5年分の過去問でペルソナを推定する【国公立大学二次試験まであと23日】
志望大学が想定するペルソナは?
国公立大学の二次試験は、各大学が作成した問題を用いて行われます。
あたりまえといえばあたりまえなのですが、個別に作成するので、それぞれの大学の特色が出ています。
これは、大学側が獲得したい学生のペルソナを設定しているからなんですね。
「ペルソナ」についての定義や詳しい説明は以下の引用を参考にしてください。
「ペルソナ(persona)」とは、サービス・商品の典型的なユーザー像のことで、マーケティングにおいて活用される概念です。 実際にその人物が実在しているかのように、年齢、性別、居住地、職業、役職、年収、趣味、特技、価値観、家族構成、生い立ち、休日の過ごし方、ライフスタイル……などリアリティのある詳細な情報を設定していきます。
ターゲットは人物像をやや幅を持たせて設定するのに対し、ペルソナは人物像をリアルに設定していきます。
今さら聞けない「ペルソナ」とは?
とはいえ、大学側が設定するペルソナは、こういうライフスタイルなどではなく、
学力や意欲、性格の傾向でしょうけどね。
たとえば、私が再受験生のときですが、ある大学の問題からは、
スタンドプレイができるとか、ぱっとひらめく天才型がほしいわけじゃなく、
オーソドックスなことをきっちりこなせる、いい意味で「普通の学生」がほしいんだな。という印象を受けました。
ということは、難問・奇問が載った難しい問題集を解く必要はなく、
基礎を習熟し、それらを組み合わせて、段階を踏んでいけるような勉強をすることが対策となると考えました。
大学の過去問には、その大学が求める学生のペルソナが盛り込まれています。
この時期に過去問に取り組まない人はいないと思いますが、
同じ問題でよいので、何度か繰り返し解くことで、「ペルソナ」に近づいてください。
5年分を古い順に解く。
大学の過去問は、赤本で手に入れるのが手っ取り早いですが、
東進の大学入試問題過去問データベースが便利です。
かなり揃っているので、ここで見つからない場合は赤本を買うことにする。というのもよいかと思います。
自宅のプリンターでどしどし印刷していました。
可能ならば5年分ぐらい過去問を解きましょう。
毎年出ている分野とか、問題の構成などがわかります。
ある程度ヤマをかけて勉強できますよね。
5年分も解けば、出ない分野は、「出ない」のがほぼ確定です。(ぽこっと出たら、ほかで補いましょう)
二次試験は、各分野をまんべんなく解くよりも、毎年のように出題されている分野に時間をかけてしっかり対策することが大切です。
また、これもみんながあたりまえにとる行動だと思いますが、
集められた過去問のうちで最も古いものから解いていきましょう。
問題の傾向の変遷を感じることで、今年はどうなりそうか。というのが推測できるようになります。
大学はきっちり勉強してくれる人を求めている
試験を行う意義は、「4年間(医療系はそれ以上)きっちり勉強してくれる人かどうか」を見極めることにあると思います。
入学後、求められる学力が備わっているかどうか、環境に適応できる性格かどうか。
なにしろ、4年間学び続ける意欲を持っているかどうか。
単なる功名心(これができたら称賛されるだろうと思う心)で受験しても、うまくいきませんし、
たとえ合格しても途中でやめてしまったら、本人にも大学にも、また、本来入学するべきだった人にもマイナスになります。
それだけに、大学側は、独自にペルソナを設定して問題を作成しているのです。
受験生は、この大学からのメッセージをしっかり読み取り、自身が大学が想定するペルソナに合致するかどうかを考えながら勉強する必要がありますね。
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