根性論で暑さは乗り切れない。
2018年も残り6ヶ月。受験生は、がっつり勉強するべき夏休みが間近にひかえていますね。
今回から複数回に分けて、自分の経験やおすすめのグッズの紹介も含め、暑さ対策の重要性を考えてみたいと思います。
根性論で暑さを乗り切れない時代に。
<子どものあした>教室の望ましい温度 10~30℃→17~28℃へ
2018年2月16日 朝刊
文部科学省は、学校の教室の「望ましい温度」の基準を五十四年ぶりに改定する。一九六四年の通知以来「一〇度以上、三〇度以下」としていたのを、「一七度以上、二八度以下」へ変更。熱中症対策の必要性が高まったことや、家庭にエアコンがあるのが普通になったことなどから、冬の最低温度を上げ、夏の最高温度を下げる。
二〇一六年度に開かれた有識者検討会で、六四年通知の基準は、子どもたちの快適な学習環境にふさわしい温度ではないとされ、見直しが決まった。厚生労働省が事業所の室温基準を一七~二八度と定めていることも参考にした。
学校へのエアコン設置が進み、温度管理がしやすくなってきたことも背景にある。文科省調査で、公立小中学校普通教室の冷房設置率は、一九九八年の3・7%から昨年四月は49・6%に。担当者は「校舎の耐震化が一段落し、次は空調、という空気が自治体の間にある」と話す。
新しい基準は三月十六日まで意見公募し、新年度から実施する予定。
今回の変更について、内田良・名古屋大大学院准教授(教育社会学)は「『暑さ寒さを乗り切ってこそ子ども』という古い考え方を転換するメッセージになる。国は、さらに補助を手厚くするなど自治体に対し空調の設置を促してほしい」と話している。 (柏崎智子)
夏は今ほど暑くなかった。
私がこどもの頃は、夏といっても30℃を超える日は結構少なかったように思います。
暑いのは暑いんですが、扇風機で十分過ごせていたような。
でも、その当時にしては暑い夏もあって、
養鶏場の鶏が暑さで大量死なんてニュースが流れたときには、驚きました。
暑くて死ぬっていうと、広大な砂漠のど真ん中をさまよっていて・・・。なんてイメージがあったので、
「こんな身近に暑さによる死があるなんて。」とこども心に衝撃を受けたんでしょうね。
「魔の308号教室」
また、高校二年生のとき、私のホームルームは、「魔の308号教室」と呼ばれていました。
夏は暑く、冬は寒いという最悪な教室だったのです。
夏になると大きな扇風機が持ち込まれるのですが、風の音が強すぎて、先生の声が聞こえない。とか、大きいわりに、風が前列のほうまで届かないとかで、ないよりはマシ。程度のものでした。
しかし、先生によっては、「ほかの教室には扇風機がないのに、ここにはある。(公平性を保つため)つけるべきではない。」とか言い出す人も。
いやいや、最悪に暑いから、(扇風機が設置されているん)だから。(怒)
そのせいか、その先生の教科の定期テストの点数は、年間通じて悪かったですね。(笑)
そもそもその教室に扇風機や暖房が設置されるのは、毎年その教室の生徒の成績が落ちるからだったのでしょう。それなのに、使わせないんだから、ひどい先生でした。
気力体力は、有限なリソース(資源)。
こんなぐあいに、まだまだ根性論で暑さ寒さをしのがせようとしていた時代でしたが、
もはや、精神力でどうにかできるような暑さではないことをお役所が認めたということでしょうね。
というか、精神力や集中力、また体力は、受験(受検)において、重要なリソース(資源)です。
有限であり、ペース配分を間違えれば確実に枯渇するものなのですから、
暑さ、寒さに耐えるために使うべきではありません。
我慢できる範囲なのか?
私がこどもだったころでも、まだ夏はしのぎやすかったのですから、
私の先生のように、根性論を振りかざす人たちがまさに学生だったころは、もっと過ごしやすかったかもしれません。
「俺たちは、エアコンや扇風機なんて使わなかったぞ!」
そりゃ、そうですよ。普及してないんですから。
日本が豊かになるとともに、気温も上がってきた。
うちわや扇子でしのげなくなったから、扇風機→エアコンと普及してきたわけです。
人間の許容範囲を超えた暑さになっているのに、自分の若いころのことを持ち出してきて、耐えろ。なんて、まったく論理的ではありません。
ああ、今思い出しても腹が立つ。(怒)
勉強に適した温度や湿度がある。
なんだかんだで、「受験」とか「勉強」にかかわってきて確信することは、
「勉強には適温・適湿がある」ということです。
ただでさえ、勉強することで脳に負荷をかけているのに、さらに環境に順応させるため、体温調節などをするために脳をはたらかせるなんて、かなり無理があります。
しかし、何度ならいいのか、湿度何%なら勉強に支障がないのか。など、数字でわかればすっきりしますよね。
というわけで、次回は、「不快指数」と「パフォーマンス度」について書いてみたいと思います。
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