シンクロへの道は遠い?【リスペクト!山鹿素行】

2021年12月15日日々雑感山鹿素行

『シンクロへの道は遠い?【リスペクト!山鹿素行】』のアイキャッチ画像
読了時間: 約23

2021年の初め、突然 山鹿素行(やまがそこう)の著作を読んでみようと思い立ちました。
しかし、読むにはちょっとしたハードルが。

「聖教要録」の「現代版書き下し文」を作ろうとしたものの、
複数のタスクが内包したプロジェクトで、一筋縄ではいかないことが判明しました。

そこで、以下のようにタスクを細分化することにしました。

旧字とおぼしきものをピックアップする

文庫本の「書き下し文」をざ〜っと読み通し、旧字とおぼしきものと、意味を知りたい語句をピックアップします。
そしてその旧字や語句をふせんノートにまとめます。

書き下し文を現代の漢字を用いて筆写することが最初の目標なので、旧字とおぼしきもののピックアップだけでもよさそうですが、語句にも旧字が含まれている可能性もあるので、少しでもひっかかるところがあれば、ためらわずにピックアップすることにしました。

こういう調べ物には、「ふせんノート」が最適です。
今回は、旧字とおぼしきものには、黄色のふせんを使い、
意味を知りたい語句には、黒色のふせんに銀色のペンを使うことにしました。

なにしろ見返しやすかったです。
ふせんの中に書き込むので、行頭が揃いますし、
色使いのルールを決めたので、検索性(どの色のふせんを見れば情報に素早くたどり着けるか)が上がりました。

新字源で調べる

ふせんノートにまとめた旧字や語句を漢和辞典「新字源」で調べます。
ちなみに新字源の編者筆頭の小川環樹さんは、ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹さんの弟です。

 

筆写する

文庫本の「書き下し文」を漢字帳に筆写します。
旧字とおぼしきものは、ふせんノートにまとめられているので、
丁寧に筆写することに集中できました。

Lukia_74

Lukia

ちなみに、筆写時のルールは、「字が雑になりそうになってきたら、やめる」でした。
いずれは、このノートをもとにデジタルデータにすることも考えているのですが、
どちらにしろ何度も読むことになるノートですから、自分の最も丁寧な字で書こうと考えていました。

大漢和辞典で調べる

新字源はコンパクトながら内容がかなり充実したすばらしい漢和辞典だと思うのですが、
さすがに限界があります。
旧字はすべて調べることができましたが、
意味の知りたい語句については、載っていないものもあったので、
図書館にある大漢和辞典で調べました。

内容理解の土台が調っただけ

タスクを細分化して、現代版書き下し文を筆写できましたが、道のりはまだまだ遠いです。
内容理解をする土台が調っただけですからね。

旧字とともに意味を知りたい語句も調べましたが、これらはまだ活かされていません。
筆写の際に重要なのは、「間違いなく丁寧に書き写すこと」だったので、旧字はとにかく調べる必要がありましたが、
語句の意味は、二度手間になるのを避けるため、旧字と一緒に調べたまでのものでした。

Lukia_74

Lukia

とはいえ、語句の意味を調べたことで、筆写しながらも雰囲気レベルで内容把握ができて、
ちょっと素行とシンクロできた気分になれました。

内容理解のための作業をするのは、2022年以降になりますが、
その準備作業でも得られるものは大きかったので、もうしばらく書いてみようと思います。

次回は、筆写の効果について書いてみようと思います。


 

プロフィール

Author Profile
Lukia_74

元・再受験生、元塾講師、元高校非常勤講師。広島育ち。
中・高国語の教員免許を取得するも、塾講師時代は英語や数学ばかり教えていた。
思うところあって大学再受験を決意。理転し、数学Ⅲ、化学、生物を独習する。国立大学へ合格するも、2018年3月に再受験生生活にピリオドを打つ。
モットーは「自分の予定はキャンセルできても、生徒の予定はキャンセルできない」と「主婦(夫)こそ理系たれ」。
広島のお好み焼きとグレープフルーツが大好き。どっちかというと左党。楽しみはひとりカラオケ。
高校で教鞭を取った経験から、現在は「現代文」と「小論文」の指導力アップを目指し、自己研鑽中。最近は趣味として高校数学を解く。

カテゴリー

2021年12月15日日々雑感山鹿素行

Posted by Lukia_74