『ちはやふる ―めぐり―』で再発見!百人一首の魅力に俳優の成長も!

机くんの言葉に惹かれて「ちはやふる―めぐり―」を見る
2025年の夏ドラマ「ちはやふる ―めぐり―」がぼつぼつ終わりそうです。
広瀬すずさん主演の映画、「ちはやふる」は見たことないんだけど、機会があれば見てみたいなと思っていました。
2020年秋、ひょんなことから、半年だけ高校の非常勤講師として勤めることになりました。コロナ禍の上、秋というものすごい中途半端な時期からの勤務だったので、毎日がつらかった。そのとき、机くんこと、「駒野勉」くんの言葉を知ることになります。
やりたいことを思いっきりやるためには、やりたくないことも思いっきりやんなきゃいけないんだ
当時の「やりたいこと」というのは、二年ぐらいかなりのスローペースになっていたブログ更新をガンガンやること、勉強などでしたね。
9月から、がっつりやるぞ〜!と思っていたら、急遽この話を受けてしまい、準備でわらわらして何もできない。
10月から行ってみたら、初日から大変。
変な侠気出して引き受けたことを後悔しました。
期間満了の3月が待ち遠しく思いながら、過ごしていたとき、机くんの言葉を知りました。
非常勤講師生活は、「やりたくないこと」まではいきませんが、「心からやりたいと思うこと」ではなかった。
まぁ、極言すれば、「やりたくない」ことに入っていたので、机くんの言葉が沁み入ったんでしょうね。
そのおかげで、その半年間は、「2021年4月以降は、2年半ぶんの思いを全部ぶっつけるぞ〜!」と思いながらがんばれたし、実際2021年4月以降は、なんと1年半近く、毎日ブログ更新するという記録を打ち立てました。(笑)
『ちはやふる ―めぐり―』登場人物と百人一首の深い関係
さて、「ちはやふる ―めぐり―」は、おもしろかったです。
ちょうど、ストーリーテリングの勉強をしていたので、キャラクター設定や展開のコツなどをおさらいもしていました。
登場人物の名前が、百人一首の歌にちなんでいたり、それぞれのキャラクターにちなんだ回は、歌の初句がタイトルになっていました。
藍沢めぐるちゃんは、紫式部の歌「めぐりあひて 見しやそれともわかぬまに雲がくれにし夜半の月かな」
めぐるちゃんがコンプレックスを持つ幼馴染が、月浦凪ちゃん。
凪ちゃんの得意札は、清少納言の「夜をこめて鳥の空音ははかるともよにあふさかの関はゆるさじ」
苗字に、式部の歌の月が入り、名前は、清少納言の名前とされる諾子(なぎこ)にちなんだ、凪(なぎ)
よく調べられてるな〜と感心しました。
めぐるより一足先にかるたに専心しようとするのが、ボクシング経験者の白野風希くん。
彼を演じるのが、齋藤潤くんです。
彼の名前は、「白露に風の吹きしく秋の野はつらぬきとめぬ玉ぞ散りける」から取られています。
野球少女だったのに、男女の体格差、体力差に苦しめられているのが村田千江莉ちゃん。彼女の名前はどう歌にちなんでいるのかはよくわかりません。どっちかというと、状況かな?「今はただ思ひたへなむとばかりを人づてならで知るよしもがな」
ちなみに、この歌の作者藤原道雅は、清少納言が仕えた中宮定子の兄、藤原伊周(これちか)の長男です。
たしかね、この道雅の子孫が、桃太郎の原型になるとかなんとか。(鬼退治をしたということです)
奥山春馬くんは、両親、そして双子の弟がかるたエリートという男の子。(本人はB級だったかな)
名前は、「奥山にもみぢ踏み分け鳴く鹿の声聞くときぞ秋はかなしき」にちなんでいます。
今回は、各キャラクター名や境遇が、どの歌にちなんでいるかを示しましたが、歌の文法的解説をやりたいなと思っています。
2年間でこんなに変わる?齋藤潤くんの成長に驚き
どの子もいじらしさ、かわいらしさがあって、毎週楽しみに見ていたのですが、特に注目したのが、齋藤潤くんでした。
TVer で「猫カレ -少年を飼う-」も見ていたからです。
ドラマタイトルは、(いただけないな、原作にのっとっているんだろうけど、もうちょっとほかになかったの?)と思ってしまいますが、潤くんがひたすらかわいかったな。
当分の間、「猫カレ」が2023年の作品だったことに気づかず、白野と渚沙くんを見事に演じ分ける齋藤潤くんはすごい!と思っておりました。
「ちはやふる ―めぐり―」での白野は、少し骨ばっていて、額を見せる髪型なので、年頃の男の子らしいなと思うのに、
「猫カレ -少年を飼う-」の渚沙くんは、子猫っぽい。頼りなさげで、しょもしょもしてる。前髪をおろして額を見せていないし、しゃべるときは、唇の中央50%しか使わない。(笑)
こんな両極端なキャラクターを演じ分けてるなんて、すごい才能だなと感心していたのですが、ある日、勘違いに気づきます。
「猫カレ」のエンディングに、「2023 猫カレ製作委員会」みたいなことが書いてあり、そこでようやく、渚沙くんは、2年前の潤くんだったことに気がついたのでした。
なるほどなぁ〜〜〜、そりゃ〜ちがうわな、と思ったのと同時に、あの年頃の子って、たった2年で、こうもちがうのか、こうも急激なのか、と驚きました。
博多華丸・大吉の華丸さんが、漫才の中で、
「人んちの子とオクラは、育つのが早い!」って言っていたけど、まさにそんな感じでした。なんか感慨深かったですね。
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