変体仮名を判読してみる【雛人形と変体仮名と私】
読了時間: 約1分4秒
和歌二首を示す
お雛さまの外箱にプリントされていた変体仮名は以下の二種(二首)です。
もともとは地がピンクで、白抜きの文字だったのですが、
スキャンして、画像として編集しました。
初めに示した方を「歌1」とし、
のちに示した方を「歌2」とします。
「歌1」について
変体仮名に出会うスパンが短くなっていたからでしょうか、
なんと今回、「歌1」については、一字を除いてすんなり読めました。
(上の図では、文字の間にある桜の花が、読めなかった部分となります)
読めなかった一字は、仮名ではなく、漢字のくずし字だろうと思ったので、
読めなくても気にしません。
「変体仮名を読む」こと自体はクリアしているわけですから。
濁点を補うと、
「この○は のどかににほへ 桜ばな 枝さしかはす 松のしるしに」
となります。
「歌2」について
「歌2」は、途切れて印刷されていたので、読むのが難しく、3箇所もわからないところがありました。
今考えると、五・七・五・七・七とわかっているのだから、
何音分読めないのか、何文字分読めないのかという、「不明な数」をはっきりさせるというアプローチもアリだったな。と思います。
可読部をヒントにすれば、詠まれている季節や内容、またその文字を推測できるかもしれません。
和歌は音数が決まっているのですから、この推測方法が取れるのを見落としていました。
今後はそうしようと思います。
濁点を補うと、
「花ざかり ○のやまべを ○○○せば ○さへにほふ 心ちこそすれ」
となります。
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