私が読みたいのはこんな読書感想文なのに、なかなか出会えないので、条件を書き出していく。(その2)

国語, 国語(仮題)「ちょっと来い」シリーズ

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読書感想文は、夏休みの宿題の中では、結構気が重いもののひとつでしょう。
しかし、意識するポイントをおさえ、本を少しだけていねいに選んでおけば、
結構なんとかなるものだと思います。

人生において、2000字の読書感想文を書く経験は、数えるほどしかありません。
大変な作業の連続ですが、せっかく書くならいいものを書いてみませんか。

前回の記事はこちらです。

猛暑なのに「苦行」?


前回の記事にも書きましたが、ていねいな導入をせずに、

  • 読書感想文が夏休みの宿題のひとつ。
  • 課題図書も示すが、基本は自由。
  • 原稿用紙5枚を使う。4枚半は埋めなければ書き直し。
  • 原稿用紙に文章を書く際のルール
  • 締め切り日

これらだけを伝えると、ひぐらしの鳴くころに「やっつけ」で書いたんだろうな~。と想像できる 「ただマス目を埋めただけの文章」が量産されてしまいます。

教育に携わる人、また保護者の方が、みんな忙しくて手一杯なのはわかるのですが、
宿題の「意味」を理解させたり、読書感想文を書きやすい本を選ぶ手助けをしてやらなければ、
子供にとっては、暑いなか 本を読み、2000字を無理やり埋めるだけの「苦行」になりかねません。

また、読書感想文を書く当人も、準備をていねいに行わなければ、
確実に「苦行」が待っていることになります。

周りの大人を頼れない状況ならば、せめてこの記事を読んで、参考にしてもらいたいと思います。

猛暑のなか、自分の内面を掘り下げる。

読書感想文と他の宿題との違いは、「こたえ」の有無にあると思います。

たとえば、算数や数学の問題なら、明確な「こたえ」がありますし、
国語の記述問題にも「模範解答」があります。

しかし、読書感想文は、明確な「こたえ」やそれらしい「模範解答」は存在しません。
人の考えや感じ方に、あっているか、間違っているかの判断はできないからです。

本をきっかけにして、どれだけ自分の内面を掘りさげられたかが評価されているといえますね。

急がば回れ。

せっかく書くなら、評価の得られるクオリティに仕上げたいと思いませんか。(というか、是非思ってほしい!)

私も、このブログを書いているときに何度も経験していますが、
シンプルに考えているようでも、いざ文章にすれば結構な文字数が稼げることが多いです。

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Lukia

この「読書感想文」に関する記事だって、複数回にまたぎそうですから。
自分の考えがどのぐらいの文字数になるのか、まだ計算できないブログ初心者です。(^◇^;)

ということは、あれこれ考えられる要素をもった本を選び、
じっくり自分の中で考えを深めたり、広げたりしておけば、
おのずと文章が書けるということになります。

2000字が「苦行」になるかどうかは、本選びと、あれこれ考える作業という準備段階をどれだけていねいに行ったかにかかっているといえます。

あなたの読書感想文には、「読者」がいるという事実。

読書感想文という宿題の特異性は、「読者」または「審査員」がいるという点にもあります。

これを意識していないと、「やっつけ」レベルになってしまいます。
「やっつけ」レベルの読書感想文は、「読者」にも「苦行」を強いることになります。
当然、好評価は得られません。
結果2000字埋めただけの「苦行」に終わってしまいます。

「読者」が意識できないのは、通常の勉強スタイルから考えれば無理もないことです。
たとえば、教科の宿題の正誤判定は、解答冊子を突き合わせて行いますね。
解答冊子は、いきものではないですし、絶対に正しいものとして存在しています。

学年が上がるにつれて、この「いきものではなくて、絶対的に正しいもの」とつきあうようになるので、
読書感想文に「読者」がいるというシンプルな事実を意識できなくなるんですね。

文は人なり。

人柄やその人のこれまでの人生などは、文章に表れます。
実際に会ったことがない人でも、その人の文章を読むことで、なんとなくイメージがわいたり、自分とその人との相性(いわゆる好き嫌い)も判断できたりしますよね。

かつて 作文の指導をしていたとき、
文自体はつたないのですが、エネルギッシュ・パワフル・熱い・心底そう思っているんだろうな。などと思わせる文章を書く男の子がいました。
文章自体は、悪文の部類に入るのですが、「ああ、このまんま(試験官に)読ませたい!」と思うほど引き込まれてしまうのです。

作文指導ですから、手直ししなければならないのですが、
下手に大人の手を入れて、その子の持ち味を損ないたくなかったので、指導には相当悩みました。

具体的な指導法は忘れてしまいましたが、おそらくまた指導しろと言われたら、次のようなことばを言うと思うので、
当時もそのような指導をしたんだろうと思います。

「こういうことが言いたいんだよね。わかる、わかるよ。
でも、こういう感じの言い方にすれば、もっとガツーンと伝わるんじゃないかな。
たぶんその表現を丸ごと指導しちゃったら、あなたの味が消えるので、考えてみてくれない?」

なんちゅ~抽象的な。(笑)

でも、こんな指導で、さらにパワフルな文章にしてきたので、彼は作文界の長嶋茂雄だったのかもしれません。(笑)

読書感想文には、必ず一人以上の「読者」が存在しています。
この「読者」は、人生の何分間を使って、あなたの文章を読んでくれるのです。

逆に考えてみてください。乱暴に書かれた2000字を、いくつも読めますか?
そんな中で、あなたのことを意識した、思いやりのある2000字を読めば、
読むのに使った時間を無駄に思うこともありませんし、絶対そちらを評価したくなりますよね。

実際には、乱暴な2000字もそれなりにていねいには読みます。
もっとこう書いてほしいと指導したいですから。
しかし、「なんだかなぁ・・・」と無力感をおぼえるのは事実です。

互いに労力を強いられるのなら、やはりクオリティの高いもので互いをねぎらいたいですよね。

ということは、ていねいな2000字を書ききれる本を選ぶ必要が出てくると思います。
またまた、2500字を超えてしまいましたので、次回に持ち越すことにします。

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