本をすんなり入手できない?【リスペクト!山鹿素行】
2021年の初め、突然 山鹿素行(やまがそこう)の著作を読んでみようと思い立ちました。
しかし、読むにはちょっとしたハードルが。
2021年の初め、「山鹿素行」を読もうと思い立つ。
山鹿素行(やまがそこう)とは、江戸時代初期の儒学者で、古学の提唱者です。
彼のことは、再受験生時に倫理を勉強していて知りました。
そもそも、(再受験時)倫理・政治経済を選択したのは、現役時代もそうだったから。ということなのですが、
現役時代の倫理で、山鹿素行の思想について学んだかどうか、覚えていません。
(西洋の思想はわりと時間をかけて学んだように思うんですけどね)
再受験生のときは、当然受験が最優先なので、山鹿素行の著作を読む余裕はありませんでした。
しかし、再受験生生活にピリオドを打ち、社会人生活に復帰・忙殺されるうち、
今こそ山鹿素行の著作を読んでみたいと思うようになりました。
なぜ、山鹿素行?
以下に示すのは、私の倫理のノートです。
武士道というと、「主君のために命を捧げる潔さを持つこと」というイメージがありましたが、
素行は、「三民(農工商)の長」としての自覚を持ち、高潔な生き方をすることが重要と考えていました。
時間が経つうち、私の中で勝手な解釈が醸成されまして、
「武士の生活は、三民の働きに支えられている。だからこそ、彼らに何かあったとき、
彼らを守り、すすんで命を差し出すような覚悟を持つようでなければ、武士ではない!」
と言っているように思っていました。
三民のために命を差し出すとまでは考えていないようです。
なんてかっこいいんだ!
素行のかっこよさに惹かれたのは、現代の私だけではありません。
大石内蔵助(赤穂浪士)や吉田松陰、乃木希典などに多大な影響を与えました。
とくに吉田松陰は、「武教全書講録」という著作を残しているぐらいです。
本屋で買えない?
解釈が正確ではなかったものの、彼の考えのかっこよさを読み味わってみたい。と思うようになり、
アマゾンで「山鹿素行」を検索してみました。
ところが、すぐに手に入る本がないのです。
山鹿素行の著作やその思想を解説するような本はあるのですが、
彼の著作そのものはない。
いや、あるにはあるのですが、絶版状態になっていました。
今でもヤバい本扱いされて、絶版になったのでは?と思ったぐらいです。
ありがとう、メルカリの人♪
文庫本の「聖教要録・配所残筆」を入手したいと考えていたのですが、
アマゾンの中古本コーナーでは、高くて買えず。
(2500円以上していましたね)
こういうところに出品するのは、やっぱり本のプロなんでしょうね。
入手困難な本になっていることをよくわかっているんだなと思いました。
そして、ダメ元でメルカリでも検索。
アマゾンの中古本コーナーなどで、ちゃんと価格調査しているのか、
アマゾンよりは少し安いけれど、それなりの値段がついていました。
ところが。ある日、奇跡のような出来事が起きました。
ほしかった文庫本が、送料込で300円で手に入ってしまったのです。
写真を見る限り、奥さんが旦那さんの積読を一斉処分しているような感じでした。
私の妄想ですが、旦那さんは興味があって買ったものの、それっきり開くこともなく積読にしてしまったようで、
ページ同士が吸い付いているほどのまっさらな状態でした。
ちなみに、手に入ったのは、
岩波文庫の「聖教要録・配所残筆」です。
初版が昭和15年で、2012年に一時的に復刻されたものです。
すんなり読めない?
メルカリのおかげで、奇跡的な状態の本を格安で手に入れられたものの、
次なる困難が生じました。
その「次なる困難」の詳細は、次回。
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