印刷費の公式に落とし込む【KDPペーパーバックのロイヤリティを算出するには】
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KDPでペーパーバックを発行するにおいて、
定価の4割をAmazonがもっていくことは決まっています。
著者の私たちが考えなければならないのは、
定価の6割の中で、「印刷費とロイヤリティの配分をどう設定するか」ということです。
今回は、印刷費の公式に、ロイヤリティや定価を落とし込んでいきます。
ロイヤリティの設定範囲
ロイヤリティが定価に占める割合を、\( \ \mathrm{R} \ \)%とします。
定価の40%は、Amazonの取り分なので、
残りの60%を印刷費とロイヤリティで分けることになります。
ゆえに、ロイヤリティの設定範囲は、定価の1%から60%未満ということになりますね。
\( \ \left( 1 \lt \mathrm{R} \lt 60\right) \ \)
また、印刷費は、定価の60%から、ロイヤリティのR%を引いたものに等しいので、
\( \ \left( 60-\mathrm{R}\right) \ \)%と表せることになります。
ロイヤリティが20%、すなわち\( \ \mathrm{R}=20 \ \) のとき、
印刷費は、40%ということになりますね。
印刷費は、40%ということになりますね。
シン・印刷費の公式
印刷費の割合は、定価の60%からロイヤリティの\( \ \mathrm{R} \ \)%であること、
印刷費にページ数に比例することから、
印刷費\( \ p \ \)は、以下の2種類の数式で表すことができます。
印刷費にページ数に比例することから、
印刷費\( \ p \ \)は、以下の2種類の数式で表すことができます。
定価(税別価格)を\( \ p \ \)、定価に占めるロイヤリティの割合を\( \ \mathrm{R} \ \)、印刷するページ数を\( \ z \ \)とする。
\( \ p=\displaystyle\frac{\left( 60-\mathrm{R}\right)}{100}x \ \)
\( \ p=206+2z \ \)
より、
\( \ p=\displaystyle\frac{\left( 60-\mathrm{R}\right)}{100}x \ \)
\( \ p=206+2z \ \)
より、
印刷費\( \ p \ \)は、
\( \ p=\displaystyle\frac{\left( 60-\mathrm{R}\right)}{100}x=206+2z \ \)
ただし、\( \ 1 \lt \mathrm{R} \lt 60 \ \) かつ、\( \ 24 \leqq z \leqq 828 \ \) を満たすこと。
\( \ p=\displaystyle\frac{\left( 60-\mathrm{R}\right)}{100}x=206+2z \ \)
ただし、\( \ 1 \lt \mathrm{R} \lt 60 \ \) かつ、\( \ 24 \leqq z \leqq 828 \ \) を満たすこと。
次回からは、このシン・印刷費の公式をもとに、定価やロイヤリティを求める式に変形していきます。
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