ビジューブローチづくりに必要な材料や道具をリストアップしてみた。(その2)
厚地のフェルトにソーオンビジューやビーズを縫い付ける「ビジューブローチ」づくりを始めました。
前回の記事で、ビジューブローチづくりに必要な道具と材料をご紹介する予定でしたが、
「道具」の紹介だけで、予想外の文字数となってしまったので、
今回はあらためて「材料」と主な入手先をご紹介したいと思います。
ソーオンビジュー
特徴 | 「縫い付け(タイプの)ビジュー」のことです。 英語では、「sew on bijou」と書きます。 表はキラキラして立体なのですが、裏は平らになっています。 また、ビジューの両端に縫い付け用の穴が開いています。 |
私が利用した入手先 | 楽天市場:アジアンマーケット , キラリ手芸部(キラリ手芸部さんは、Amazonにもショップを展開されているようです) メルカリ・セリア・キャンドゥ(ダイソーでは見かけませんでした) |
備考 | 「ビジュー」だけで検索すると、縫い付け用の穴が開いていないタイプ(ネイルアートに用いられる?)とか、糸が通せる穴が開いた台座がついたいわゆるラインストーンも検出されます。 「ソーオンビジュー」という言葉自体がまだまだ一般的ではないので、 「ビジュー」と「ソーオンビジュー」とか、 「ビジュー」と「縫いつけ」などのように 複数のキーワードで検索をかけるとヒットしやすくなると思います。 |
ビーズ
特徴 | 広くはテグスや糸などが通せる穴が開いたものを言います。 細かくは、グラスビーズ(TOHOやMIYUKIなどが有名)やスワロフスキーのソロバン型、タル型、お子さん向けのお花や星の形などのビーズがあります。 |
私が利用した入手先 | 楽天市場・貴和製作所・パーツクラブ・メルカリ・ダイソー |
備考 | 2000年代前半ごろのビーズブーム時は、ビーズ専門店がたくさんありましたが、 現在は下火となっているため、貴和製作所のような専門店でもドンピシャのパーツが揃うかどうか怪しくなってきています。 グラスビーズはその最たるものです。微妙な色の違いを見極めて買いたくても、コンプリートしている実店舗はまずないですし、ネットショップでは、写真で判断しなければならないので、二の足を踏んでしまいます。 グラスビーズに関しては、もし実物を見て、「わ〜、この色素敵!」と思ったら、買っておくことをおすすめします。また、手芸パーツの入手に関しては、メルカリが大変便利です。 かつての「ビーズ仲間」が、デッドストックを安価で出品してくれているので、 ある意味、そこらへんの手芸店よりバラエティが豊富です。パールビーズは、色やサイズのラインナップが豊富なので、貴和製作所がおすすめです。 |
厚地フェルト
特徴 | フェルトの中でも厚みが3mm程度あるもの。 セリアの「厚手フェルト」の灰色がおすすめです。(これ一択にしたいぐらい) |
私が利用した入手先 | セリア・ダイソー |
備考 | セリアの「厚手フェルト」(モノトーン)には、白・黒・紺・灰色のラインナップがありますが、ビジューブローチにおすすめな色は灰色です。 黒や紺だと、下描きに苦労します。(ピンを取り付ける裏地に使うならギリOKかも。) 白は、案外主張が強くて、ビーズの色が映えにくいこともあります。 いろんな色が混ざりあうと灰色になる(ワタボコリが灰色なのはそれが理由)のなら、 どの色も包含する灰色が最強ということになりますね。ただ、最近はセリアに行っても、この灰色だけ品切れなので、もし見つけたらあるだけ買っておきたいものです。ダイソーにも厚地フェルトはあるのですが、スポンジ状のヤスリみたいな感じです。 ちょっと硬すぎるのと、表面がガサガサしているので、下描きがしにくいです。 |
厚地フェルトの代用品を作る
セリアでお目当ての厚地フェルトが手に入らなかった。かといって、手芸店に行くこともかなわない場合は、
100円ショップのアイテムを組み合わせれば代用品を作ることも可能です。
100円ショップで売られている一般的なフェルトは、たくさんのビジューを縫い付けるには柔らかすぎます。
ビジューやビーズの重みに耐えられず、ペラペラと曲がってしまうので、作業が滞ってしまいます。
そこで、フェルト・アイロン接着クロス(両面タイプ)・フェルトで、厚地フェルトの代用品を作成します。
柔らかく表面がなめらかなので、下描きがしやすく、
厚みがほどよいので、縫い付け作業も楽にできます。
間に挟まっている接着クロスは加熱すると溶けて布同士を接着させるとともに、
芯としての役割もつとめてくれます。
作りたいビジューブローチの着想を得た時に、すぐに作業にとりかかれるよう、
前もって量産しておくとよいですね。
ちなみに、私が購入したアイロン接着クロスは、ダイソーのもので、
幅が7.5センチあります。
この代用厚地フェルトを使う場合、接着クロスの幅(7.5センチ)に合わせて、
幅が8センチ程度となっているので、(逆に長さは、フェルトの大きさ次第)
ブローチとしてちょうどいい大きさが意識できるという効果もあります。
糸
特徴 | #90(90番手)のポリエステル糸で、ビジューやビーズを縫い付けます。 おそらく数が大きくなるほど、細くなるのだろうと思います。 私は、フジックスのキングスパンロックミシン糸の83番(かなり淡いベージュ)を買いました。これを2本取りで使っています。 |
私が利用した入手先 | ヨドバシドットコム |
備考 | 糸は、「目立たない色」であることに注意し、#50以降の比較的細い糸(ミシン糸)を使うようにしています。 淡いとか、濁りがあるような色がおすすめです。 ただし、黒いビジューをたくさん縫い付けるブローチを作成する場合だけは、黒い糸を使うほうがいいかもしれません。 また、ダイソーで、ポリエステル製の透明なミシン糸を発見し、これはビジューブローチに使えそうだ!と喜んで買ったのですが、糸自体にハリがありすぎて、玉止めができませんでした。透明であるということはポイントが高いのですが、手縫いには向きません。 |
ピン
特徴 | いわゆるブローチピンです。 針が簡単にはずれないようにロックができる回転式のピンや、 安全ピンタイプのものがあります。 自分が使うブローチならば、手軽に入手できる安全ピンでも十分です。 ビジューブローチは、どうしても仕上がりサイズが大きくなりますので、 35mm程度のピンを使うことをおすすめします。 |
私が利用した入手先 | 回転式ピン:貴和製作所 安全ピン:ダイソー |
備考 | 回転式ピンは、きちんとした手芸店で買うことをおすすめします。(安価なものは、不良品が大量に混ざっているというレビューがたくさん見られました) 当然きちんとした手芸店で購入しますから、一本あたりの値段も決して安くはないです。 プレゼントや販売(作りはじめた当初は考えていた)には回転式ピンを使い、 自分用には安全ピンで。と思っていたのですが、使う人の年齢に応じて使い分けるほうがいいかもしれません。 高齢の方は、指先で細かい作業をするのが難しくなりますし、胸元など顔と近い位置に焦点を合わせることも難しいです。プレゼントだから。と思わず、操作が簡単で気軽に使ってもらえる安全ピンを使うほうが喜んでもらいやすいと思います。 あるいは、「気軽に使ってもらいたいから」というコンセプトで、安全ピン一択というのもいいと思います。(私は回転式ピンのストックがなくなったらそうするつもり) |
ビーディングワイヤー
特徴 | ビーズ手芸に用いるワイヤーです。(テグスは透明でハリのある糸のことなので注意!) 太さが0.3mmぐらいだと、曲げやすいけれど、固さもほどよくあります。可能ならば、お店の方に、「特小ビーズが通るかどうか」のアドバイスをもらうとよいでしょう。 |
私が利用した入手先 | パーツクラブ |
備考 | 特小ビーズを通せば、フレンチワイヤーの代用品となります。 |
フレンチワイヤーの代用品
フレンチワイヤーとは、ワイヤーがコイル状・らせん状になっていて、
それを適度に引き伸ばして使います。
ぬりえやイラストの線描の役割を果たします。
ロシアの「ビジューブローチ先輩」がたは、かなりよく使っていらっしゃいますが、
日本でこれを手に入れるのはなかなか難しそうです。
楽天市場で購入可能なのはわかりましたが、思ったよりも高額です。
とある「先輩」がフレンチワイヤーの使い方を動画にしてくれていたのですが、
それを見る限り、どうしても買わないといけないものでもないとわかりました。
「先輩」は、らせん状のワイヤーをほどよく伸ばし、下描きに沿ってワイヤーを曲げたあと、
結局はちまちまと糸で縫い付けていったのです。
特小ビーズをワイヤーに通し、下描きに沿ってワイヤーを曲げておいて、
糸でビーズとビーズの間を縫い付けていけば、フレンチワイヤーの代用になります。
最終的に糸でフェルト生地に縫い付けるという手間が省けないなら、代用品で十分だ。と思い、
特小ビーズが通りそうなワイヤーを買うことにしました。
フレンチワイヤーにも、何色かバリエーションがあるようですが、
個人で楽しむレベルなら、好きな色の特小ビーズとワイヤーの方が、結果的に安価で済みそうです。
またまた4000字弱の大作となってしまいました。(汗)
次回は、私がビジューブローチを作りながら得たちょっとしたコツやポイントをご紹介したいと思います。
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