Googleスプレッドシートで蔵書管理を【紙があるから神が来ない?!】
出典を書くのがめんどくさい!
現代文や数学の勉強をするとき、複数の本の内容が1冊のノートに集約されるなんてことがよくあります。
Aという本ではさら〜っとふれられているので、それだけでは理解がしにくい。
そこでBという本の○ページを参照した。ということを書きたいのですが、
書名は「A」だの「B」だのなんて一文字ではありません。
本は売れなければ意味がない・書いたかいがないという面がありますので、
著者や編集者は手に取られるよう戦略を凝らした少なくとも2文字以上のタイトルをつけているはずです。
買うときは、本の内容を把握するためにもタイトルは必要なのですが、
いざ勉強する段階になると、出典を明らかにするため、十数文字をいちいち書くのがめんどくさいのです。
と思い、その仕組みづくりをしてみようと思い立ちました。
自分だけの蔵書管理番号をつける
最初は本に書いてあるISBN番号を書くか?と思いましたが、13桁の数字をいちいち書くのはめんどくさい。
図書館の本の分類方法とか、書店の本の分類方法を参考にしようかとも思いましたが、
これは、私が後の人生で興味を持ちそうにないジャンルの分類も含まれているので、あまり実用的ではない。
パーソナルなものなんだから、独自の分類方法を作ったほうがよいな。と思いました。
次に、手に取った順で通し番号だけをつけることも考えましたが、
ある程度、分類されていたほうがわかりよいので、
4桁で蔵書管理番号をつくることにしました。
4桁のうち、
千の位と百の位を分類番号、
十の位と一の位を通し番号とします。
千の位は、1〜9までとし、本当にざっくりとしたジャンル分けをします。
最大で9の大分類ができることになります。
さらに百の位は、0〜9までを使い、もう少し細かい分類をします。
最大で10の小分類ができることになります。
1000 国語 (複数の小分類に含まれるもの・小分類が難しいもの)
1100 現代文
1200 古文
1300 漢文
1400 小論文
1500 教材研究
1600 大学受験
というように分けています。
そして、百の位と一の位は、それぞれ0〜9までが使えるので、
00〜99までの100個の通し番号が作成できることになります。
つまり、分類番号は10〜99までの90ジャンル、
そして、通し番号は00〜99までの100冊分がありますので、
最大9000冊まで管理可能ということになります。
残りの人生で9000冊以上の本を管理することはないだろうと考えたからです。
9001冊目を持ったときに改めて考えればよいのです。
スプレッドシートに管理シートを作成する
独自の分類方法が編み出せたので、Googleスプレッドシートに蔵書管理シートを作成していきます。
上図は、各分類用のシートです。
A1セルに大分類番号を入力すれば、1行目の複数のセルに、小分類番号も自動表記されるようにしてあります。
D1セルに1000,
G1セルに1100,
と1900 まで自動表記されます。
2行目の灰色に塗りつぶされたセルに、小分類名を入力します。
そしてISBNと書かれている列の右列には、
=IMPORTXML(“https://honno.info/bsdx/openbdtoxml.php?isbn="&左セル, “//items/title")
と入力します。
こちらは、以下の記事から関数をいただいてきました。
ISBNの列のセルに、13桁のISBN番号を入力すれば、その右セルに本のタイトルが表示されます。
本来ならば、
スプレッドシートに、タイトルを手入力し、
本の表紙の内側に4桁の蔵書管理番号を書いたシールを貼り付けなければなりませんでしたが、
この記事・この関数のおかげで、ほとんどのタイトルを手入力しないで済みました。(ありがたや〜)
入力にあまり頭を使わなくていい状態にできたのはラッキーでした。
結局、何冊持っているのか
ISBNと書かれたセルの右側のセルには、COUNTA関数が入っています。
この関数を使うと、
たとえば、管理番号1000〜1099までの100セルにISBN番号がいくつ入力されているかを数えてくれます。
最初はタイトルが表示される列を数えるようにしていたのですが、
この列のそれぞれのセルには、ISBNからタイトルに変換する関数が含まれていて、
これが文字とみなされるらしく、
ISBN番号をまったく入力していないのに100冊!とか表示されてしまいました。
そこで、ISBN番号を入力する列を数えるようにしました。
各シートの右側には、TRANSPOSE関数を用いて、
C1セルからAE3セルまでの3行29列の87セルの行と列を入れ替え、
29行3列で表示させています。
各分類を総合できるシートを作成し、そこにINDEX&MATCH関数を用いて、
各シートのTRANSPOSE関数で3列に転置表示させた項目を対応させます。
各分類の本の小計を求め、それをさらに合計すれば、現在の蔵書数が把握できることになります。
めざせ!9000冊?!
思い立ってから、ほぼ半日かけて蔵書管理方法を確立したのですが、
2023年現在、私の蔵書数は91冊でした。
また、単に通し番号だけでなく、大分類・小分類を加えているので、
現在、自分がどういうジャンルに興味関心があり、力を入れているのか。ということも把握できました。
でも、数学もやりたくて、
上記のジャンル以外で大量の積読も抱えているようです。(笑)
時間がなんぼあっても足らんのが、具体的な数字として表れて、苦笑しました。
興味・関心、そして欲求のおもむくまま本を買っていて、
蔵書数の把握なんてしたこともありませんでしたが、
今回、少し時間をかけて数を把握したことで、
より具体的で実行可能な計画やタスクを作成する基礎がためができたように思います。
やりたいことがたくさんあっても、人生や一年、一日の時間は有限です。
やりたいことをできるだけたくさんこなすには、
具体的で無理のない計画が必要です。
具体的で無理のない計画やタスクに落とし込むには、
プロジェクトそのものの「因数分解」、「スモールステップ化」が必要です。
しかし、逆に「因数分解」や「スモールステップ化」するためには、
そもそもどれだけのプロジェクトを抱えているのかを把握しなければなりません。
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