毒物劇物取扱者試験の勉強は過去問中心主義でいく。

2019年8月15日毒物劇物取扱者試験

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資格試験の勉強は、専用テキストを行うのが定番ですが、
私の毒物劇物取扱者試験対策は、幸いにも「過去問中心主義」を貫くことができ、
結局最後まで教本を買わずに受験しました。

このパターンが適用できる方は、少ないかもしれませんが、
ま、こんなやり方もあるよ。という紹介として気軽にお読みください。

過去問中心主義にした理由

毒物劇物取扱者試験を受けてみようかと考えたとき、難易度を知りたくて、本屋さんで教本をいくつか見てみました。

試験は、「法規」「基礎化学」「性質・貯蔵・取扱」という3つの分野から出題されるので、
当然教本もそれらをカバーする内容になっています。

しかし、再受験生として高校化学を学んでいたので、
基礎化学部分が不要でした。
内容上、基礎化学部分には相当なページ数が割かれているので、本の価格もそれに反映されたものになっているはずです。

Lukia_74

Lukia

基礎化学部分が省かれているとか、分野毎に分冊になったものはないの?

と思ったりもしたのですが、ああいう教本は一冊にまとまっているからいいのであって、大多数の受験者は、不要な分野などないはずです。

そうしてみると、私は特殊な受験者ということになります。
しばらく本屋さんで考え込みましたが、どうしても教本を買う気にはならず、
本格的に受験を決意してから、あらためてどうするか考えよう。ということになりました。

そして、その「あらためてどうするか考えよう。」ということになってしまいました。

毒物劇物取扱者試験を受験するかどうかを考えたとき、
過去問中心に勉強すれば、十分対応できると判断しました。

福岡県の場合、県庁ホームページより、直近5年分の過去問と解答が手に入れられますし、
実際の問題を見ても、教本なしで十分対応できそうだったのです。

また、受験する都道府県によって難易度も出題傾向も違うらしく、
オールマイティーそうな教本よりも、自分が受験する都道府県の過去問に取り組んだほうが効率がいいように感じました。

困ったら教本を買えばいい。

直近5年分の過去問の基礎化学分野を解いたら、正解率が高く、
高校化学では扱わない内容を補う程度よいとわかりました。

法規は、法律、政令、省令の三つを手に入れ、過去問と照らし合わせて重要部分をチェックすることにしました。
教本は、頻出の条項がうまくまとめてあるのですが、全文が載っているわけではないので、著者の裁量で編集されていることになります。
著者との相性を確かめるには、本を買うしかなく、
試験まで40日を切っており、短い時間でそんなリスクも冒せないので、
めんどくさい方法ですが、全文を手に入れて勉強することにしました。

教本が欲しいと思ったのは、性質・貯蔵・取扱の分野でした。
しかし、出題される毒物劇物はかなり多岐に渡り、教本にも載っていないこともあります。
当時、インターネット上で、この分野に関するまとめプリントを見つけていたので、
過去問で出題されている物質をこのプリントでチェックしたり、それこそネット検索して対応すればなんとかなるのでは。と。

Lukia_74

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この分野に関しては、合格基準2の分野毎に40%以上の得点を目指す。という低い目標設定でした。

ひとまずは、あるものでなんとか対応し、いよいよどうにもならない部分が出てきたら、
そのときは潔く教本を買うことにしました。

性質・貯蔵・取扱の分野はキリがない!

性質・貯蔵・取扱の分野を勉強するのに最もよいのは、ハンドブック的な本です。
そういう本は、毒物劇物取扱者として取り扱えるすべての毒物劇物を載せていなければ意味がないですもんね。

ハンドブックを購入することも考えましたが、私の場合、資格を活かす気はなく、
あくまでも「化学系の資格が欲しい」という欲求を満たすためだけの受験だったので、
宝の持ち腐れになるのは必定だなと思い、購入を見送りました。

こうしてみると、教本に載っている毒物劇物の数にも限界があると思うんですよね。
過去問を調べてみると、頻出の毒劇物もありましたが、一回しか出たことないようなレアなものもありました。

合格基準2(分野毎に40%以上の得点が必要)を満たすレベルなら、
過去問やまとめプリントでよく見られる物質について徹底的に覚えこめばなんとかなるはずです。

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いざとなれば、頼れる教本を買えばいい。と思えたので、気分的には楽でした。

最高の教本は、過去問だ!

かれを知り己を知れば百戦あやうからず」 孫子

敵や自分(あるいは味方)のことをよく知っておけば、百回戦ったって負けることはない。

さすがは孫子、いいこといいますね。

試験合格のショートカットは、その時実力がともなっていなくても、過去問を見てみることです。
(解いてみるとなおよい)
出題の傾向や、問題作成者のクセなども読み取れますし、効率の良いマイルストーンを設定することができます。

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私の場合は、試験まで40日を切っていたので、
なんなら、過去問5年分をぐるぐる解きまくろうかと思っていたぐらいでした。

直前の力試しに。と、直近の過去問を大事に取っておく方もいらっしゃると思いますが、
どんな試験であっても、水もの、生ものですので、勉強を始めるときこそ、過去問にぶつかってみることをオススメします。


 

プロフィール

Author Profile
Lukia_74

元・再受験生、元塾講師、元高校非常勤講師。広島育ち。
中・高国語の教員免許を取得するも、塾講師時代は英語や数学ばかり教えていた。
思うところあって大学再受験を決意。理転し、数学Ⅲ、化学、生物を独習する。国立大学へ合格するも、2018年3月に再受験生生活にピリオドを打つ。
モットーは「自分の予定はキャンセルできても、生徒の予定はキャンセルできない」と「主婦(夫)こそ理系たれ」。
広島のお好み焼きとグレープフルーツが大好き。どっちかというと左党。楽しみはひとりカラオケ。
高校で教鞭を取った経験から、現在は「現代文」と「小論文」の指導力アップを目指し、自己研鑽中。最近は趣味として高校数学を解く。

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Posted by Lukia_74