公立学校の教員不足は深刻?!4月でも問い合わせがあった話。【高校非常勤講師奮闘記】
新学期始まっちゃうよ?
先月、公立学校から、勤務の可否に関する問い合わせを2件いただきまして、
教員不足は結構深刻なんだなぁ。と思うとともに、
来年は、
こちらの希望の条件と合致すれば、
迷いなく協力できるように指導力を高めなきゃなぁ。と思っていたところでした。
いくら教員不足とはいえ、3月中で人員確保が終わるだろうと考えていたのですが、
本当に深刻なんですね。なんと、4月に入ってからもありました。
今回の問い合わせも、勤務可能な地域からはずれた学校からでした。
これまでの2件の問い合わせにより、勤務内容を聞き出すスキルはほんの少しアップしたと思っていたのですが、
突然の電話ですし、向こうも切羽詰まっていたからか、
今回もあまりうまく応答できませんでした。
校種も希望したものと違うし、勤務地も遠そうだし、断る方向になりそうだなと思ったのですが、
「明後日お返事をくださればいいですから!」と頼み込まれるような形で、
いったん考えてみることにしました。
非常勤なのに責任重大じゃね?
私にきたのは、「会計年度任用職員」で、1年ごとの契約です。
そして、報酬は、授業したコマ数単位ですので、時給制のアルバイト講師というイメージがわかりやすいかもしれません。
逆に言うと、授業時間以外で手当は出ません。
ですから、夏休みや冬休み、祝日で授業がない場合は、無給ということになります。
さっそく第一の心配が生じました。
(ということは、
時間割の組まれ方次第では、無給なのに拘束される。
なんてことも起こりうる? )と。
通勤時間もまあまあ長いですし、
学校の情報をまとめたサイトと、担当するコマ数から推理して、
学年の担当になるようでもあります。
(ということは、定期テストの作成もあるのでは? )という第二の心配も生じてきました。
時間割を組むのは、本当に大変なのを知っているので、なるべくなら、こちらも無理は言いたくないのですが、
無給で拘束されているからといっても、職員室で好き放題はできませんし、(落ち着かない)
かといって、遠いので、空き時間家に帰って、休んだり家事をしたり。もできません。
教材研究するとか、Chromebookを持っていって、ブログを書くとかも考えましたが、
家で一人にならないとできないタイプですし、
いくらChromebookが軽いとはいえ、1kg程度のものを持ち歩きたくない。
時間割の組まれ具合によっては、一日の活動の質がぐっと下がりそうだなと思いました。
また、定期テスト作成については、これまでに経験がないので、不安しかない。
問題を解くこと、授業をすることは長らくやってきているのですが、
なにしろ「非常勤」で渡り歩いてきているので、やったことがないんですよね。
夫の反対:第一夜
仕事から帰ってきた夫に、
日中調べて分かったこと、そこから考えられる問題を話してみました。
その上で、どう思う? と尋ねると、
「授業のコマ以外のお金が出ないのに、
拘束だけはされるかもしれん。っておかしいじゃろ。
それよりは、家の近くで、時給は少し安くても責任が軽いバイトで、
学校での拘束時間と同じだけ働いて、
授業をしたのと同等の額が稼いだ方がええんじゃないか?」と。
上の図の「遠くで非常勤」は、授業コマが連続している設定で作成していますが、
時間割によっては、ここが数コマ空いてしまう可能性もあります。
単価はまぁまぁ高いですが、拘束時間によっては、高い時給とはいえなくなってしまいます。
営利を目的とした民間企業の感覚を、
教育の現場にそのまま持ち込むことはできないのですが、
意見として聞いてみると、なるほどそうだよなぁ。という気持ちも湧いてきます。
困っている学校があれば何とか協力したい。という気持ちもありますが、
お人好しもほどほどにしないと、
これでは、またまた都合よく使われる団塊ジュニアになってしまいます。
世代に対して相応か、それ以上の比率で採用しておかなかったからだよ!
と思っています。
以前にも、
「困っている人たちがいるわけだし、
働けば、お金が入り、経験も積めるわけだから。」と、
やりたいことを中断して、職場に赴いたけれど、
無理難題ばかりで疲弊し、夫にも心配をかけたということがありましたので、
今回の非常勤のお話も、やっぱり断ろう。と心に決めたのでした。
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