ビジューブローチの情報収集に役立つ2つのSNS
「ブローチ」で検索すること数日
フェリシモのビジューブローチ作成動画に刺激されましたが、フェリシモのビジューブローチのラインナップは数種類。
意欲が湧くもの、まったく興味が湧かないデザインもありました。
通常、なにか新しい手芸をはじめるときは本を買うのですが、肌感覚で、ビジューブローチの本はないだろう。と思ったので、
画像検索や動画検索で、情報収集を行なうことにしました。
こうも情報収集を行ったのには、私の中でちょっとした危機感があったからです。
タイムリミットのある在庫一掃
実は、人生二度目のビーズブーム(2000年代前半)でスワロフスキービーズを大人買いし、
大量在庫を抱えてしまいました。
このビーズブームは、アクセサリーづくりがメインでした。
スワロフスキーがキラキラしてきれいなものですから、ついつい大量に使って、超キラキラなアクセサリーが出来上がってしまいます。
しかし、こんな超キラキラ・ゴージャスなアクセサリーを着ける機会はほとんどありません。
作ったはいいが、身に着ける機会はない。
私も含め、日本全国のビーザー(こんな呼び名があるかどうか不明ですが)は、あれこれ試行錯誤しましたが、
徐々にビーズブームは廃れていきました。
そうこうするうちに、断捨離だとか、シンプルライフとか、ノームコアとか。(その間に東日本大震災がありました)世の中が、シンプルな生き方を求めるようになり、これまでのような盛々キラキラのスワロフスキーアクセサリーを活用するのは難しくなりました。
このまま、活用せずにデッドストックになっていくのかなぁ。と不憫なキラキラビーズたちを眺めていたら、
ビジューブローチという一筋の光明が差しました。
ブームは短期間で去ってしまうので、この時を逃してはなりません。
(需要が減れば、材料供給の量もバリエーションも減るのです)
また、私自身も四十路半ばの坂をゆく身。老眼が心配になってきました。(笑)
ちまちまとビーズを刺すのが楽しめる時間は、さほど残されてない。
二つの危機感にかられ、熱を入れて検索するようになりました。
ブローチは無限の可能性を秘めたアクセサリー
まず、「ブローチ」というキーワードで、手近なところ(Googleの画像検索や、楽天市場やアマゾンなど)
を検索してみました。
ヒットしてくるのは、フェリシモのビジューブローチと同じく、ビジューの形を活かした抽象的・幾何学的なデザインが多かったです。
ビジューやラインストーンなどを多用しているからというのもあるでしょうが、どれもゴージャスなものばかり。
間違いなく素敵なのですが、ビジューそのものの形を活かしたデザインの場合、
ビジュー自体を入手しない限り、成立しないことになってしまいます。
私の場合、在庫のビーズを捌かしたい。という要求があるので、このゴージャス単線を進むべきじゃないなと思いました。(新たに在庫を抱えては本末転倒です)
しかし、素敵なデザインや、自由なビジューの配置などが学べて、これはこれですばらしい経験でした。
抽象的・幾何学的なデザインがある一方で、花や少女、鳥、果物、クリスマスツリーなどをモチーフとしたブローチも検出されました。ブローチには、デザインした人の画力や発想が反映されています。
アクセサリーなので、写実的な制限をかける必要がなく、水色のフラミンゴや、ピンクのくまもオッケーですし、デフォルメもアリです。また、ネックレスやピアスでは、立体的なモチーフを表現するには限界がありますが、ブローチの土台は平面でも、その上に立体的な素材やモチーフを組み合わせて、複雑な世界を展開させることも可能です。
こうして、いろいろなブローチの画像を見るうち、ある思いが浮かびました。
これまで、スワロフスキーやパールなどを多用したネックレスやブレスレット、ピアスなどを作ってきましたが、
それは性別や年代、TPOが限定されるものがほとんどでした。
しかし、ブローチは、デザインや素材に工夫をすれば、性別や年代、TPOといった制限を解除できます。
抽象的でもいいし、具体的でもいい。
シンプルでもいいし、ゴージャスにしてもいい。
平面でもいいし、立体でもいい。なんなら組み合わせてもいい。
土台に固定できれば、どんな素材を使ってもいい。
身に着ける人の個性に注目しながら、一から作っていけるビジューブローチの自由度の高さにすっかり惚れ込んでしまいました。
こ〜れはおもしろい!
ロシアのビジューブローチが熱いんです!
Google画像検索と、楽天市場、アマゾンでひとしきり「ブローチ」を検索しつくしたとき、
ふと、Instagram(インスタグラム)に「ビジューブローチ先輩」はいないのか。と思いました。
検索してみると、ひとまず日本国内にいわゆる「先輩」はいないようです。
「ビジューブローチ」は英語だと「bijou brooch」と書くことをGoogle先生に教えてもらい、
改めて英語にて検索をかけてみると、それらしい画像を見つけることが増えてきました。
・・・えっ、ロシア語?(汗)
ヒットする画像はいずれもロシア語の表記がセットとなっています。
今のところ、英語やフランス語などが書かれたビジューブローチの写真は見たことがないので、
ロシアでは、空前のビジューブローチブームが到来しているのだろうと推測しています。
フランスのオートクチュールっていうんですか?高級なドレスなどに丁寧にビーズ刺繍を施す技法があるそうなのですが、
その独特の刺繍枠(両手が自由になる)を用いてビジューブローチを作成している人が多いようです。
ロシアの貴族は、フランス語が話せなきゃ。と言われてた時代もあるようなので、
フランスの刺繍枠を使うというのもわかるような気がします。
ブローチは表現の自由度が高いアクセサリーだと思うのですが、
このロシアのビジューブローチはその最たるものです。
細工はすごく緻密なのですが、素材は羽でもスパンコールでも、刺繍糸でもなんでもござれだし、
デザインや色使いは大胆。(ときにはドン引きするほどです)
脳や心臓は、ザクロに次ぐ現在熱いモチーフのようです。(笑)
ブローチを見ただけの勝手な想像なのですが、
ロシア人女性は、繊細・緻密な手技を持ち合わせながら、大胆でカラフルなものを好む気質なのではないか。と。
この両極端な性格を併せ持つビジューブローチは、長く厳しい冬をものともしない彼女たちの心意気を具現化したものではないかと思います。
とも思いましたが、
Instagram(インスタグラム)内にある翻訳機能を使ってみると、
単にビジューブローチのアピールをしているだけのようなので、しばらくは、翻訳機能にお世話になろうと思います。
(ロシア語学ぶ時間なんてないくせに!)
Instagram(インスタグラム)では、何人かのロシア人ビジューブローチ作家さんをフォローするとともに、
彼女たちのタグから「ビジューブローチ」に当たる言葉を特定し、自分のビジューブローチを披露する際のタグに入れています。
もう一つ欠かせない写真投稿SNSの雄、Pinterest(ピンタレスト)
もっとシンプルに画像についての情報収集を行いたいならば、
Pinterest(ピンタレスト)というSNSがあります。
最初はキーワードで検索し、いくつか該当する画像をピン(保存)していくと、
その直近のピンから傾向を分析してくれるのか、関連する画像を次々と表示してくれます。
以前は、ボード(パソコンでいうとフォルダのようなもの)内を細分化することはできませんでしたが、
現在は、サブボードという下層フォルダを作成することができるようになっています。
Instagram(インスタグラム)も関連する画像を表示してくれますが、
Pinterest(ピンタレスト)は、作ったボードごとに関連画像を示してくれるので、
情報収集ツールとしてはInstagram(インスタグラム)よりも性能がいいと思います。
逆に、Pinterest(ピンタレスト)は、自分の好きなものをどんどん収集していく、インプットに主眼を置いているといえます。
アウトプットには大量のインプットあってこそ。
Google画像検索、楽天市場やアマゾンなどのネットショップ、Instagram(インスタグラム)やPinterest(ピンタレスト)にて
「ブローチ」に関する情報収集を行ったことで、
自分の好みや習得するべき手技、必要な材料や道具などが少しずつわかってきました。
ビーズを用いた手芸は経験があるものの、ビジューブローチをビーズ手芸の単なる派生として考えるには不明な点も多く、
作りながら悩んだり、解決方法を探ったりする可能性がありました。
このように少し時間をかけて情報収集を行ったことで、結果、ブローチづくりに集中する環境が調えられたので、
活動そのものよりも、事前に行なうメタ学習にも相応の時間をかける重要性が認識できたように思います。
また、主にロシアの「ビジューブローチ先輩」たちによって、すでに完成度の高いお手本がいくつも示されています。
まずは、先輩たちの作品を真似をしてみることにしました。
心配しなくても、能力ももっている材料も違うので、まったく同じにはなりません。(ほぼ別物の出来具合です)
でも、いいな。素敵だな。と思いながら眺めるのと、実際に手元で再現してみるのは大違いです。
試行錯誤しながら、再現性を高める努力をすることで、手技が養われますし、自分なりのコツもつかめてきます。
(ビジューブローチ先輩たちは、コツは一切教えてくれないので)
少々不格好でも、時間をかけて形になったものはやっぱり愛着が生まれますし、
ほかに作ってみたいモチーフを思いつくこともあります。
どんな学習も、自発的なアウトプットができるようになるのが最終目標ですが、
まずは、役に立ちそうなことはなんでもインプットしてみることが大事なんですね。
次回は、材料の入手先などをご紹介してみようと思います。
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