バッチ化なくして出版なし【効率よくKDP出版したい】
必要なのは徹底的なバッチ化だ!
KDP出版をコンスタントに行えるよう、
締め切りを設定すること、
締め切りを守れるようなボリュームの著述を選ぶことが重要だという認識を持ちましたが、
そのためには、徹底的にバッチ化することが最重要課題だと気づきました。
「バッチ化」というのは、もう5年以上は常に意識してきたのですが、
KDP出版に関する作業に関してはまだまだ徹底されておらず、
改善の余地が大いにあると感じていました。
徹底したバッチ化が行えるよう、
まずは一連の作業を書き出して、どの段階の作業までがバッチ化できるのかを考えました。
「幹」はバッチ化できる
訳出作業を書き出してみると、
「木の幹」にたとえられる作業と
「枝葉」にたとえらえる作業に分けられることがわかりました。
「木の幹」にたとえられる作業は主に4つ
- 訳出したい著述や作品を集めてくる
- デジタルデータ化する
- 一括置換によって仮訳出する
- プリントアウトする
この4つの作業の特徴は、
「機械的」「画一的」であることです。
共通部分が多いので、ある程度時間を設けて、
一気に作業したほうが効率がいいと考えられます。
一方、「枝葉」に当たる作業は、
本訳出や、それ以降の(書籍としての形を整える)作業です。
バッチ化で脳の負担を軽減する
バッチ化できる「木の幹」にあたる一連の作業には、
「機械的」「画一的」であるという特徴があると述べましたが、
特定の道具を用いるという特徴もあります。
複数の著述について、
特定の道具を用いる作業があれば、
それらを集約させて行ったほうが、結果的に効率がよいですよね。
短い時間で、数種類の道具を使い分けるというのは、
実は脳に負担をかけることになります。
もちろん、あんまり長期間同じ道具を使い続けるというのも、
脳に負担をかけてしまうのでよくないのですが、
バッチ化をしようと考えた作業は、
それぞれに頭の使い方が異なるので、
統一した方が楽なのではないかと予想しています。
まあ、幹を個別に作ることはできませんもんね。
2024年を初年度として
こうやって、幹にあたる作業をバッチ化しようと考えたら、
当初のざっくりとした出版目標しか掲げられなかった私が、
少しずつ計画的な面を備えるようになってきました。
一応、2024年を「コンスタントにKDP出版を行う」プロジェクトの初年度にしようと考えているのですが、
まず、初年度の課題は、出版する数の多寡を問うよりも、
持続可能な出版スケジュールや、作業サイクルを確立することになろうかと思います。
なにしろ、最大の問題点は、原文のデジタルデータのストックが少ないことです。
ですから、まずは訳出したい著述や作品などをリストアップし、
紙書籍を手当たり次第に集めなければなりません。
また、著述や作品によって、ボリュームや書かれた時代なども異なるので、
デジタルデータ化に要する時間は、ばらつきがあるはずです。
このデジタルデータ化する時間も含めて、作品ごとの締め切りを定めてしまうと、
早晩破綻し、挫折するに違いありません。
ですから、初年度は、最悪1冊しか出版できなかったとしても、
次年度以降のために、デジタルデータのストックを増やす作業を集中的に行うべきだろうと考えています。
何事も最初と最後は大変
すべて計画通りにいくわけはないのですが、
できるだけ周到な計画を立てることが、その成否を分けるとも思います。
訳出本を出すのは、『私訳 日本婦人論』だけと思っていたのですが、
ほかにもあれこれ訳出したいものが出てきたので、
本格的に計画を立て、来年を初年度とすることになりました。
最も力を要するのは、
止まっているものを動き出させるときと、
動きを止めるときです。
必要な工程は、動き続けているときと、全く異なります。
私の人生の中で、こういう「プロジェクト」と呼ぶべき作業をしたことがないので、
右往左往することはわかっているのですが、同時に楽しみでもあります。
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