毒物劇物取扱者試験の締切前日にようやく決意した話。

2019年8月15日毒物劇物取扱者試験

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思い立ったのは締切前日。

英検、漢検、数検はあるのに、化学系の検定がなくて、(実際にはあったのですが、試験会場が県外で、物理的に無理でした)
再受験生活で培った化学の知識をなんらかの資格や検定で試したい、残したい。と考えていました。

「毒物劇物取扱者」という資格があるのは、ずいぶん前から知っていたものの、
ようやく行動に移したのは2015年になってからでした。
2015年はなぜかやる気になっていて、4月ごろは、毒物劇物取扱者試験に関する情報を集め、
5月には、願書をもらってきて、必要事項はあらかた記載し、あとは写真添付するだけという状態にしてありました。
しかし、受験料が10500円と高いことや、当時再受験生でもあったので、受験勉強に支障が出るのではと思い、二の足を踏んでいました。

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受験料は都道府県ごとに異なるようですが、だいたい1万円強はかかるようです。

また、躊躇した理由のひとつが、
合格証(資格証に相当する)が、紙一枚だという噂があったからでした。
実際、A4サイズの紙一枚がもらえるだけですので、「努力の結晶」感はないです。(笑)

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免許証みたいな硬いカードタイプの資格証だったらいいのに!

当時、再受験生でもあったので、毒物劇物取扱者に合格するための勉強が、
受験勉強に差し支えるようなヘヴィーな内容では困ります。
そこらへんの見極めも必要でした。

とはいえ、試験を受けるのか、受けないのかをはっきりさせないと、
私の性格上、これはこれで もやもやしてしまい、受験勉強に差し支えるなと思ったので、
30分ほどで、過去問に目を通し、判断することにしました。

一般品目を受験することにしました。

毒物劇物取扱者とはいっても、「一般品目」「農業用品目」「特定品目」に分かれています。
自分の人生で、この資格を活かすことはない、「ペーパー毒物劇物取扱者」になると思っていましたが、
どうせ取るなら、製造・輸入・販売が行える「一般品目」がいいかな〜と思い、一般品目を受験することにしました。

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試験問題は、品目毎に分かれています。
ゆえに、効率よく過去問をダウンロードするためにも、受験する品目を決めておいたほうがよいと思います。

過去問をざざっと見る。

2015年当時、福岡県の毒物劇物取扱者試験は、8月4日(火曜日)が試験日。
6月26日(金曜日)が受験申し込みの締切日でした。

その前日6月25日(木曜日)を含めても、40日ほどしかありません。
とにかく、再受験生活に支障があるようでは困るので、負担が大きいかどうかを見極める必要がありました。

福岡県庁のホームページでは、過去5年分の過去問が入手できたように思いますので、(解答つき)
5年分の問題と解答のpdfをダウンロードし、目を通しました。

試験は3分野に分かれています。

試験は、「法規」、「基礎化学」、「性質・貯蔵・取扱」という大きく3つの分野に分かれています。

そして、重要なポイントですが、試験の合格基準が主に2つあるので、
勉強する前から、その手応えが得られそうかどうかを確かめる必要があります。

基準1:試験全体で60%の得点があること。
基準2:各分野40%以上の得点があること。

注意するべきなのは、基準2でしょうね。
極端に弱い(点数が取れない)分野があると、合格の可能性が低くなってしまう。ということです。

ファーストインプレッションで、「うわ〜、これは40日じゃ無理だ〜」という分野があれば、
受験の決意はそのままに、受験時期を翌年まで延期する必要があるなと思っていました。

以下は、各分野にざっと目を通した印象です。

法規分野

過去問5年分を見ていくと、毎年必ず出ている条項がありました。
ということは、2015年も、頻出の条項が外れることはないはずです。
法規分野では、毒物及び劇物取締法(法律)、毒物及び劇物取締法施行令(政令)、毒物及び劇物取締法施行規則(省令)という3つの法規が取り扱われているのですが、大変だけど、出題されている条項がいったいどれのどこから出ているのかを洗い出し、出題回数の多いものから覚えればよさそうだなと判断しました。

基礎化学

そのときは、過去問4年分の基礎化学分野の問題を解いてみましたが、当時の私には全く問題ありませんでした。
高校化学で十分解けます。

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逆にいうと、高校化学になじみのない方は、ここが一番大変かもしれません。
高校化学の範囲からまんべんなく出ているので、合格基準2を満たす40%の得点をあげるには、相応の時間が必要だと思います。

性質・貯蔵・取扱

ここが、ある意味、毒物劇物取扱者の真骨頂かもしれませんね。
高校化学のレベルでは、見たことも聞いたこともないような物質のオンパレードです。
実践的、職業的、専門的と言える分野なので、当然私には、これらに関する知識が全くありませんでした。
私が最も注力するべきは、この分野ということになりました。

総合的に判断して、「この受験アリ」。

過去問にざっと目を通してみて、「この受験アリだな。」と判断しました。
というのも、3分野のうち、基礎化学分野は、全く問題ない(2015年当時)ので、他の2分野に力を入れればよく、
大変そうに見えた法規分野も、資格試験の特性上、必出・頻出の条項をピックアップして、覚えてしまえばいいだけ。
ほとんどの力・あるいは時間を「性質・貯蔵・取扱」につぎ込めばよいことになります。

仮に、10の力をこの3分野に配分するなら、
法規に3、基礎化学に4、性質・貯蔵・取扱に3かなと思いますが、
2015年当時の私は、
法規に3、基礎化学に1、性質・貯蔵・取扱に6とすることができました。

こうして、私は、

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こりゃ、勉強自体はなんとかなりそうだ♪
ま、受験料が高いといっても、公の資格試験ならこのぐらいはするもんだろうし、
受験勉強にも支障は出にくいという点では、今の私にとってコスパのよい資格試験だと言えるよね。

と判断を下し、受験を決意しました。

願書をもらってくるとか、一部記入するとかはやっていたけれど、まだ証明写真を撮っていなかったので、
その後すぐに「顔を作って」写真を撮ってきたのでした。(笑)


 

プロフィール

Author Profile
Lukia_74

元・再受験生、元塾講師、元高校非常勤講師。広島育ち。
中・高国語の教員免許を取得するも、塾講師時代は英語や数学ばかり教えていた。
思うところあって大学再受験を決意。理転し、数学Ⅲ、化学、生物を独習する。国立大学へ合格するも、2018年3月に再受験生生活にピリオドを打つ。
モットーは「自分の予定はキャンセルできても、生徒の予定はキャンセルできない」と「主婦(夫)こそ理系たれ」。
広島のお好み焼きとグレープフルーツが大好き。どっちかというと左党。楽しみはひとりカラオケ。
高校で教鞭を取った経験から、現在は「現代文」と「小論文」の指導力アップを目指し、自己研鑽中。最近は趣味として高校数学を解く。

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Posted by Lukia_74