補充教員の電話でモヤモヤしたこと。(その1)【高校非常勤講師奮闘記】
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四半世紀ごしのリベンジ?!
2023年3月は、公立の学校から、非常勤講師として勤めないか。という問い合わせを2件いただきました。ちなみに、臨時採用の教員の名簿登録をしたのは2021年だったような…。
教員不足が叫ばれて久しいですが、国語の教員は特に足りていないと聞いています。
アラフィフの私に話が回ってくるということは、よっぽど危機的状況なのではないかと思います。
これはある意味、四半世紀ごしのしっぺ返しですね。
今から四半世紀前は、少子高齢化に危機感を抱いていたものの、働き手が多い時代でした。
そして、
これからは、少子化で子供が少なくなるのだから、教員はそんなにいらない。という理由で、
私たち、団塊ジュニア世代の採用は大幅に少なくなったのです。
そもそも、採用された人数が少ないのですから、
時を経て辞めたり休職したりする人が出てくれば、不足に転じるのはあたりまえのことですね。
教員の年齢構成ピラミッドは、
末広がりな三角形ではなく、中堅やベテランと呼ばれる世代が少ない、砂時計みたいにくびれた形になっているのではないかと思います。
また、団塊ジュニア世代は、就職氷河期世代でもありますので、
就職に苦労した結果、晩婚化のはしりの世代でもあるかもしれません。
日本の場合、結婚したのちに、妊娠・出産とライフイベントの順番が固定化されているので、
結婚が遅くなれば、そのぶん、妊娠・出産・子育ても遅くなることになります。
そうなると、現在40代後半の人たちは、ティーンネイジャーを子供に持つ年齢層だと考えられます。
我が子と向き合うだけでも、大変で忙しいのに、
突然、来月から他の大勢の生徒の人生を引き受ける余裕はないのではないかと思います。
(ま、この年代の人は、そもそも臨時採用の名簿登録なんてしないのかもしれませんが)
今回は、そんな大変な状況にあっても、まだ教育に携わりたいと思う人たちと、
採用する側にお願いしたいことを書いてみたいと思います。
採用担当の方、バイト情報誌をみてください。
臨時採用の名簿に登録したことも忘れていたところ、電話がかかってきて、
あれこれやりとりをさせてもらったのですが、
お話しをしている最中も、終わってからも、なんとなくモヤモヤしてしまいました。
採用担当のお二方は、人員確保することに頭がいっぱいなのか、
とにかく窮状を訴えるばかりで、勤務する上で気になる情報を提供してくださらないのです。
何時から何時まで勤務するのか。(タイムスケジュールがわからない)
お給料はいくらなのか。
上記のような、基本的な勤務条件が示されませんでした。
人が、仕事を探す時、どんな条件を思い浮かべるのか。
学校関係者はわかっていないのだろうと思います。
(学校現場しか知らないので、世間ずれしているのかもしれません)
今どき、アルバイト情報誌だって、時給と勤務時間は書いてあるよ?
そんなことも示さずに、困ってます。受けてください。っておかしくない?
そんなことも示さずに、困ってます。受けてください。っておかしくない?
ピンチを引き受けてくれる人に対して、礼儀や配慮を示し、覚悟を決めてもらえるような心遣いができなければ、
居着いてくれません。
つまり、「毎年流出と補填をくりかえす」という悪循環が生じることになるのです。
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