高度さらし粉ですと?
[mathjax]
まず、この記事は、
毒物劇物取扱者試験とは関係ない内容です。
独学、独習しやすい時代や環境になりましたが、
情報は遅れやすいです。
アンテナ張っとかないと、試験間近でえっ?なんてことも。
「高度」さらし粉ですと?
最近?の高校化学の教科書には、
さらし粉じゃなくて、高度さらし粉というのが載っているんだとか。
こ、高度さらし粉ですと?
なんじゃそりゃ〜!
脳内でちょっと松田優作になりました。(笑)
さらし粉覚えるのに結構苦労したのに、
高度なんてついているとなれば、
もっと複雑な化学式なのかも。。。
かっくるくるおー!
ウィキペディアで調べてみました。
さらし粉も、高度さらし粉も、
「次亜塩素酸カルシウム」と呼ばれるものです。
\( \ \mathrm{CaCl(ClO)\cdot H_2O} \ \)
カックルクルオー (manavee ゆずる先生)
Keyword: 漂白剤、塩素の発生
化学式を見れば、覚えるのに苦労しそうなのがわかってもらえると思います。
覚えるために何十回も書きましたが、
それでもしばらく時間をおくと、
怪しかったんです。
そんな苦労を一発で吹き飛ばす衝撃的な覚え方がありました。
manaveeという大学受験講義の動画サイトにある
ゆずる先生の授業で、とあるエピソードを披露してくれました。
(manaveeは、残念ながら2017年3月31日に終了しました)
ゆずる先生の高校の友達が、
「かっくるくるおー、かっくるくるおー、かっくるくるおー!!!」と大声で連呼していたとかで、楽に覚えてしまった。というんですね。
それを踏まえて化学式を見ると、
もはや私にも、かっくるくるおーにしか見えません。
ありがとう、ゆずる先生のお友達。(笑)
「高度」なのにシンプル。
高度さらし粉にも、こういう衝撃的な覚え方を作れるかしら。
恐る恐る化学式を見ると、
高度とはいえ、シンプルになっていました。
\( \ \mathrm{Ca(ClO)_2} \ \)
カックルクルオーツー???
吸湿性が小さいので、長期保存が可能になる。
カルシウムイオンが2+
次亜塩素酸イオンが-(1)という知識があれば、
「次亜塩素酸カルシウムを書いてごらん」と言われても、すんなり書けますよね。
高度さらし粉は「次亜塩素酸カルシウム」で覚え、名前を参考に化学式を書く。
さらし粉は、「さらし粉」のままで覚え、
「かっくるくるおー!」で化学式を書く。
高校化学の教科書を見ていないので、
今後、大学受験で「さらし粉」が出てくるか、
覚える必要があるかはわかりません。
高度さらし粉しか載ってないなら、
かっくるくるおー を連呼できないわけで。
ふふっ、人生少し損してるなっ。( ̄ー ̄)ニヤリッ
と小さな優越感に足首ぐらいまでひたるのでした。(笑)
さてさて、さらし粉も高度さらし粉も「漂白剤、塩素の発生」がキーワードになります。
高度さらし粉も、かっくるくるおーみたいなのを考えてみましたが、
かっくるおーつー って二番煎じ感アリアリだし、
素直に、「次亜塩素酸カルシウム」で覚えた方がよさそうですね。
かえすがえすも恐るべし。
「かっくるくるおー」のインパクト。(^◇^;)
さて、塩素の発生の式も問われそうなので、
まとめてみました。
\( \ 2\mathrm{HCl}+\mathrm{CaCl(ClO)\cdot H_2O}→\mathrm{CaCl_2}+\mathrm{Cl}_2+2\mathrm{H}_2\mathrm{O} \ \)
高度さらし粉(カックルクルオーツー)
\( \ 4\mathrm{HCl}+\mathrm{Ca(ClO)}_2→\mathrm{CaCl}_2+2\mathrm{Cl}_2+2\mathrm{H}_2\mathrm{O} \ \)
どちらも、塩化カルシウム、塩素、水が生成されますが、
さらし粉には、水がひとつついているので、
塩酸は2つでいいのですが、
高度さらし粉は、水がついていないので、
吸湿性が低く、そのぶん長期保存に耐えうるのだとか。
プールに入ってる白い固形は、高度さらし粉でできているそうです。
さて、高度さらしには、水がついていないぶん、塩酸は倍必要になります。
よって発生する塩素も倍になっています。
おもしろいですね。
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