=&\frac{\log_{10}\left( 0.51\right)}{33.7}\\\\ =&-0.0087\\\\ \\\\ x=&10^{\left( -0.0087\right)} \\\\ =&0.98\\\\ \\\\ x=\frac{100-y}{100}=&0.98\\\\ 100-y=&98\\\\ y=&2\end{align}$$

全期間の減量率は2%になりました。
最高で4.1%、最低で0.7%と大きな開きがありますが、総じて見ると2%という数字におさまりました。
藤田さんの例からしても、減量率は2%台におさめておいたほうが、心身に負担が少ないダイエットになるのではないかと思われます。
でも、2年以上もダイエットしよう。というのはなかなかの意志の強さがいりますけどね。

ダイエットで体の平衡状態を乱すな!

以下は、私の推定ですが、
BMI値から「肥満」と判定された場合、本来体には不要、または負担がかかる重さをかかえているので、減量率が高くなります。
一方、標準的な体重に近い場合は、生命維持のために必要な重さだから、体が重さを手放そうとせず、減量率は低くなります。

ここを無視して減量すると、体は飢餓状態と判断し、食べ物を取り込んだとき、必要以上に溜め込んでしまうのが「リバウンド」ではないかと思います。

体内では常に平衡状態を保っているので、急激な変化を与えると、そのぶん過剰に反応してしまいます。
ダイエットの成否は、その平衡状態をいかにうまくだますか。にかかっているのではないでしょうか。

徐々に減らしているんだけど、体は体重が減っていることに気づかない。
気づかないということは、平衡状態が保たれているので、ストレスも感じにくい。

こういうダイエットが理想なんでしょうねぇ。

ちりも積もれば山となる

たとえば、藤田さんの初クールの減量率を2%とした場合、
減量ノルマは、
-2460g/クール
-615g/週
-88g/日   となります。

減量ノルマを1日レベルまで算出してみると、
「あれ?1日こんなもんでいいの?」という驚きを含んだ気づきが得られます。

1日あたり90g未満減らすとなれば、
手っ取り早いのは、食べる量を減らすことですよね。
ポテトチップス1袋ぶんぐらいです。
大きなお茶碗でごはんをおかわりしていたのを、1膳でとどめるのもいいですよね。
(お茶碗のサイズまでいきなり小さくするのはやりすぎなので、それは2クール目以降で)
お水をこまめにとって、いつわりの空腹感を退治するのもいいと思います。

逆にこんな少量の積み重ねで太っていくんだなぁ。と思えば、気が引き締まりますよね。

何事もやり続けるうち、工夫や知恵が生まれてきます。

自分の体をいたわれるのは自分しかいません。
そう思って、今年こそ私もダイエットをがんばろうと思います。

Lukia_74

Lukia

あっ、うちには、食いしん坊がいた。(汗)


 

プロフィール

Author Profile
Lukia_74

元・再受験生、元塾講師、元高校非常勤講師。広島育ち。
中・高国語の教員免許を取得するも、塾講師時代は英語や数学ばかり教えていた。
思うところあって大学再受験を決意。理転し、数学Ⅲ、化学、生物を独習する。国立大学へ合格するも、2018年3月に再受験生生活にピリオドを打つ。
モットーは「自分の予定はキャンセルできても、生徒の予定はキャンセルできない」と「主婦(夫)こそ理系たれ」。
広島のお好み焼きとグレープフルーツが大好き。どっちかというと左党。楽しみはひとりカラオケ。
高校で教鞭を取った経験から、現在は「現代文」と「小論文」の指導力アップを目指し、自己研鑽中。最近は趣味として高校数学を解く。

カテゴリー

2022年1月30日指数と対数

Posted by Lukia_74