努力だけはあなたを裏切らない【大学入学共通テスト】
底は定数なのか
前回からの続き。
底をポテンシャル、
\( \ x \ \) をくりかえす回数として、
A、B、Cの指数関数をつくります。
A:\( \ y=2.5^x \ \)
B:\( \ y=1.2^x \ \)
C:\( \ y=1.1^x \ \)
目標値に達するまでの回数は少ないです。
2回めから3回めまでには到達していそうですね。
今後も、\( \ 2.5 \ \)なのでしょうか。
また、BくんやCくんの底も生涯変わらないのでしょうか。
底も増えるよ、人間だもの。
これは私の希望でもありますが、
人間は学習し、成長する生き物なので、
底(ポテンシャル)の値も徐々に増えていくと思います。
つまり、BくんやCくんは、努力次第で、底の値が徐々に増えていくでしょうし、
なんなら、Aくんだって、もっともっと増えていく可能性があるのです。
生まれついてのポテンシャルは、\( \ 1.8 \ \)とか\( \ 2.0 \ \)だったのかもしれません。
つまり、生まれついてのポテンシャルが人よりは高かったものの、
彼なりの努力で\( \ 2.5 \ \)にまで高めてきたのではないでしょうか。
赤ちゃんや小さい子は、パターンが大好きです。
Aくんも、パターンを読み取り、成功体験を重ねるのがおもしろい・楽しいと感じるうちに、
自然と学習するコツをつかみ、能力とポテンシャルを高めていったのだろうと思います。
赤ちゃんや小さい子がパターン化されたものを好むのは、
反応のキャッチボールをしていると、よくわかります。
わざとくすぐらないと、
笑う準備をしていたのに真顔になって、
(あれ?(あなたが私を)くすぐって、(私が)笑うんじゃなかったっけ?)という顔をしたもんです。
「んあぁ〜〜〜」とか言いながらする笑い待ちの表情がなんともおもしろいんですよね。
そして、単調なくりかえしをおそろしく飽きずに楽しみつくします。
(ですから、つきあう大人はヘトヘトです)
中には、おそろしいまでのナチュラルボーン天才というのもいるでしょうが、(転生者?)
すごい人のほとんどは、もともと人よりは高いポテンシャルをパターン学習で強化し、
能力・ポテンシャルともに相乗的に高めていったのだろうと思います。
ですから、BくんやCくんだって、回数(時間)はかかるかもしれませんが、
経験を積むことで、徐々にショートカットを覚えたり、
すでに持ち合わせた能力とかけ合わせて目標値に達したりするうちに、
そもそものポテンシャルも上がっていくと思われます。
学習しよう・成長しようという意欲がある限り、ポテンシャルの数値は増え、
能力の目標値に達するまでの回数も徐々に減らせるのです。
努力は裏切らない
私に関していうと、「努力は実る」「努力すれば報われる」という命題は、残念ながら真とはいえません。
再受験生だったころ、めちゃくちゃ努力しましたが、
望む結果は得られませんでした。
しかし、
「努力は裏切らない」とか、
「努力して得たことが思わぬ場面で役に立つ」ことは確実だといえます。
ドラマ『空飛ぶ広報室』の第8話で、急遽短いスピーチをすることになった、
稲葉リカ(新垣結衣)の言葉に
ただ一つ 言えることは、どんな仕事でも自分がやりたかった仕事でもそうじゃない仕事でも、真っ正面から向き合えば何か得ることができるんじゃないでしょうか。思いどおりにいかないことはたくさんあります。どんなに一生懸命やってもうまくいかないこともあります。夢があってもかなわないこともあります。悲しいけど、あるんです、それは。でも、どんなに失敗しても、なりたいものになれなくても、人生はそこで終わりじゃない。どこからでもまた始めることができる。
というのがあります。
「どんなに失敗しても、なりたいものになれなくても、人生はそこで終わりじゃない。」
再受験生生活の終盤、この言葉に励まされました。
おかげさまで、私は、国語以外にも数学という表現手段・思考ツールを手に入れられたので、
人生が楽しいです。
とはいえ、受験生の皆さんには、試験日までに能力やポテンシャルを限りなく高めてほしいです。
どんなことも、おもいっきりやるのは今しかできない。と思って、意欲的に取り組んでみてください。
以下の記事一覧に他のボリュームのブログカードを載せています。
途中のボリュームからお読みになった方はこちらからどうぞ。