表紙作成は、習って慣れろ【KDPでペーパーバックを作るには】
他人に生殺与奪の権を与えるな
KDP出版をしようという人のほとんどは、なにか発信したい情報を持っているのでしょうから、
原稿を書くことに抵抗を抱くことは少ないと思うのですが、
ひとつハードルになりそうなものが、「表紙の作成」です。
KDP出版の場合は、商業出版のそれとは違い、
店頭に本が並ぶわけではありませんので、
読者のファーストコンタクトは「本の表紙」ということになります。
ここでインパクトを与えるとか、
購読するメリットが伝えられなければ、
華麗にスルーされてしまうことになります。
というわけで、KDP出版の先達たちはみな、
「表紙作成には力を入れろ!」とアドバイスしています。
そういわれると、ちょっと尻込みしてしまう人も出てくるのではないでしょうか。
自分には、表紙をデザインする才能はないから、できればプロに依頼したい・・・という考えが浮かぶ人も出てくると思います。
たしかに、
「KDP出版に慣れるまでの間だけでも、表紙作成をプロやセミプロなどにアウトソーシングする」という考えもアリだとは思いますが、全面的に賛成はしません。
たとえば、作成した表紙で、アマゾン新着1位獲得数が○件!とか、
90%の確率で、1位を獲得しています!みたいな触れ込みのデザイナーさんにお願いできればいいかもしれません。
でも、そういう人だったら、依頼費用もかかるでしょう。
また、デザイン力と思い入れの強さは同義ではないと思います。
当然ですが、どんなデザインのプロたちでも、
その著作に対する思い入れの強さは著者の比ではありません。
高い1位獲得率を誇るデザイナーであっても、
自分の著作のときもそうであるかどうかは、わかりませんし、
仮に、1位が取れなかったとしても、彼らに責任を追及することはできません。
ということは、時間がかかったり、
出来上がりが拙かったとしても、自分で作るのが最善なのです。
ノンデザイナーだってできますよ
表紙のデザインは、これまでやったことがない、
興味がなかったから勉強をしてこなかっただけで、
必要に迫られれば、勉強する方法はいくらでもあります。
別にデザイナーとして食べていくわけでもないので、
最低限のデザインの手法を学べばいいのです。
また、教わる方法もいろいろあります。
デザインの本をいくつか読んでもいいですし、
YouTubeやInstagramなどで、デザインの肝を教えてくれる人をフォローするのもいいと思います。
また、やはり表紙の参考になるのは表紙です。
すでに出版されている本で、素敵な装丁があれば、観察・分析するとよいですね。
本に限らず、ポスターとかお菓子などのパッケージなども、よい勉強材料になります。
表紙作成テンプレートをダウンロード
KDP出版をするには、原稿と表紙を提出する必要があります。
ペーパーバックの場合は、原稿をPDFで出力したら、
紙のサイズと、総ページ数を確認しておきます。
次に、KDPのページで、
紙のサイズと、総ページ数を入力して、
表紙作成のためのテンプレートをダウンロードします。
総ページ数は、背表紙の厚みを定めるのに必須なので、
表紙テンプレートのダウンロードは、必ず執筆作業を終えてから臨むようにしましょう。
画像編集アプリで表紙を作成する
画像編集アプリは、いろいろあるので、一概にオススメはできません。
canva(キャンバ)は無料で使えるのに、機能やテンプレートが豊富なので、
おすすめされる方も多いのですが、
私はPhotopea(フォトピー)を使っています。
ちなみに、KDPからダウンロードするテンプレートのサイズがかなり大きいので、
PCのスペックによっては、作業中、動作が重くなるかもしれません。
かといって、縮小して作ると、
アップロードの際に、「小さくしたでしょ!認めないッ!」とはねられて、
作り直すハメになるので、(実は一回やらかした)
必ずオリジナルサイズで作りましょう。
テンプレートには、サーモンピンクとかコーラルピンクのような色の幅があります。
(切り落とし部分といいます)
ここは半分くらいは覆うようにしておきましょう。
電子書籍はこれを活用すればいい
ペーパーバックの場合は、表表紙・裏表紙・背表紙を作成する必要があるのですが、
電子書籍は、表表紙だけでよいので、
テンプレートをもとに作成した表紙から、表表紙だけを切り取って、jpgで保存すればよいことになります。
最初は電子書籍だけでいいや。と思っていても、後にペーパーバックも出したくなったとき、
表表紙しかデータがない状態から作るのは、けっこう大変です。
デジタルが隆盛の昨今ですが、紙書籍の需要が絶無になることは、まだないでしょうから、
ペーパーバックも作って公開なさることをおすすめいたします。
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