本の選び方、教えます。(その1)【生き残れ!読書感想文は自己表現のサバイバルゲームだ!】
記事を音読してみました
2022年10月14日、記事を音読してみました。
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「対比」できる本を選ぼう
再確認しますが、読書感想文でやるべきことは、「自己と他者を徹底的に対比」し、それを表現することです。
来る大学入試やその後の人生に備え、自己PRの練習をするのが主目的であり、
実は、本を読むことや整った文章を書くことはあまり重要ではありません。
つまり、「読むこと・書くこと」に時間をかけないでください。(それぞれ2時間以内におさまるように!)
それよりも、登場人物と自分を比べたり、その違いが生まれた理由やよりよい自分に近づく方法を考えることに時間をかけてほしいのです。
ですから、本選びで絶対欠かせない条件は、「対比」ができる内容であること。になります。
以下、本選びの際に参考にしてほしいことを書いていきます。
比較的ライトな内容・ボリュームの本を選ぶ
やってほしいことが、「対比すること」「あれこれ考えること」なので、
本そのものはそのきっかけ程度になる、比較的ライト(軽め)な内容・ページ数のものでよいと思います。
内容の例としては、
難しい・苦手と感じていたことが努力するうちにできるようになった。とか、
ちょっとした感情のもつれで、仲違いしてしまった友達と再度友情を交わすようになる。とか。
自分にとっても身近な内容が盛り込まれた本がよいかと思います。
対象年齢を確認しよう
児童書の場合、本の表紙にはその本を読むのにちょうどいい年齢や学年が書いてあります。
これを参考にして、対象年齢が自分の年齢と同じか、やや上ぐらいの本を選びましょう。
たとえば、小学校3年生の場合、小学校3〜4年生向けの本を選べばよいと思います。
なぜ、児童書には、対象年齢がわざわざ書かれているのかというと、
年齢ごとにできること・できないことがはっきり分かれているからです。
生まれてからおおよそ20年ぐらいの間は、年々できることが増えていきます。
また、年齢ごとできるようになってほしいことも定められています。(これを発達課題といいます)
自分の年齢よりも上の課題にチャレンジするのは、たとえ失敗しても得るものが多いのですが、
自分の年齢よりも下の課題は簡単すぎて、読書感想文を書くのに時間がかかってしまうおそれがあるのです。
たとえば、すでに歩いたり走ったりできる小学校3年生に「何にもつかまらずに歩けるようになりましょう。」という課題は簡単すぎますね。(生後1年程度の赤ちゃん向けの課題です)
また、すでに難しい漢字が書けるのに、「カタカナを書きましょう。」という課題は物足りないはずです。
小学校3年生にしてみれば、どうやったら歩けるようになるか、どうやったらスラスラとカタカナが書けるか。なんて、改めて考えたところで、「知らないうちにできるようになった」としか言いようがありませんね。
本選びも同様で、対象年齢が自分の年齢よりも下のものを選ぶと、
読むのは簡単なのですが、読書感想文を書くため、あれこれ考えるのに苦労することになります。
自分の今のレベルよりも、少し難しいことをやるから、やる気が出るわけで、
かけ離れた難しいことや、すでに何も考えなくても当たり前にできることはかえってやる気を失ってしまうのです。
もしかしたら、数年後には20段とべる力が備わっているかもしれないのに、とび箱をこわがって、とび箱そのものをきらいになるかもしれません。
生まれてから20年ぐらいまでの間は、1年の差は大きいです。
ですから、本は、自分の年齢と同じか、1〜2年程度上ぐらいまでのものを選ぶようにしてください。
予備の本を選んでおこう。
おもしろいだろうと思って選んだ本ですが、少し読んでみると、(なんか思ってたのと違う)と思うこともあります。
他の人から、「おもしろいよ!」と勧められた本であっても、
自分はそうは思えない。なんてこともよくあることです。
本の好みは人それぞれなので、何をおもしろいと思うかは違って当然です。
本を読むのは、読書感想文という自己PRの文章を書くためですので、
本の内容との相性が悪いな〜。と感じたら無理に読む必要はありません。
とはいえ、もう一度本屋さんや図書館に行けば、その分時間がかかってしまいますので、
あらかじめ、2冊ぐらいは選んでおきましょう。
その2へ続く。
本の選び方についていざ書いてみたら、かなりの文字数になってしまいましたので、
その2に改めます。
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