合格実績は昼の過ごし方で変わる?!【高校非常勤講師奮闘記】
今、思い出してもなんだかなぁ。と思うのは、
午後の授業で、生徒が船を漕ぐことでした。
情けないけど、さほど広くない教室に、船がひしめいていましたね。(苦笑)
授業を受ける権利を放棄しているとみなし、注意はしませんでした。
教師側には、注意する義務があるのでは?という声もあるかと思いますが、
私はないと思います。
注意することに時間を割けば、ブツブツと授業が中断され、
結果、授業を受けたいと思っている生徒の権利を侵害することになるからです。
2022年4月1日より、民法では18歳から成人とみなされるようになりました。
成人になれば、究極のところ、何事も「自己責任」で片付けられるようになるのですから、
なんでもかんでも大人にケアしてもらえると思わせるのは、かえって無責任なことなんですよね。
生徒が船を漕ぐのは、授業の質や教師との相性などの問題もあるでしょうが、
昼に食べるものや昼休憩の過ごし方の影響が大きいと思います。
学校関係者の方々、お願いです。
パン販売をやめてください。
パワーナップの時間を設けてください。
私が行った学校でも、おいしそうなパンが安価に売られていました。
生徒に人気のあるものを作るようになるからでしょうが、
小麦も砂糖も大量に使われていそうなものが多かったです。
安価にするためもあってか、タンパク質はほとんど含まれていません。
素早く満腹になりそうなパンがたくさん並んでいましたが、生徒たちは長い行列をなして複数個買っていくので、
ほとんど売れ残りがないようでした。
(つまり、大量の糖質が、ティーンネイジャーたちの体に入っていくのです)
ぎょっとしたのが、血糖値が急上昇・急降下しそうなパンを、女の子でも3つ4つ買っていくことでした。
と思いましたね。
男の子だったらもっと買っているかもしれません。
それらを一気に食べたあと、昼寝などもせず、おしゃべりやサッカーなどに力いっぱい興じるので、
授業が始まると、電池切れになってしまうようでした。
「工夫が凝らされた、おもしろい授業なら寝ないんじゃないの?」
「自発型・参加型(アクティブラーニング)の授業なら寝ないんじゃないの?」
などのお声もあるでしょうが、
この際、言いたい。
教師側の努力がいかほどでも、生理現象には勝てません。
生徒に精神論を求めるのも無理です。生理現象には勝てません。
となると、改善するべきはお昼の過ごし方なんですよね。
パン販売はほどほどにして、タンパク質豊富な食べ物を売る。
タンパク質は、血糖値を上げないので、急激に下がることもありません。
(眠くなりにくい)
強制的にパワーナップの時間を設ける。
14時〜16時ごろは、もともとパフォーマンスが下がりやすい時間帯です。
そこで、じ〜っと座って授業を受けるのですから、眠くならないほうがおかしいんですよね。
短時間の睡眠、パワーナップを取ることで、このパフォーマンスが下がるのを防ぐことができます。
完全に寝る必要はなく、15分ほど目を閉じておくだけでも効果は十分あります。
(その後8時間のスタミナにつながるともいわれています)
生徒の学力を上げ、合格実績を高め、学校のバリューを上げたいなら、
勉強以外のところにも目を向けて、改善点がないかを探ってほしいものです。
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