非常勤講師必見?4つの質問で条件をふるいにかける【高校非常勤講師奮闘記】

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互いに疲弊しないために。

前日夜の夫との会話で、
今回依頼された非常勤講師のお話は、断ろうと心にきめていたのですが、

もう一つ、案件をふるいにかける仕組みづくりをしようとも考えていました。

今年いただいた3件の依頼を通じて、
採用する側が、切羽詰まっているからなのか、はたまた浮世離れしているのか、
採用される側が勤務する自分をイメージできるような情報を与えてくれないこと、
自分自身も、どういう条件ならば働けるのか。というのが明確になっていないことがわかったからです。

聞きたいことが十分に聞けず、それでいて早急に返答を迫られる。
回答に猶予があっても、自力でいろいろ調べて、勤務するイメージを自分で膨らませねばならない。
(ま、結果断ることになるのですが)

互いに、時間も感情も浪費してしまい、
まったく建設的ではありません。

そこで、断りついでに、4つの質問をさせてもらい、
それによって、フローチャートを作成しようと思いました。

おこがましいようですが、
こちらから、譲れない条件を設定しておき、
その条件にもれない案件だけ、問い合わせをしてもらうようにすれば、

必死に人員確保をしようとしている採用担当者が無駄に時間や感情を費やすことが減りますし、
こちらも、(協力してあげたいけれど、遠いし・・・)などと、
心を痛めることもありません。

私の4つの質問

以下は、私なりの条件を作成するための4つの質問です。
人によって、勤務に際して求めたい条件は異なってくると思いますので、
参考程度にとどめてください。

1 手当について

会計年度任用職員の場合、授業以外で発生する手当があるかどうか。

これは、一日調べた際に、無いのがわかっていたのですが、
確認のため、質問しました。

(通勤のための交通費は出ますので、安心してください)

2 時間割について

時間割を組むにあたり、こちらの希望を聞いてもらえるのか。
会計年度任用職員の場合、授業についてしか、手当が出ませんので、
融通を利かせてもらい、拘束時間(無給時間)を減らす必要があると思います。

困っている児童・生徒のために、
自身のQOL(Quality of life:生活の質)を犠牲にしたのでは本末転倒です。

3 定期テスト作成について

小規模な学校の場合、いち学年を担当する可能性があります。
それはすなわち、定期テスト作成も任されることになります。
当然ながら、授業以外の時間で作成することになりますし、
生徒の今後に影響するものでもありますから、責任は重いです。

私の場合は、これまで作ったことがないですし、
今後、作ってみたいとも思わないので、
「授業をする」ことに集中させてもらう立場であるかどうかを重視しています。

4 支給PCや通信環境について

コロナ禍もあり、学校もICT化が進んできました。
副教材を作成するにしろ、成績管理をするにしろ、専用のパソコンがあったほうが便利です。

特に、成績管理などは、セキュリティの問題がありますので、
私物のパソコンや記憶メディアなどは使うべきではありません。

回答

1 手当について

会計年度任用職員の場合、手当が発生するのは、授業だけでした。

2 時間割について

時間割の融通は利く。
授業に穴を開けるのだけは避けたいので、拘束時間を減らせるよう希望を聞いてくれる。とのことでした。

おそらく、これは学校や、採用の時期によって異なると思います。

今回は、新学期開始直前だし、人数が少ない学校で、おそらく教員数も少ないので、
比較的シフトを組みやすいのだろうと思うのですが、
これが大規模校とか、二学期などだったら、こちらの希望どおりにはならない可能性が高いです。

3 定期テスト作成について

いち学年を担当するので、定期テスト作成はすることになるようでした。
テスト作成の経験がないことを伝えると、他学年の国語担当教員と相談して作ってもらえばよいとのことでした。

4 支給PCや通信環境について

教員は、1人1台ずつPCが支給されているようでしたが、
非常勤は複数人で1台を共有することになると言われました。
(おそらく、成績管理で使うことが想定されている)

配置された非常勤講師が1人だけだったら、
実質1人1台ということになりますが、
それは学期が始まる、学校へ行ってみないとわからない。ということですから、
ちょっと心配ですよね。

タブレットは支給されるとのことだったのですが、
キーボードなしで、作業するのは結構しんどい。

再考を求められる。

断ったものの、4つの質問をしたことで、
採用担当者側も、なにがネックになっているのかが、わかってきたようです。

そして、
「時間割の希望を受けて拘束時間の少ない状態にするから、もう1日考えて答えを出してくれないか? 」
と言われました。

後で知ったのですが、
2022年の公立学校の教員採用試験の倍率は過去最低だったそうです。

つまり、2023年春から教員になる先生の数が少ないということ。

さらに、年々受験者数、すなわち、先生になりたい人の数が減っているので、
今後も人員不足が慢性化していくと考えられます。

今回の担当者の方も、少々時間がかかっても、人員が確保できたほうがよく、
窮状を訴えて、依頼を受ける気持ちになってくれたら。と思われたのかもしれません。

(実際、ちょっとやってみようかな。と思ったりしていましたしね)

Lukia_74
Lukia
いつから、「教員」は子どもたちのあこがれの職業でなくなってしまったのでしょうか。
本当に残念なことです。


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プロフィール

Author Profile
Lukia_74

元・再受験生、元塾講師、元高校非常勤講師。広島育ち。
中・高国語の教員免許を取得するも、塾講師時代は英語や数学ばかり教えていた。
思うところあって大学再受験を決意。理転し、数学Ⅲ、化学、生物を独習する。国立大学へ合格するも、2018年3月に再受験生生活にピリオドを打つ。
モットーは「自分の予定はキャンセルできても、生徒の予定はキャンセルできない」と「主婦(夫)こそ理系たれ」。
広島のお好み焼きとグレープフルーツが大好き。どっちかというと左党。楽しみはひとりカラオケ。
高校で教鞭を取った経験から、現在は「現代文」と「小論文」の指導力アップを目指し、自己研鑽中。最近は趣味として高校数学を解く。

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Posted by Lukia_74