洗濯をバッチ化したら楽になりました。
コンピュータの世界で、「バッチ処理」という言葉があるそうです。
正確な意味はまた少し違うのかもしれませんが、
私は、『異なるプロジェクトであっても、同じ作業が含まれていれば、まとめて一気にこなすこと。』と理解しています。
なるほど、本来ならばひとつのプロジェクトに含まれるさまざまな作業を最初から最後まで順番にこなせればよいのですが、こまごました作業を都度こなす。ということは、さまざまな道具を使うということでもあるので、脳がそれらを使いこなすために駆使された結果、だんだん集中力が失われていき、結果効率は上がらないことになります。
この「バッチ処理」という言葉を知ったのは、再受験生時代でしたので、自分の環境で考えてみました。
作業と勉強を分ける。
別の記事でも書いていますが、私はルーズリーフ自作派ですので、教科別にルーズリーフを作成したり、ファイルにまとめたりしていました。
数枚ずつだから、作業時間自体はたいしたことはないのですが、扱う道具はさまざまなので、その分気が散っていました。
どうして、あの時に一緒にやっておかなかったんだろう。
一回しまって、また出してきた時間や、脳のモードを作業と勉強にスイッチさせるなんて、すっごい非効率じゃない?
当たり前に行っていた作業が、「バッチ化」という言葉を知ったことにより、突如非効率なことだと気がつきました。
その後、勉強時間と勉強のための準備作業をきっぱり分けることによって、気が散るのを防ぐことができました。
と感動した私は、家事にも応用できないかと考えました。
再受験生時代、『強制家事の日』を作成。
当時よく利用していたスーパーが、月2回ほど、専用クレジットカードで支払えば5%オフになるサービスを行っていました。
そこで、その日を『強制家事の日』とし、午前中はスーパーまで2~3往復しておよそ2週間分の食材を買い、
午後からは、つくりおきおかずを作る作業に充てることにしました。
この2日は、勉強よりも家事が優先なので、勉強はまる一日お休みでした。
しかし、料理をする。とか、買い物に行く。という作業をある程度まとめることで、ほかの日は勉強に集中できるようにするのが目的なので、まる一日勉強できなくても、あまり不安はありませんでした。
つくりおきおかずを作るときもバッチ化。
午前中にどどん!と買ってきた食材を使って、
午後からは、つくりおきができる副菜を数種類作ったり、お味噌汁の具をポリ袋にまとめておくのですが、
その際も「バッチ化」していました。
キッチンのスペースに限りがありますので、まずは、作りたいおかずに使いたい野菜をひたすら切りまくるのです。
また、洗い物の頻度を下げるよう、野菜を切り分け、次に肉を切り分けるようにします。
ほとんどの料理は、「切る」という作業を行わなければ次に進めません。
加熱は、ガスコンロや電子レンジなどがやってくれますが、野菜やお肉を切るという作業は自分しかできないので、
まずは、包丁を使う作業をまとめてしまい、その後個々の料理へと派生させていました。
つくりおきおかずは、一週間と経たぬうち(下手をすれば2日ほど)でなくなってしまうこともあったのですが、
それでも、気分は楽になりました。
夕方になっても、冷凍庫を開ければ何かしら入っていますし、ちょっと買い足せばそれなりの晩御飯にはなっていたからです。
JayMantriによるPixabayからの画像
バッチ化はとうとう洗濯にまでおよぶ。
我が家には、同じ形、同じサイズの洗濯かごが4つもあります。
初めは1つだったのですが、必要に応じて徐々に増えていきました。
たたんだ洗濯ものを家庭内配送する。
かごが1つしかないときは、取り込んだ洗濯ものの山を徐々に切り崩してたたんでかごに入れ、
その後、収納場所をうろうろする。という「配送」方法を取っていました。
これは、元気なときはいいのですが、気力がないときは、たたんでかごに入れたまましばらく放置されることになります。
ということで、収納場所の数に合わせて、まずは2つ、そのうち3つとかごを増やしました。
これまでも、たたむ。という作業に集中できていましたが、かごを複数に増やしたことで、「配送先」での収納作業に集中することができるようになりました。
日焼けしたくないから、洗濯干しをバッチ化
天気のいい日は、ベランダに洗濯ものを干すのですが、以前は、洗濯機からかごに移し替え、ベランダで絡まった洗濯物をほぐしながら干していました。
しかし、ある家のとき、5階、東向きのベランダだったので、初夏ごろから強烈な日差しのもと、干す作業をしなくてはならなくなりました。
日焼けを最小限度にとどめるべく、洗濯機のそばで干す準備作業を行うことにしました。
パラソル型の物干しと、洗濯ばさみがたくさんついた物干しに干すので、かごを2つ使い、洗濯物を「パラソル用」と、「洗濯ばさみ用」に分けていきます。
分ける作業の際に、絡まった洗濯物もほぐせるので、直射日光ギラギラのベランダに出る時間は短くなります。
まずは、「パラソル型」に干してしまい、後から「洗濯ばさみ」に干すなどの順番が生まれるので、サッシを開ける回数なども減りました。
洗濯物を干す。という一連の作業にかかる時間は、さほど短縮されていないでしょうが、肌への負担は格段に減らせたと思います。
もはや行き過ぎ?
最近は、さらに取り込む順番までバッチ化しようとしています。
取り込み作業もバッチ化できるはずだよね?
現在我が家の「収納場所」は大きく2ヵ所なのですが、洗濯かごは4つありますので、
3つのかごを使って、取り込む・たたむ作業をバッチ化することにしました。
まずは2つのかごに、「収納場所」ごとの洗濯物をふわ~っと入れます。
次に、空のかごに、「収納場所1」の洗濯物をたたんで入れていきます。
さらに、「収納場所1」の洗濯物が入っていたかごに「収納場所2」の洗濯物をたたんで入れていきます。
まぁ、さすがにやりすぎ感は否めないので、以前のように収納場所の別なく、一気に取り込むことに集中するほうが多いのですが、
やったらやったで作業がスムーズに進められる快感は得られます。
マルチタスクからシングルタスクに落とし込む。
習慣だとか、慣習のようになっているタスクは、実はいろいろな作業が含まれている「マルチタスク」状態となっていることが多いです。
しかし、人間の脳は「マルチタスク」に向いていません。
忙しかったり、デジタルデバイスの酷使によって、脳の機能が落ちているならなおさらです。
なんとなく非効率だな。と思ったタスクを、一度よく因数分解してみると、「マルチタスク」であることに気がつけると思います。
「シングルタスク」または、「スモールステップ(細かい目標で刻む)」に分解することによって、取り組みやすくなりますし、
作業にかかる見積もり時間と、実際にかかる時間とのギャップも小さくなります。
日常生活は、こうした小さい負荷の総和でできています。
脳にかかる負荷をできるだけ小さくすれば、ここぞというときに脳をフル回転させられますね。
だまされたと思って、まずは身近な家事からお試しアレ♪
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