「他者の音」に耐性をつける【 大学入学共通テストにむけて 】
大学受験とは試験教科や科目の勉強がすべてではありません。
いかに質のよい日常生活を過ごすかも重要なポイントです。
教科・科目の指導は、すでによい先生が携わってくださっているでしょうから、
元・再受験生の私は、実体験に基づいた試験当日までの注意点や会場での過ごし方などについて書いてみようと思います。
集中力は音に左右される?
ふだん、勉強する空間に求めるものは何か。
一番は集中できること。ですよね。
その集中を維持するために、ほどよく静かであること。適温であること。身の安全が保証されていること。という条件が付け加わってくると思います。
タイプによって、集中できる環境は異なるので、一概にはいえませんが、
私に関しては、日中ひとりで過ごせるので、家が一番集中できる環境でした。
音に関してはわりと敏感な方なので、自分由来でない音や、発生源や理由のわからない音があるとかなりイライラしてしまうからです。
再受験の勉強を始めたころ、周囲に勉強している人がいることで、モチベーションが上がる。などという情報を信じ、図書館の自習室に行ったこともありましたが、他者が発する音に集中が削がれてしまい、ほどなく行くのをやめてしまいました。
「他者の音」に過敏になる
考えてみると、日常生活でも騒音トラブルは多々起こっていますが、
プレッシャーやストレスを抱えた受験生は、程度の差はありますが「他者の音」に過敏になるように思います。
ちなみに、大学入試センター試験のときの試験監督官は、身につけるものやふるまいにも注意しているのだそうです。
女性の監督官は、ぶらさがるタイプのアクセサリー(イヤリング・ネックレスなど)をしないように。とか、(リスニングのときうるさかった!とクレームがついたらしい)
貧乏ゆすりをしない。寝ない。(いびきをかいて寝てしまう監督官がいたこともあるそう)高い筆音を立てない。などなど・・・。
試験会場は無言の格闘空間?
受験生を取り巻く関係者(試験監督・家族・先生など)は、いたれりつくせりの配慮をしてくれますが、
受験生同士では、そうとはいえません。
それぞれが受験の当事者なので、他の受験生のことなどかまってられないんですよね。
私が実際に何度か遭遇したのは、筆音の高い男子です。
センター試験で一回、二次試験で一回。
本人はアウトプットに必死で気づいていないのだと思いますが、芯の硬いシャープペンシルでカカカカカカカカ・・・!と書く音は、なかなかにイライラさせられます。(笑)
あとは、時期的に鼻をすする音ですね。
これは、生理現象ですし、本人もつらいので仕方ないのですが、一定のリズムがあるわけではないので、(そろそろくる!)と予測もつけられない。
環境に恵まれなかった。とあきらめ、気持ちを切り替えるしかないけれど、なんとなくモヤモヤは残りますよね。
このような状況が自習室で起こったら、その「音源」から離れるという対応を取れますし、離れられないとしてもあまりイライラせずに自分の勉強ができると思います。
でも、勉強と試験は別モノ。
簡単にやり直しが利かないので、自身の集中を妨げる刺激には、相当過敏になってしまうのです。
こうしてみると、試験会場って、問題と格闘すると同時に、周囲の受験生が発する音とも格闘しなければならない過酷な空間なんですよね。
あえて気が散る環境で勉強してみる
試験直前まで学力が伸び、試験場では環境に恵まれることを願いたいですが、
自分の周囲にどんな受験生が座るかは、どうしようもありません。
そこで、最悪の条件を想定し、一回ぐらい、「あえて気が散る(イラッとする)環境で勉強してみる」のをおすすめします。
ただし、気が散る要素は、試験会場で想定できるものにしてくださいね。
家族が自分も好きなゲームをやっている。とか、
カフェで知らない人が恋バナをしている。などは、試験会場では起こり得ず、なんなら自分の方から耳を傾けてしまうこともあります。これでは、自発的に気を散らしにいっているようなもので、訓練になりません。
集中を高める音もある
音は集中を削いでしまうこともありますが、一方で集中を高めてくれる音もあります。
それは、環境音と呼ばれるもので、滝・川の流れ、波などの自然音や、カフェのざわめき、テレビの砂嵐の音などです。ホワイトノイズとも呼ばれたりします。
集中力を高めるなら、無音状態がよさそうですが、実は逆効果。
人間は、社会的な生物だからでしょうか、全く無音だと、不安になったり落ち着かなくなったりして、かえってパフォーマンスが下がってしまうんですね。
ホワイトノイズは、聞こえてはいるけれど、(意識的に)聞いていない音です。
関係を持つことはないけれど、時間や空間を共有することで、心理的に安定し、
その安心感が集中力を高めるのではないかと思います。
ルーティーンワークに関しては、ホワイトノイズをかけながら作業したほうが、精度もこなした数もアップしたという実験結果が出ていました。
この環境音に関しては、You Tubeに素晴らしいものが公開されていますので、
検索してみるとよいと思います。
カフェのざわめきもいいですが、日本語だと聞いてしまうので、外国語版がオススメです。
音楽が入っているものもありますが、絶対音感の持ち主などは、音=言葉で耳に入ってきてしまいますので、自分が母国語と認識できない音で作られているものを聞くようにしましょう。
ほかにもいろいろ書いてます♪
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