「計画を立てておく」ことも立派な「やりたいこと」【夢や希望で終わらせない】
「金に糸目はかけない」設定で考える
やりたいことリストを作ることは、「現在の自分を分析する」ことにつながるので、
「やりたいこと」は、実現の可否を問わず、欲求のおもむくままに書き出せるとよいのですが、
もし、どうしても思いつくことができない場合は、
極端なシチュエーションを設定してみるとよいようです。
たとえば、「もし○億円あったら」という経済的な余裕がある想定をしてみる。
万単位では、現実のタガがはずれにくいので、
何十億とか1兆などの、今後の生活の心配をする必要がないとか、生涯でも使い切れない。みたいな法外なお金が手元にあると考えてみます。
こんな法外なお金があれば、その人にとって最も重要なのは「時間」ということになります。
現実のタガがはずれて、潜在的な「やりたいこと」が次々と見いだせるのではないでしょうか。
やりたいことは書き出しただけにしない。
こういうぶっ飛んだ想定をして、リストを書き出すうち、
と思うようになりました。
たとえば、やりたいことが「台湾旅行」だとします。
今は、お金がない。という理由で実現できないけれど、
(お金に制限あり、時間は無制限)
ある日突然、「台湾に行って、3〜4日の滞在なんて簡単にできるぐらいの臨時収入」が得られることがあるかもしれません。
このとき、お金が無制限・時間が制限のあるものになったといえます。
お金はあるし、日程の都合もつけられる。
でも、計画を立てていないから、台湾には行けない。となったら、もったいないですよね。
いいえ、Life is very short.です。
命=時間ですから、将来の自分に残された時間は、今より確実に短いんですよ。
今は、お金はないけれど、計画を立てるのに十分な時間はあります。
この時間に余裕がある間にこそ、
お金ができた翌日にでも実行できるぐらいの綿密な計画を立てておくべきだなぁ。と思いました。
計画を立てることのメリット。
計画を立てることのメリットは、「タイミングを割り振れる」ことではないかと思います。
たとえば、年末の大掃除。
もともと、
と不満に思っていました。
そんなこともあり、再受験生のころは、1月にセンター試験をひかえていることもありまして、
12月は、最低限のことしかしなくていいように、大掃除のほとんどを他の月に割り振っていました。
コンロや換気扇の本格的な掃除は、汚れがゆるみやすい暖かい時期に。とか、
冷蔵庫の引き出しや棚板の掃除は、洗って乾かしやすい暑い時期に。とか。
(大掃除のほとんどは、本来6月〜10月にやるほうが はかどります)
もう再受験生ではないので、大掃除を年末にやるようになっていたのですが、やっぱりめんどくさい。
徹底的な掃除が1年に1回だけなら、それを12ヶ月に分散させてもいいわけです。
計画をできるだけ具体的に立てると、
「何月に行いたいか」とか、「何月までに完了させたいか」ということが明確になってきます。
これにより、タイミングを割り振ることができます。
また、具体的なタスクレベルにしておくことで、優先順位を判断することも容易になりますし、
プロジェクトをまたいだタスクのバッチ化も行えます。
計画を具体的にすることで、単純なタイミングの割り振りだけでなく、
複数のプロジェクト間でのスケジュール調整もできるようになります。
計画倒れという言葉もあるように、立てた計画が実践的でないこともあります。
しかし、そういう失敗もしてみないと、計画を立てるスキルは磨かれません。
時間ができたとき、調べるところから始めるのはもったいない。
あれこれ考えずに、淡々と計画を実行する(体を動かす)ようにしたいのです。
たとえるなら、材料を揃えて、レシピどおりに料理をする。とか、
予めプログラムを組んでおいて、ポチッと開始ボタンを押すだけ。ぐらいにしておきたいんですよね。
私は、頭と体の使うタイミングを分けたいと思っているようですね。
計画と実行にはどうしてもギャップがありますので、
実行の際に、体だけ使うということは不可能だからです。
体のパフォーマンスを下げないようにするには、
実行するとき、頭に負担をかけないことが重要です。
どんなに拙い計画でも、立てないよりはマシですし、
無策で臨むよりも実行のパフォーマンスは高いはずです。
計画スキルを高めていくと、計画しながら、脳内でシミュレーションができるので、
実行の際には、予行演習したような状態で臨むことができます。
Don't think, feel. と往年のカンフースターが言ったように、
高いパフォーマンスを淡々と繰り出すには、周到な準備が必要なのです。
今すぐ実行できないことでも、実行できるその時のために、計画だけは立てておきたいなと思います。
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