幻の黒イチジク・ビオレソリエスを求めて唐津まで行ってきた。

2018年9月20日日々雑感

読了時間: 約712

秋は、おいしい果物が増えますね。
珍しいイチジクのことを知ったので、それを求めて佐賀県唐津市に行ってきたお話です。

その名は、ビオレソリエス。

たまたま夕方の情報番組を見ていたら、「あゆのさと」という直売所と、幻の黒イチジクの紹介をしていました。


紹介されていたイチジクは、「ビオレソリエス」という品種でした。(写真はイメージ)

通常、店頭でよく見かけるイチジクは、
このように、皮が緑色のものが多いと思いますが、ビオレソリエスの皮は、黒味がかった濃い紫でした。

それもそのはず、ビオレソリエスの「ビオレ」は、「紫」を表す「Violet」からきているんだそうです。

「ビオレ」というと、洗顔料のブランド名を思い浮かべてしまうので、調べてみました。
ビオレブランドについて–花王株式会社

Bioreの語源は、「Bios」+「Ore」。
ギリシャ語で、満ち足りた(Ore)生活(Bios)を意味しています。
肌の調子がいいと、前向きで充実した生活が送れる。
前向きで充実した生活をしていると、肌の調子がいい。
「いい肌でいられること」と「充実した生活を送ること」は、
お互いにいい作用をもたらします。
キーワードは、‘Pure Skin, Bright Life’。
ビオレは、健康な素肌を通して、
幸福な生活をサポートするブランドでありたいと願っています。

なるほど。こっちの「ビオレ」は、「満ち足りた生活」を示す造語なんですね。

そして、ソリエスというのは、フランスにある土地の名前だそうです。

つまり、「ビオレソリエス」とは「ソリエス地方の紫イチジク」ということになるんですね。

ビオレソリエスが幻のイチジクたる所以ゆえん

日本でイチジクを育てるのが難しい。

イチジクは、乾燥した気候のほうが育てやすいらしく、
そもそも、温暖湿潤気候に属する日本でイチジクを育てるのが難しいんだそうです。

取材を受けていた生産者さんは二代目で、
初代にあたるお父さんは、イチジクが結実するまで10年ぐらいかかるなど、大変苦労されたそうです。

生産者が少ない。

もともと育てるのが難しいイチジクにして、さらに、このビオレソリエスはもっと難しいそうで、
日本でも数軒の農家さんしか作ってないそうです。

糖度がオーバー20度

驚くべきは、「ビオレソリエス」の糖度の高さです。

ぶどうの巨峰が15~20度
すいかが9~13度
桃が12~15度
の糖度なのに対し、「ビオレソリエス」は安定して20度をこえるんだそうです。

番組中ではかったときは、22度だったかな。

生産量の90%は東京へ。

これだけの糖度の高さゆえ、東京のケーキ屋さんなどにそのほとんどが納入されてしまうため、
出回らないんだそうです。

ちなみに、東京だと、直売所の2~3倍以上の価格で取引されるとのことでした。

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九州に新しく生まれた「黒いダイヤ」ですな。

無花果いちじくの花はどこ?

イチジクを紹介するコーナーだったのですから当然なのですが、
この番組を見るだけで、ちょっとしたイチジク通になれました。(笑)

番組中、
『イチジクは、「無花果」と書きます。
花のない果実ということなのですが、さて、花はどこ?』というクイズめいたものが。

たしかに、漢字は知ってるし、イチジクそのものを見たことも、食べたこともあるけれど、
そういうことは考えたことなかったなぁ。。。
皮の部分が、花かなぁ。と思ったら。

なんと、内側のプチプチしたのが花なんだそうです。

ひえぇ、私たちは、知らずに花を食べてたんだ!

驚きました。

唐津、ええとこやんけ!

夕食時、夫にこの「ビオレソリエス」の話をしていたところ、
翌日、Lineにメッセージが。

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「黒いイチジクってこれ?」
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うおぉ、まさにこれだよ!

夫は、その後も、袋入りのにんにくだの、梨や玉ねぎの写真などをアップし、
飯テロならぬ「ベジフルテロ」を仕掛けてきました。(笑)

うぅ。うまそうじゃねぇか・・・。
私も、主婦になったなぁ。と思うのですが、こういうおいしそうな食べ物に弱いのです。(笑)

というわけで、連休中に、幻のイチジクを求めるドライブに行ってきました。

七山むら農産物直売所「あゆのさと」

「あゆのさと」は、唐津の内陸にあります。

福岡に住むようになって、唐津にはちょいちょい行っていたのですが、
行く場所のほとんどが海沿いでした。
「あゆのさと」は、傘の持ち手部分のように、くる~っと回り込んだ場所にあります。

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Lukia

2022年5月21日追記
リンクエラーが出るので調べてみたら、
七山むら農産物直売所「あゆのさと」は
2019年末をもって、31年の歴史に幕をおろしたそうです。
1回しか行けなかったけど、すごく素敵な販売所でした。機会があれば、梨を買いに行きたかったのに残念です。

こぢんまりした店舗ですが、愛情をもって運営されているお店という感じがしました。

「あゆのさと」というだけあって、シーズンなら鮎を食べたりもできるようです。

ええっ、販売終了???

道中、主だったものといえば、ゴルフ場ぐらいしかなかったので、
目的を持った人しかやって来そうにない場所にあるのですが、
お店の前には、数台の車が並んでいました。

テレビの反響が大きいんでしょうね。

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Lukia

競争率高そうだなぁ。
買えるかな・・・。

と、恐る恐る店の入り口に近づくと、
「ビオレソリエス」販売終了を知らせる張り紙が!!

チーン・・・!
終わった・・・。

やっぱり、「幻のイチジク」だけありますわ。ビオレソリエス。

気を取り直して。

「ビオレソリエス」は買えませんでしたが、ほかにも農産物や加工食品などがありましたので、
それらを買ってきました。

「べっこう飴」と呼ばれるぐらい甘いという豊水梨が3~4個入って500円で売られていたので、買いました。
実際、甘かったし、ちょうどよい柔らかさと歯ごたえ(しゃくしゃくする)で、これが500円で買えるのはありがたい。と思いました。

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梨は、追熟しないので、買うときの見立てが大事です。
横にどっしりしている。
皮につぶつぶ(気孔のあと)がいっぱいある。
パーンとハリがある。(みずみずしい)ものを選びます。
また、頭(枝についていた方)に濡れティッシュをかぶせ、ラップでくるんでお尻を上にして野菜室で保管すると、おいしい状態が保てます。

「ビオレソリエス」は売ってないけれど、「黒イチジク」や「イチジク」の加工食品は売っていました。
パウンドケーキとか、ジャムとか。

果実としてのイチジクが食べたかったので、今回は買いませんでしたが、
こういう楽しみ方もありますね。

また、今回、品種名は忘れてしまいましたが、クリーミーな味わいがあるというじゃがいもを買いました。
ひき肉と合わせて、コロッケにしたのですが、
じゃがいもを茹でるときに、おだしのようないい匂いがしていました。
つぶすときには、わざとムラを作って、なめらかな部分と、じゃがいもの食感を楽しめる部分を残しました。
夫は、それはそれは喜んで食べてくれました。

生産者さんへの愛情がハンパない。

数キロ離れた位置に、有名な「観音の滝」がありますが、それ以外は特に何もないような場所にお店があります。

こんなところで、やっていけるの?と思いましたが、
実際店内に入ってみると、この場所で、このお店の規模でやっているから、いいんだな。と思いました。

とにかく目を引くのが、店内いたるところに張られているPOPです。

商品のほとんどに、四角く切ったダンボールに遊び心のある筆文字のPOPがつけられています。

ボジョレーヌーボーみたいに、「今年も〇〇さんのにんにく、入荷しました!」と書いてあったり、
じゃがいもも数種類置いてあったのですが、それぞれに特徴がわかりやすく書いてあるので、
料理のイメージがしやすかったりします。

生産者さんの名前がPOPに書かれているので、
「ここでしか買えないんじゃないかな。」と思わせる効果もあります。

POPを読みながら回遊するうち、ついついコンバージョン(購入につながる)してしまう。

POPを描いた方の力量もさることながら、
生産者さんへの愛情も感じられました。
おそらく、描かれた方は、自分でも食べてみたり、生産者さんにインタビューしているのでしょう。

POPは、書くほどに慣れ、短時間でも量産できるようになるようですが、
作業化してしまったら、これほどの愛情はこめられないと思います。

規模の小さい店だからこそ、取り扱える商品数も限られ、
そのぶん愛情のこもった消費者の心をぐっとつかむPOPが書けるのだろうと思います。

私も、POP広告には興味があって、時間ができたら練習してみようと本を買っているのですが、
何しろ優先事項が多くて、なかなか実現できないでいます。
このブログにも、POPでアイキャッチ画像などを作りたいと思っているんですけどね。

 

 

 

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まずは、本を眺める時間を作るところから始めよう・・・。

唐津うまかもん市場

 

ウェブサイトはこちら。→ 唐津うまかもん市場
インスタグラムもなかなかの破壊力です。→ 唐津うまかもん市場-インスタグラム

「あゆのさと」では、「ビオレソリエス」が買えなかったので、唐津うまかもん市場にも行きました。

しかし、残念。ここも売り切れていました。
おそらく、あゆのさとで買えなかった人が、ここに流れてきたんだろうと思います。

というわけで、「ビオレソリエス」は来年に持ち越しです。

お魚売り場が楽しい!

スーパーじゃ見かけないような身がキラッキラでくちばしの黄色いぷりぷりサンマが売られていました。
また、結構大きいアジがボンボンと袋入りになっているのですが、安い!
そして、ほとんどのお魚を下処理してくれますので、買って帰れば、すぐに調理できるのもありがたいです。

サザエが大好きな夫は、10個近く入って、980円というのにくぎ付けになっていました。

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さすがに、10個は多いよのぉ・・・
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そうね。私が、あんまり食べないからね・・・(^◇^;)

いりこやちりめんも数種類売られていて、お味噌汁のおだしや甘酢漬けにしてもよさそうなサイズのいりこを買うことにしました。

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いりこの頭とワタ取りは、気分転換にちょうどいいのです。

また、そのお魚コーナーに近いところに、お寿司も売られていたのですが、
どれもおいしそうでした。

佐賀牛がある!豚肉の解体ショーがある!

お肉コーナーもあって、佐賀牛が少しお気軽な値段で買えるようになっていました。
行ったときはやってなかったのですが、ガラス張りになったブースがあって、
豚肉が半身になった状態のものが置いてありました。
解体ショーをやるみたいです。

バーベキューができる!

店の外に、バーベキューコーナーが作ってあって、料金を支払えば、
購入したものを焼いて食べることができます。

景色を楽しむということはできませんが、お財布さえ持っていれば、
現地で材料調達し、バーベキューを楽しめるので、
気軽でいいなぁと思いました。

今回は、昼ご飯を調達。

今年は、イカが不漁だそうですが、ゲソを焼いたものや、イカ天を売っているお店があったので、
うまかもん市場で、鶏めしと鯛めしという炭水化物を調達し、イカ天を買い足して、お昼ご飯にしました。
どれもおいしかったです。
今度は、寿司食べるぞ。

また行くね。唐津。

今回は、「ビオレソリエス」入手が主目的だったので、そのほかにもあるいいところを巡らずに帰ってきてしまったのですが、
福岡市からのドライブにちょうどよく、食べ物がおいしく、見どころもある唐津って、いいところだなぁ。と思いました。
今後もちょいちょい行って、レポートを続けたいと思います。


 

プロフィール

Author Profile
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元・再受験生、元塾講師、元高校非常勤講師。広島育ち。
中・高国語の教員免許を取得するも、塾講師時代は英語や数学ばかり教えていた。
思うところあって大学再受験を決意。理転し、数学Ⅲ、化学、生物を独習する。国立大学へ合格するも、2018年3月に再受験生生活にピリオドを打つ。
モットーは「自分の予定はキャンセルできても、生徒の予定はキャンセルできない」と「主婦(夫)こそ理系たれ」。
広島のお好み焼きとグレープフルーツが大好き。どっちかというと左党。楽しみはひとりカラオケ。
高校で教鞭を取った経験から、現在は「現代文」と「小論文」の指導力アップを目指し、自己研鑽中。最近は趣味として高校数学を解く。

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Posted by Lukia_74