私、135km北上しました。
体感温度が-4℃?
スマホのホーム画面に「体感温度」を表示させるようにしているのですが、
神奈川にやってきてから、マイナスを表示する日もあって、びっくり。
考えられるのは、北半球であれば、北に行けば行くほど、「涼しい」とか「寒く」なるはずです。
ということは、実は、私、かなり「北上」したのではないかと。
数学的(やっていることは算数レベルですが)に計算してみることにしました。
北緯を調べてみた
グーグルマップを使って、
- 現在の家(神奈川県)
- 旧居(広島県)
- 実家(広島県)
- 祖父の家(鳥取県)の4箇所の北緯と、海抜を調べてみました。
場所 | 北緯 | 海抜 |
現在の家 (神奈川県) |
35°6’ | 14m |
旧居(広島県) | 34°388’ | 1.7m |
実家(広島県) | 34°454’ | 167m |
祖父の家 (鳥取県) |
35°24’ | 21m |
旧居は、この4箇所の中で最も南に位置し、
海抜も低いことがわかります。
そして、今回比較して知ったのですが、
現在の家は、鳥取県の祖父の家よりもまだ北側に位置しているということですね。
「鳥取県は、めちゃくちゃ寒い」という記憶と印象がありますが、
なるほど、現在の家はその鳥取と同じく、北緯35°クラスに属しているから寒いんですね。
天気予報とか地震速報などで見る日本地図では、北緯を意識しにくいので、
旧居と現在の家は、緯度としてはほぼ同じだろうと考えていましたが、
緯度を正しく把握するには、
日本列島を反時計回りに、もう少しぐいっと回転させるといいようです。
何キロ北上したのか?
北緯を調べて比較したことで、私は、北上したことがわかりました。
それでは、いったい何キロ北上したのか。
数学的というよりは、算数レベルですが、計算してみることにしました。
緯度1°の弧の長さを調べ、
現在の家と旧居の緯度の差を求めて、
弧の長さにかければ、北上した距離が求まるはずです。
地球の半径を\( \ r \ \)とする。
ここで、\( \ r=6378.1 \ \)kmである。
地球の円周\( \ \mathrm{C} \ \)は、円の直径\( \ \times \ \) 円周率で求められるから、
\( \ \mathrm{C}=2\pi r \ \)
なお、\( \ \pi=3.14 \ \) とする。
これより、緯度1°あたりの弧の長さは、 $$\begin{align}arc=&\frac{\mathrm{C}}{360} \\\\ =&\frac{2\pi r}{360} \\\\ \fallingdotseq &111.26 \end{align}$$
より、約\( \ 111.26 \ \)km/° とわかる。
現在の家と旧居の北緯の差は、
\( \ 35.6-34.388=1.212 \ \)
2箇所が同じ経線上にあると仮定したときの、緯度のなす弧の長さ\( \ l \ \)は、
$$\begin{align}l=&111.26\times 1.212 \\\\ \fallingdotseq &134.85 \end{align}$$
より、約\( \ 134.85 \ \)km とわかる。
135km北上していました。
この「135km北上した」という事実に対して、
ピンときた。というほどではないのですが、
「なるほど、寒いわけだ〜」となんとなくは理解できました。
分度器レベルなら1°なんて誤差の範囲ですが、
地球レベルともなると、100km単位で差がつくわけですよね。
さらに、今回は、緯度にして1°以上移動しているわけですから、
「体感温度-4℃」が表示されるとか、
関東地方が積雪で交通機関がマヒ。なんてのも納得がいきました。