ロイヤリティを割合で考える【KDPペーパーバックのロイヤリティを算出するには】

KDP,日進月歩

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KDP(キンドル・ダイレクト・パブリッシング)でペーパーバック(紙書籍)を発行する場合、

得られるロイヤリティは、定価の6割から印刷費を差し引いた金額になることを知りました。

そして、ロイヤリティを求める公式は、

\( \ r=0.6x-p \ \)
\( \ r \ \)をロイヤリティ、\( \ x \ \)を定価(税別価格)、\( \ p \ \)を印刷費とする。

ということもわかりました。
今回からは、「ロイヤリティを定価に占める割合」として、考えていきます。

おことわり
印刷費は、「A5サイズ、白黒印刷の場合(2023〜2024年時点)」として計算しています。
カラー印刷や、印刷サイズによって価格が変動する可能性がありますので、随時御確認ください。

ロイヤリティは定価の何%?

これまでロイヤリティは、◯円と表してきましたが、
ここからは「定価に占める割合」で考えていこうと思います。

印刷費を求める公式

また、私が「A5サイズ、白黒印刷」をした体験から、

印刷費\( \ p \ \)は、
\( \ p=206+2z \ \)
\( \ z \ \)はページ数
\( \ \left( 24 \leqq z \leqq 828\right) \ \) を満たす。

で求められるものとします。

ロイヤリティ200円は定価の何%?

これまで例に挙げてきた定価1000円、印刷費400円のときのロイヤリティが、
定価の何%にあたるのか、
はたまた、何ページの本であるのかを考えてみます。

定価の40%は一律Amazonの取り分となります。
ということは、著者の取り分は、定価の60%ということになりますね。

ロイヤリティは、定価からAmazonの取り分と印刷費を引いたものですから、

\( \ r=0.6x-p \ \)で、
\( \ x=1000 \ \),\( \ p=400 \ \)より、

$$\begin{align}r=&0.6\times 1000-400 \\\\ =&600-400 \\\\ =&200 \end{align}$$
より、ロイヤリティは200円となります。

このロイヤリティが定価に占める割合を\( \ \mathrm{R} \ \)とすると、
\( \ R=\displaystyle\frac{200}{1000}=\displaystyle\frac{20}{100} \ \) より

20% となります。

印刷費400円は何ページ分?

次に、印刷費400円が、何ページ分にあたるのかも求めてみましょう。

\( \ p=206+2z \ \) , \( \ p=400 \ \) より、

$$\begin{align}400=&206+2z \\\\ 2z=&194 \\\\ z=&97 \end{align}$$
より、印刷費400円は、97ページ分であることがわかります。
レモンのライン
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プロフィール

Author Profile
Lukia_74

元・再受験生、元塾講師、元高校非常勤講師。広島育ち。
中・高国語の教員免許を取得するも、塾講師時代は英語や数学ばかり教えていた。
思うところあって大学再受験を決意。理転し、数学Ⅲ、化学、生物を独習する。国立大学へ合格するも、2018年3月に再受験生生活にピリオドを打つ。
モットーは「自分の予定はキャンセルできても、生徒の予定はキャンセルできない」と「主婦(夫)こそ理系たれ」。
広島のお好み焼きとグレープフルーツが大好き。どっちかというと左党。楽しみはひとりカラオケ。
高校で教鞭を取った経験から、現在は「現代文」と「小論文」の指導力アップを目指し、自己研鑽中。最近は趣味として高校数学を解く。

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Posted by Lukia_74