変体仮名を判読してみる【雛人形と変体仮名と私】

2023年3月19日変体仮名コレクション

読了時間: 約14

和歌二首を示す

お雛さまの外箱にプリントされていた変体仮名は以下の二種(二首)です。

もともとは地がピンクで、白抜きの文字だったのですが、
スキャンして、画像として編集しました。

初めに示した方を「歌1」とし、
のちに示した方を「歌2」とします。

「歌1」について

変体仮名に出会うスパンが短くなっていたからでしょうか、
なんと今回、「歌1」については、一字を除いてすんなり読めました。
(上の図では、文字の間にある桜の花が、読めなかった部分となります)

読めなかった一字は、仮名ではなく、漢字のくずし字だろうと思ったので、
読めなくても気にしません。

「変体仮名を読む」こと自体はクリアしているわけですから。

濁点を補うと、
「この○は のどかににほへ 桜ばな 枝さしかはす 松のしるしに」
となります。 

「歌2」について

「歌2」は、途切れて印刷されていたので、読むのが難しく、3箇所もわからないところがありました。

今考えると、五・七・五・七・七とわかっているのだから、
何音分読めないのか、何文字分読めないのかという、「不明な数」をはっきりさせるというアプローチもアリだったな。と思います。

可読部をヒントにすれば、詠まれている季節や内容、またその文字を推測できるかもしれません。
和歌は音数が決まっているのですから、この推測方法が取れるのを見落としていました。
今後はそうしようと思います。

濁点を補うと、
「花ざかり  ○のやまべを  ○○○せば  ○さへにほふ 心ちこそすれ」
となります。

レモンのライン
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プロフィール

Author Profile
Lukia_74

元・再受験生、元塾講師、元高校非常勤講師。広島育ち。
中・高国語の教員免許を取得するも、塾講師時代は英語や数学ばかり教えていた。
思うところあって大学再受験を決意。理転し、数学Ⅲ、化学、生物を独習する。国立大学へ合格するも、2018年3月に再受験生生活にピリオドを打つ。
モットーは「自分の予定はキャンセルできても、生徒の予定はキャンセルできない」と「主婦(夫)こそ理系たれ」。
広島のお好み焼きとグレープフルーツが大好き。どっちかというと左党。楽しみはひとりカラオケ。
高校で教鞭を取った経験から、現在は「現代文」と「小論文」の指導力アップを目指し、自己研鑽中。最近は趣味として高校数学を解く。

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Posted by Lukia_74