2ヶ所なみ縫いするだけでできるジャストサイズのブックカバーを作ってみた。
2ヶ所なみ縫いするだけで出来上がるポケットつきティッシュケースを量産したことに味をしめ、
2ヶ所なみ縫いするだけで出来上がるブックカバーも作れたらなぁ。と思うようになりました。
ティッシュケースの作り方を応用すればブックカバーも作れそうとは思うものの、
試行錯誤するほどの時間的余裕はなく。
You Tubeで「ブックカバー 作り方」で検索するうちに、
まさにドンピシャの作り方動画がおすすめ表示されました。
hiro hiro さんの「簡単!1枚仕立てのブックカバーの作り方。自由なサイズで作れます。DIY How to make a book cover. You can make it in any size.」です。
一枚布にアイロンで折り目をつけながらたたんでゆき、
上下2ヶ所をなみ縫いするだけでブックカバーが出来上がります。
そして、私が作ったブックカバーはこちら。
今後もブックカバーを作りたいので、自分の覚え書きとして、記事にて作り方をおさらいします。
また、hiro hiro さんの作り方にアレンジを加えた部分もありますので、そちらも御紹介します。
一枚布を作る
ブックカバーを作りたい本についているブックカバーを使って、「表紙+背表紙+厚みの長さ」と「本の縦の長さ」をそれぞれはかります。
ブックカバーの両端にある「かえし」を省いた長さをはかりましょう。これが「横幅」になります。
一枚布の縦と横の長さを算出します。
縦は、「本の縦の長さ」+0.5cm+2cm で求められます。
横は、(「横幅」+1)×2cm+「かえし」×4cm で求められます。
以下、例として「縦」18cm 「横幅」22cm 「かえし」7cmのブックカバーを作るものとします。
ブックカバーを作るために必要な一枚布の寸法は、縦18cm×横72cm以上です。
作っていると、折りたたむときに誤差が生じましたので、
横の長さは、算出した72cmよりも、少し余裕があるほうがいいです。
後で切り落とせば問題ありませんからね。
一方、縦に誤差は生じませんので、ぴったりで切りましょう。
アイロンで折りたたむ
一枚布(表)を柄行に注意してアイロン台に置きます。
以降、ひっくり返すときは、柄の上下に注意しましょう。
布を上部をつまんで、手前にひっくり返し裏にします。
左端から14cmのところに印をつけ、アイロンで谷折りにします。(表から見れば山折り)
布の下部をつまんで、奥にひっくり返し、表にします。
新たな左端から、14cmのところに印をつけ、アイロンで谷折りにします。
さらにできた新たな左端から、31cmはかり、「横」に対して垂直になるよう、上下それぞれ、布端にむけてまち針を打ちます。
まち針をつまみ上げながら、外表になるように折りたたみ、アイロンで山折りにします。
上下でひっくり返し、まち針の左側7cmの位置で、まち針を打ちます。まち針をつまみ上げながら、中表になるように折りたたみ、アイロンで山折りにします。(表から見ると、左から2番めの谷折りができる)
上下でひっくり返し、左からかえし(右に向いて折りたたまれている)、カバー外側の一部、かえし(左に向いて折りたたまれている)ができています。
折りたたまれた右端に重なるように、カバー内側にあたる布を折り返します。
右端はきっちり揃えましょう。
布の右端部分も、左端と同様、角を落とし、かえしの7cmよりも少し狭くなるように切り落とします。
縫い終えて、返し口からひっくり返すと、この布の両端はかえし部分の内側におさまります。
hiro hiroさんのように両端を縫うと、確実にほつれが出ません。
私は手縫いしたので、少しでも手間を減らしたくて、切るだけにしました。
コニシボンドの裁ほう上手を使えば、縫う代わりになります。
また、ピンキングはさみをお持ちならば、切り落とすだけでほつれ対策になりますね。
上下2ヶ所をなみ縫いして仕上げる
上下1cmで縫い代になるよう印をつけます。
重ねた布がたわまないようまち針を打ち、なみ縫いをします。
縫い終わったら、4つの角を切り落とします。
ひっくり返したあとで、縫い代がごろつかないようにするためです。
あとは、返し口からひっくり返し、アイロンがけをしてできあがりです。
ブックカバーを作ることのメリット
本を買っても、ブックカバーをかけてもらうタイプではないのですが、
今回、ブックカバーを量産してみて、よかったな。と思うこともありました。
黙読してしまう文字情報を減らせる
私自身は、文字を読むことが苦にならないタイプなのですが、
実はそのぶん、無意識に文字を読んでしまうことが多いです。
ダンボールやパッケージに書いてある文字を何気なく読んでしまうので、
集中力が削がれてしまうことがありました。 布の柄は、「読む」ものではないので、そういう無意識の癖をブロックし、頭が疲弊するのを減らせそうです。
自分だけわかっていればよい
ブックカバーをかける理由は、他者に何を読んでいるのか不用意に知らせないためですが、
これは家の中でも同じこと。
今、何を読んでいるのかは、自分だけがわかっていればいいのです。
装丁に主張させない
著者にすれば、自身が身を削るようにして書いた本ですから、
素敵な装丁をし、本屋さんで手に取ってもらえることを願っていると思います。
また、私も装丁に目をひかれて手に取り、中身を少し読んで、思いがけず買ってしまったことは、何度もあります。
しかし、おうちに迎えたら、逆に装丁に主張してほしくないことも。
さまざまな著者の、こだわりや工夫がこらされた装丁が、本棚を騒がしくしてしまいます。
「郷に入れば郷に従え」といいましょうか、自分の気に入った布でブックカバーを作ることで、統一感を生み出すことができます。
布の柄は違っても、好みのテイストという統一感は生まれると思います。
はかって作るのでジャストサイズになる
これまでもフリマアプリで、ブックカバーを購入したことがあるのですが、
サイズ調整ができるよう、縦も横も余裕がある作りになっていました。
たしかに、横は余裕がある方がいいと思うのですが、縦はジャストサイズのほうがいい。
カバー内で上下するので、扱いにくいこともあったんですよね。
そこへいくと、このブックカバーの場合は、まず、作りたい本からきっちり寸法が取れるので、
上下のずれが生じにくいジャストサイズになるのがよいと思いました。
もともとは、カバーを作るのは、多くても2つぐらいと思っていました。
しかし、たまたまですが、「3枚500円」というはぎれ市みたいなのに出くわしてしまい、
水色の地に黒猫と花があしらわれた布、
同じ柄で灰色の布、
紫の地に鶴と松が描かれた布を買ってしまいました。
さらに、それぞれ十分な長さがあったので、
猫の布からは、文庫用のカバーが2枚ずつ取れ、紫の布からは、サイズ違いですが、4つもブックカバーが作れました。(一気に8つもカバーができてしまいました)
そして、実はまだなにか作れそうなほどの布が残っています。
さすがにブックカバーは無理なので、きんちゃく袋かポーチでも作ってみようかと思います。
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