弱音を吐くなら胸を張って【 大学入学共通テストにむけて 】
大学受験とは試験教科や科目の勉強がすべてではありません。
いかに質のよい日常生活を過ごすかも重要なポイントです。
教科・科目の指導は、すでによい先生が携わってくださっているでしょうから、
元・再受験生の私は、実体験に基づいた試験当日までの注意点や会場での過ごし方などについて書いてみようと思います。
ネガティブな思考や感情は、無意識のうちに1日1万回もループさせてしまう。
そのループを断ち切るため、ネガティブな思考や感情を紙に書きなぐって捨てることをオススメしました。
今回もその続きになります。
NHK Eテレのインタビュー番組「SWITCHインタビュー 達人達」の2017年1月14日(土)放送回は、エアロバティックス・パイロットでエアレース選手の室屋義秀さんと脳科学者の中野信子さんの対談でした。
番組中、中野さんが弱音の吐き方の指南をなさったのですが、その方法が面白かったので御紹介します。
現状を言語化する
緊張しているとか、そこから不安(うまくできるかな・・・など)が生じているとき、
「私は今、緊張していますね。」などと、第三者が実況でもするように言語化するとよいそうです。
というのも、ネガティブな感情を言語化することで、周りにも認知してもらえますし、客観的に自己分析をすることでストレスが低減するのだそうです。
スピーチや講演で、登壇者が、少し体をこわばらせ、戸惑いつつも「あがっています。」とぼそっと言うと、
聴衆から温かい笑いが起こることがありますよね。登壇者に共感し、好意的であることを示したいからです。
また、登壇者本人も、温かい笑いを受けたことで、自分はひとりじゃないんだ。聴衆は自分に好意をもってくれているんだ。と感じることができ、結果、「あがっている」とは思えないほど、流暢に饒舌に講演を行ったりします。
これは、登壇者が弱い部分を見せたことで、聴衆は、登壇者に共感し、聴衆と登壇者の間に一体感が生まれたことで、登壇者のパフォーマンスを上げたと考えられます。
ある意味、ギャップ萌えといえるのではないでしょうか。
聴衆からすると、登壇者は、自分とは違う特別な人だと考えることでしょう。
自分ならとても緊張してできないことを、登壇者がやろうとしているからです。
しかし、実は緊張している。と知ったら、その印象はガラッと変わりますよね。
自分よりはすごい人だけれど、でも人間だから、程度の差はあれ、自分と同じように緊張はするんだ。と、どこか親しみを感じ、がんばってほしいと思い、自分は自分にできることをして、その人に好意を示したいと思うことでしょう。
緊張しすぎはよくないのですが、適度な緊張しておいてから落ち着くのは、心身をよいパフォーマンスが行える状態に調えてくれます。(まったく緊張していない状態も、緊張しすぎと同様にパフォーマンスを下げます)
人間は社会的な生きもの。
ネガティブな感情を言語化し、周囲の人に共感してもらうことで、自身のストレスを低減させましょう。
胸を張って弱音を吐く
中野信子さんによると、
人間の感情は、言葉の内容よりも、言葉を発するときの姿勢・体勢に左右されるのだそうです。
ネガティブな感情を言語化するとき、肩が落ちていたり、背中が丸まっていたり、顔がうつむいていたりするものですが、これは、感情が姿勢・体勢に影響を与え、感情が具現化されたといえますね。
しかし、中野さんは、実は感情と姿勢・体勢には強い相関関係があり、
姿勢や体勢が、ネガティブな感情を増幅させるともおっしゃっています。
感情のほうが可塑性が高く、ポジティブな姿勢・体勢につられて、感情も好転するということになりますね。
番組中では、
ガッツポーズやマッチョなポーズで、「緊張しています。」とか「不安です!」と言いましょう。とおっしゃっていました。
ガッツポーズは、勝利者がとるポーズですし、マッチョなポーズは、自身の肉体美を誇りたいからとるポーズですよね。どちらも、ポジティブな感情を発現させるときのポーズです。
脳は、言語・感情と姿勢・体勢が真逆の状態のとき、姿勢・体勢のもつ意味合いの方を優先してしまう性質があるといえます。
よっぽど心がしんどいときは、無理しないほうがいいと思いますが、
あと一息がんばりたい、あるいはがんばれそうならば、
「胸を張って弱音を吐く」のをお試しください。
ほかにもいろいろ書いてます♪
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません