夏の眠りに必要なアミノ酸があるらしい。
経験上、人間には「タンパク質」こそが必要だ。と思っていましたが、
その考えを裏付けてくれるような記事を見つけました。
ネットニュースの記事は、一定期間経つとURLが変更されてしまう(おそらく記事が削除されてしまう)ので、記事の引用を、以下に示しておきます。
眠っているのに眠りが浅い気がする…という悩みはありませんか? とくに年齢を重ねると、眠りの悩みは増えるものですよね。ぐっすり深い睡眠をとって、健康や老化予防に役立てたいものです。
満尾クリニック院長で医学博士の満尾正さんの著書「若いと言われる人があたりまえにやっている16の老けない習慣」(主婦の友社刊)によると、深い睡眠をとると肌や全身の組織の修復を促す「成長ホルモン」の分泌を促し、脳の老廃物をスムーズに排出して脳の老化も防いでくれるのだとか。そして、深い睡眠を得る助けになるのが、ホタテやエビに多い「グリシン」というアミノ酸。速やかに深部体温を低下させて入眠を導くことが報告されているそうですよ。
また、睡眠専門医の白濱龍太郎さんの著書「人生が劇的に変わる睡眠法」(President Inc刊)では、和食でよく使われる食材の魚類、豆腐・納豆・みそ・しょうゆなどの大豆製品、ナッツ類などに多く含まれる、「トリプトファン」を積極的に摂取するといいと書かれています。トリプトファンは、睡眠を促す物質の原料になるそうです。
寝苦しい季節が続きますが、ホタテやエビなどのグリシン、魚や大豆製品などのトリプトファンを食事で摂り入れ、健康的な睡眠を実現させましょう。
アミノ酸について。
高校化学で学ぶ「(α-)アミノ酸」
「アミノ酸」とよく言われますが、そのほとんどがα-アミノ酸(アルファーアミノさん)を指します。(実は、アミノ酸には、α-、β-、γ-と種類があるようです。)
「アミノ酸は、分子中にアミノ基とカルボキシル基をもつ化合物」と定義されており、
α-アミノ酸は、次のような基本構造をしています。
図の黄色の★の部分に、いろんなものがくっつくことで、バラエティー豊富なアミノ酸が作られます。
特にタンパク質についていうと、タンパク質は、20種類のα-アミノ酸がつながりあってできています。(20種類の★があるということです。)
つながりあうことを化学では、「ペプチド結合」と言います。
タンパク質は、アミノ酸がたくさん「ペプチド結合」しているので、「ポリペプチド」と言われます。(「大豆ポリペプチド」とか「イミダゾールペプチド(鶏むね肉に含まれる疲労回復効果のあるタンパク質)」とか聞いたことありませんか。)
poly-は、「たくさんの」という意味です。
脱線すると、「ポリエステル」とか、「ポリプロピレン」とかの「ポリ」は「たくさんのエステルがつながっている」「たくさんのプロピレンがつながっている」と思っていていいと思います。
グリシン
ちなみに、グリシンはもっとも簡単な形のα-アミノ酸です。
そういえば、最近寝つきをよくするサプリが売られていますが、「グリ」がついてますね。
トリプトファン
トリプトファンは、必須アミノ酸のひとつで、以下のような構造をしています。
必須アミノ酸は、動物の体内で他のアミノ酸から合成できない、または必要量を合成しにくいアミノ酸のことを指します。
つまり、人間の体内で合成できないので、外から摂取しないといけないんですね。
トリプトファンは、脳内の幸せホルモンといわれる、「セロトニン」の材料となります。
このセロトニンが不足すると、不安を感じやすくなります。
脳科学者の中野信子先生によると、日本人はセロトニンを受容しにくい体質で、
さらに日本人女性は、セロトニンの受容体が少ないので、不安を感じやすいんだそうです。
たしかに、不安いっぱいでは眠りたくても眠れませんよね。
私は、家庭や家族を持っていてもいなくても、女性こそが社会の原動力だと思っているので、
すべての女性が、幸せになってほしいと思います。
こどもや男性に幸せが派生するには、まず女性が明るく、幸せじゃなくちゃ。と思います。
本当の意味で、「肉食女子」が増えれば、日本は明るくなると思います。
というわけで、トリプトファンは、積極的に取りたいですよね。
ちなみに、トリプトファンは、記事にもありますが、タンパク質の構成要素なので、肉や魚や大豆製品に含まれています。
あとは、意外なところでバナナですね。
私は、両親に、
肉とバナナを食えッ!
と勧めています。
高齢者は、元気でいることが仕事ですから。
高校生物で学ぶ「(α-)アミノ酸」やタンパク質
生物では、アミノ酸そのものよりも、タンパク質の合成や、その構造などを深く学びます。
必須アミノ酸を覚えるゴロ
出典を忘れてしまいましたが、必須アミノ酸を覚えるゴロがありましたので、
それを示しておきたいと思います。
トロリーバスとは、電車のようなバスのことです。道路の上空にある架線から電力を得て走ります。
日本だと、黒部ダムで唯一走っているそうです。
そのトロリーバスが行方不明になった??
なんとも物騒な、縁起の悪いゴロですが、しかたありません。
人間の体の化学組成
高校生物の資料集、『サイエンスビュー 生物総合資料』(実教出版株式会社)によると、
|
人間の体の化学組成は、
水:67%
タンパク質:15%
脂質:13%
無機塩類:3%(いわゆるミネラル)
炭水化物・その他:2%
であるとされています。
いっぽう、植物体の化学組成は、水に次ぐのが炭水化物の20%で、タンパク質はわずか2%しか含まれていません。
タンパク質と炭水化物の比だけを書き出してみると、
と、比が逆転していることがわかります。
適度な「糖質制限」ならよいのでは?
単純に考えると、
「ヒトの体にはタンパク質が必要なのに、炭水化物ばっかり食ってていいんですか?」
ということになります。
野菜や果物、穀類は体にいいと言われてきましたが、体の化学組成が人間のそれと異なっているのに、そればっかりでよいのか。
効率よく必要なものを摂取したいなら、体の化学組成が似ているものを食べるほうがよいのではないか。
ここ数年、こういう疑問や思いがあります。
昼に「パンだけ」食べるとやばかった。
私は、昼に「パンだけ」食べて、午後を有意義に過ごせなかった。という失敗をしたことがあります。午前中に家事や買い物を済ませ、午後からガッツリ勉強しようと思っていたのですが、
スーパーで買い物をした際に、「お昼は、これでいいか。」と、袋入りのパンを買って、それだけを食べました。すると、その後急激な眠気に襲われて、まったく勉強できませんでした。
ものすごい後悔の念とともに、
「なぜ、大量の炭水化物で眠くなるのか。」という疑問も浮かんだので、考えてみました。
急上昇した血糖値を下げるために、すい臓のランゲルハンス島のβ細胞からインスリンが出るのですが、その際、副交感神経も優位になります。副交感神経優位というのは、体を休めて、消化活動に専念させる状態なので、眠くなったのではないか。と。
その後、お医者さんが書いた記事で、同様のことが書いてありましたので、考えは間違っていなかったようです。
というわけで、昼ご飯と、試験当日の食事には気をつけるようになりました。
「タンパク質」は腹持ちもよく、眠くならない。
ためしに、お昼ごはんをチーズ入りの卵焼きにしたら、腹持ちがよく、長い間集中力が保たれました。
タンパク質には、血糖値を上げる「糖質」がほとんど含まれていないので、
食事によって、血糖値を上下させません。
血糖値がガーンと上がって、ガーンと下がるから、「おなかすいた~」と感じるのであって、
実際には、「おなかはへっていない」のです。
こりゃ~いい。ということで、
試験日の朝や試験会場でのお弁当もタンパク質の比率が多くなりました。
以前は、試験日の朝、こまめに食べられるように、
冷凍の二重焼き(今川焼ともいうそうですね)とか、二口ぐらいで食べられる大きさの大福などの和菓子を中心に準備したうえ、
一口サイズのおにぎりを大量に作っておいて、お弁当にも入れたり、準備をしながら食べたりしていました。
日常生活で、朝こんなに食べることはないのですが、
こんなに食べておいても、緊張のためか、11時半ごろおなかが鳴りそうになって困っていました。
どうやら、私の体は、緊張すると炭水化物をあっという間に消化してしまう?ようなので、
ニセモノの空腹でおなかを鳴らさないようにするくふうが必要となりました。
そこで、前日に卵焼きをひとパック使い切るような勢いで量産しておき、
(ちなみに、前日の晩御飯は、ピクニックに行くかのようなごはんになります。)
朝も、お弁当に卵焼きを詰めながら、卵焼きをつまみ、
二重焼きや大福の代わりに、ピザトーストやシュークリームを用意することにしました。
そして、お昼のお弁当は、おかず(冷凍から揚げ、冷凍副菜、卵焼き)にほとんどスペースを奪われ、おにぎりが所在なさそうにちょこんとある程度になりました。
さらに、ブロックチーズも持って行っておいて食べていたので、
これでビールでもあれば、試験会場で酒盛りでもしかねない雰囲気だったでしょう。(笑)
実際、夕方まで調子がよかったので、私にはあっているのだと思います。
適切に「眠く」なるにはタンパク質が必要。
血糖値が乱高下すると、活動したいときには支障があります。
しかし、タンパク質は血糖値に影響を及ぼしにくいため、昼間は活動的でいられます。
また、タンパク質は、アミノ酸が多数結合したものですから、眠りに必要なアミノ酸も含まれているので、夜もきちんと眠れるようになるのです。
以前言われていた「肉は太る」とか、「卵はコレステロールがいっぱい」などは、
現在は考えが改められています。「糖質」を取るから太るのであり、「食物に含まれるコレステロールは気にしなくてよい」ことになっています。
それなのに、相変わらず、食事の60%は炭水化物にしろだとか、野菜を350g以上食べろだとか、しれ~っといわれています。
健康診断のチェック項目にそういうことが書かれていると、即不信感を抱いてしまうのは、私がにわかながら「糖質制限」信者だからかもしれません。
卵焼きを食べようと思います♪
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません